白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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条件が揃ったことで、ベルがまた時空の穴へ落ちました。
その先にあるものとは…!?


第143話 白兎、発動Ⅱ

「うわぁぁぁぁぁ!」

また、アーディ?さんと同じように落ちた!

何?この穴は一体何なの?

 

『アリーゼ・ローヴェル、ゴジョウノ・輝夜、ライラの遺体の大部分を3分以内に回収せよ。』

 

「え?え?誰が言ってるのぉぉぉ!」

アリーゼって…ルゥさんのいたファミリアの団長?

…え?遺体?

あ!光が見えた!

 

バッシャーン!

 

「ぷはっ!こ、ここはダンジョンの下層?…え?血がいっぱい!」

この血の海は…見覚えがある。

【ルドラ・ファミリア】のジュラ・バルマーによって、召喚されたジャガーノートが現れた時の光景に似ている…。

え?あの時に…?

いや、違う。気配を感じない。

!!誰かいる!

「もしもし、だいじょ…うっ。死んでいる…。」

赤い髪の女性…、!!もしかしてこの人がアリーゼさん?

さっきの言葉を思い出せ!

『アリーゼ・ローヴェル、ゴジョウノ・輝夜、ライラの遺体の大部分を3分以内に回収せよ。』

ルゥさんは、遺体がなかったと言っていた。

なら!僕が持って帰らないと!

 

「って…バラバラになっててわからないけど、早く集めないと!ええっと…ゴジョウノ・輝夜さん、ライラさんは…って。時間がない!目につく人たちをできるだけ…!」

僕は無我夢中で、バラバラになっていた人たちの首や胴体などを集めた。

けど、全部は集められなかった。下層の水にいくつか流された…。

うう…ごめんなさい。

「ぜーぜー。こ、これでこのあたりにある遺体は最後っと…。」

 

『ミッションコンプリート!』

 

「え?また!うわぁぁぁぁぁ!」

僕はまた穴に落ちた。

 

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「ぐぅぅぅぅぅっ!」

アーディ?さんの時と同じく、前後左右に引っ張られてどこに向かっているかわからない!

バラバラになって持ちにくいけど、絶対に持って帰る!

レアお姉ちゃんとルゥさんのためにも!

 

「せめて、首と胴体だけは守る!」

三人分…しかないけど…。

これでいいのかな…?

あ!光が見えた!

 

ドーーーーン!

 

「うう…?あ、戻れた…?」

「べ、ベル!………そ、それは!」

「アリーゼ…輝夜…ライラ!」

あ、やっぱりそうなんだ…。

 

「え?何で上から…。怪我人?いえ…もう。」

「愚者!早く蘇生魔法を!」

 

(今、やっている!)

【開け戒門、冥界の河を越えて。聞き入れよ、冥王よ。狂おしきこの冀求を。止まらぬ涙、散る慟哭。代償は既に支払った。光の道よ。定められた過去を生贄に、愚かな願望を照らしてほしい。嗚呼、私は振り返らない】

【ディア・オルフェウス】

 

この光は…ウィーネを生き返らせた時の…。

!!うまく行って!お願い!

 

光はアリーゼさんたちを包み…ウィーネの時と同じく、欠損部分が再生した。

心臓の鼓動を感じる…体温も温かくなってきた。

よかった…うまく行ったんだ……。

 

ムニュ

 

「え?う、うわぁっ!」

身体が再生したから、三人が僕を覆いかぶさるように…。

 

「むー!むー!むー!(誰かはがしてぇぇぇl)」

「坊ちゃま、今お助けします。」

「!いけません!先程の光で冒険者達がこちらへ来ます!クノッソスへ運びます!」

 

「そんな…恩恵が復活した…再接続した…あり得ない…。」

「……何が起こっているのですか…?」

「はぁはぁ…ウィーネに続きうまくいったか…。やはり確率ということか…。いや、その前に何で【アストレア・ファミリア】の彼女たちが何故上から…?」

「アリーゼ?輝夜?ライラ?」

 

「全員、しっかりしなさい!話はクノッソスでします!今はこの場を離れることに集中しなさい!」

「「!」」

「ルゥさん!貴女は神アストレアを担いでクノッソスへ至急!セバス!」

「承知している。愚者、アミッド嬢失礼。坊ちゃま、動けますな?」

「う、うん。」

「至急、この場から離れます!今、私達が見られては戦争遊戯に影響が出ます!」

「「「!!!」」」

 

そして、僕たちはすぐにその場を離れ、誰にも見られず無事にクノッソスへ着いた。

 

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「「「はぁはぁはぁ…。」」」

「何とか誰にも見られずにすみましたな。見られたら、口封じしなければなりませんでしたからな。」

怖っ!

本当にやる!セバスは!

 

「……何が起こっているのですか?説明していただけますか?」

「私にもだ…。何故、【紅正の花】と【大和竜胆】、【狡鼠】がベル・クラネルと共に上から降ってきたのだ?彼女たちは、5年前に下層で死んだはずではなかったのか?」

うん…何でかわからない…。

 

「ア、アストレア様……。」

「……何度も確認しても間違いないわ。アリーゼたちの恩恵が復活して、私と再接続したわ…。こんなことって…。」

…本当にアリーゼさんたちなんだ…。

一体何だろう、あの声とあの穴は…。

 

「どうやら、成功できたようですな。」

「ええ、足りなかったものがわかりました。」

!セバスとメイは何かを知っている…?

 

「セバス…メイ。何が起こったのか説明してくれる?」

『この場に起こった以上、最早坊ちゃまを含めて隠すことはできませんな。』

『そうですね。』

 

「わかりました。アミッド嬢、愚者、口外無用でお願いします。でなければ…。」

「絶対に言いません(今更でしょう)!」

「ああ、もちろんだ。」

「え?セバス。僕には?」

「はい、坊ちゃま。今から説明いたします。」

 

そして、セバスとメイは僕の新たに発現したスキル【時駆白兎】について教えてくれた。




はい!
アーディさんに続いて、第二弾はアリーゼさんと輝夜さん、ライラさんです。

ベルがアリーゼさんたちの遺体の大部分を持ち帰り、愚者さんの魔法で蘇生し再生しました。
ウィーネが魔石を砕かれ灰になったときに、愚者さんの魔法で蘇生した時は額の宝石を取られる前のウィーネでした。
なので、遺体の大部分があれば蘇生・再生可能ではないかと思いました。
三人で一斉蘇生できたのは、ベルの幸運によるものです。
幸運のレベルがEのままでしたら一人だけでしたでしょう。

リューさんがアリーゼたちの遺体を探してもなかったのは、ベルが7年後からやってきて回収したからではないかと思いました。
三人だけなのは、ジャガーノートと最後まで戦った面子だからです。
他の方々はジャガーノートに食われ、遺体さえ残ってないからです…。
…と、本作品ではこの設定にさせていただきます。

スキルの条件で多くの感想をいただき、ありがとうございます!
条件としては、本人の最期からスタートとして考えてみて下さい。
当初ヒントを出すつもりでしたが、各人の条件が違うかもしれないため発動した後に数話してその条件を開示します。
今回はアーディさんです!
・アーディ、闇派閥の子供の自爆攻撃で重傷
 ・周囲に誰もいない→爆発寸前のため、全員外へいたため
 ・直前、近くにいた知り合いで縁が深い人は?→シャクティ・リュー
 ・重傷の応急処置で何か必要か?→エリクサー、カサンドラの魔法
 ・本人と深く関わりのあるものは?→神ガネーシャとのつながり、シャクティとの血のつながり
※該当者や該当物が多ければ多いほど発動率、成功率UP

感想・評価をいただけますと、嬉しいです!

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明日は3話公開します。
(日時を間違えたため、今後の話の公開時間を修正するのが面倒なため)

明日の公開時間は、6時・12時・18時です。
いつものと違いますのでご注意願います。
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