白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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本日1回目です!

今回はアミッドさん回です。
ベルの新スキルを聞いたアミッドさんは…。


第144話 聖女、診察。

私はベル・クラネルのスキル【時駆白兎】を聞いて、呆れた。

この人は、どれだけ規格外なのですか!

 

【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】の系譜を持ち…、

死の病の抗体を持ち…、

冒険者になって半年すぎで、レベル5に第一級冒険者へ至り…、

半年間で多くのあり得ないことを成し遂げ…、

オラリオ一の人気者となり…、

記者会見後のポーカーで、全チェンジのファイブカードを出し…、

そして、時を越えて5年前に死んだ【アストレア・ファミリア】の彼女たちの遺体を持ち帰った…。

 

もう、この人は【聖人】と称えてもいいのでは?

いえ、【神】とまつられても違和感がありませんね。

 

蘇生魔法を使った愚者さんにも驚きましたが、ベル・クラネルがいないと不発になるとのことですが…。

比べられたら私が矮小に見えます。

 

「…そっか。神様は僕に気を使って…。」

「その通りでございます。坊ちゃまは戦争遊戯に集中していただかなければなりませんから。」

「このスキルは坊ちゃまが意識して出せるものではありません。なので、取り扱いには注意が必要のため、私達へお願いしたのです。」

その検証のために、私達が呼ばれたのですね。

事前に言われても、簡単には信じられませんね。

目の前にしない限り。

 

「【戦場の聖女】、…すみませんがアリーゼ達を診ていただけませんでしょうか?」

「あ、はい。わかりました。」

そうですね。彼女にしては信じられませんね。

ダンジョンで死んだと思われていた方々が、ベル・クラネルによってこの時代に連れられて、復活したですから。

 

確認しましょうか…。

「脈は正常…、外傷なし…、神経などに異常はなし。至って健康そのものですね。まもなく目覚めるかと思います。」

信じられませんね。四肢が欠損したというのに蘇生魔法はそれを再生できるのですか?

「そうですか…。ありがとうございます。信じられませんが、目の前にすると信じざるを得ませんね。はぁ…ベル、私は貴方にどれだけ借りを作ればいいのですか…。」

「はぁ…あの時のガネーシャの気持ちがわかるわ。ベルは時を越え、アリーゼたちの遺体を持ち帰り愚者の魔法でベルの運によって復活するなんて…。私とルゥを含めて【アストレア・ファミリア】はベルに対して足を向けて寝られないわね。」

神でも予想はできませんね。

というか、こんなの予想できるわけがありません!

これも考えない方がいいですね。キリがありません!

 

私が非常に興味があるのは、愚者さんの蘇生魔法です。

「ウィーネの時が初だったが、連続で成功できるとはな…。本当にこの魔法は意味があったのだな。」

「…そんなに確率が低いのですか?」

「……800年も生きてきて、救いたい命に対してしたことは数え切れないさ。すべてが失敗したため、スロットを埋める無駄な魔法だと思っていたがね…。まさか、確率でベル・クラネルが引き上げていたとは。」

……ベル・クラネルがいなければ、不発に終わるということですね。

ポーカーでファイブカードを全チェンジで出すような方なら、引き上げることができるということですか…。

診療所でお願いしようと思いますが…。

 

「アミッド嬢、残念ですがそれはご遠慮願います。」

「坊ちゃまのスキルが、また発現するかわかりません。」

でしょうね。

何らかの条件が揃ってしまえば、また時を越えるかもしれませんからね。

その影響が診療所を巻き込んでは、たまったものではありません。

 

「おや、もうすぐ目覚めるようですね。」

「「!!」」

「う、ううん…。」

赤い髪の女性…、アリーゼさんが目をさますようです。

問題はないようですね。

 

「うーん…、あれ?何でリオンがいるの?ダメじゃない!先に逝ったら。」

「……アリーゼ、なのですか?」

「リオン?頭でも打ったのかしら?この完璧美少女である私を忘れたのかしら?」

…この人は何を言っているのでしょうか?

 

「……アストレア様。」

「美少女に対しては、嘘を言っているわね。けど、その口調はアリーゼに間違いないわ。」

「ひどいわ!アストレア様!本当のことなのに!…え?何でここにアストレア様がいるの?なんか暗いわね。天界ってこんなところなの?」

「……はぁ。本当にアリーゼだわ。天界でもないわよ。現世よ、ただし数年後のね。」

「…え?どういうこと?あれ?私、あのモンスターに貫かれたはずよね?胸が小さくなっているような気がするんだけど?」

「……アリーゼで間違いないようです。」

「……そうね。」

【紅正の花】ってこういう方だったのですね…。

感動の再会が台無しです。

 

「む…うん?ここは…どこだ?…おい、リオン。何でお前が先に逝っているんだ?」

「…ふぁ~あ。あん?ここはダンジョンじゃねえのか?…アタシ言ったよな?生きるんだぞって。何でおめえがいるんだ?リオン?」

「…輝夜っ…ライラっ…!」

「…本当に生き返ったのね…。はぁ…。」

「「「生き返った?」」」

「…ふぅ…。詳しいことは後で言います。アリーゼ、立てますか?」

「ええ!あら?リオン、髪の毛切ったのかしら?んしょっと…」

よかったですね…。

 

「え?また?うわぁぁぁぁぁぁ!」

「な!坊ちゃま!?連続ですか!」

「そんな!また条件が揃ったのですか!」

 

……もう勘弁して下さい。

気にしないことにしたといっても、どうしても気にしてしまうじゃありませんか!

恨みますよ!ベル・クラネル!




アリーゼとの再会が感動の再会でなく、申し訳ありません。
これがアリーゼらしいと私は思います。

そして、ベルの新スキルがまた発動しました。
さて、誰を連れてくるでしょうか…?

本日2回目の更新は12時からです。

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