白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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本日2回目です!

ベルが、またもや続けて時空の穴へ落ちました!
今回は誰でしょうか?


第145話 白兎、発動Ⅲ / 侍従長、冷静。

「うわぁぁぁぁぁ!」

また、時空の穴に落ちた!

どうして!何で?

ルゥさんとアリーゼさんが手を握っただけなのに!

 

『落下するアルフィアが、炎にくるまれる前に回収せよ』

え?これがセバスの言っていた試練?

…アルフィア?

確かセバスが言ってた、7年前の大抗争で闇派閥としてフィンさんたちへ託した僕の…お母さんのファミリアの人…だよね?

その人を…助ける?

あ!光だ!

 

ヒュルルルル!

 

また落下してるぅぅぅ!

うっ…熱い!

あ…。

 

僕の目の先には炎の海と…それに向かって灰色の髪をした女性が落ちていく…。

あの人が…アルフィアさん…。

 

!いけない!絶対に助ける!

…駄目だ!

落下はあちらが先だから、追いつけない!

どうすれば…。

そうだ!ファイアボルトで噴射して加速すれば!

 

【ファイアボルト】!

 

よし!加速できた!

絶対に追いついて、助ける!

僕の家族を!

 

「嗚呼…妹よ。ようやく、そっちへ行くよ…。」

「駄目だ!」

「!」

「そっちへ行かないで!僕を…置いていかないで!」

「お前は…メーテリア?いや…違う…。」

 

【ファイアボルト】!【ファイアボルト】!

【ファイアボルト】!【ファイアボルト】!

 

「何故…ここに…。」

「絶対に助けるんだぁぁぁぁぁぁ!」

僕はファイアボルトを連発して、やっとアルフィアさんへ追いついた。

 

「どうやって…。」

「ごめんなさい!詳しいことは後で話します!」

僕はアルフィアさんに追いついてしがみついた。

 

『ミッションコンプリート!』

 

声がして、目の前に炎の海に飲み込まれる寸前に、時空の穴へ落ちた。

ギリギリだった…。

 

---------------------------------------

 

「ぐぅぅぅぅぅっ!」

また、先程と同じく前後左右に引っ張られてどこに向かっているかわからない!

これが時空の穴の中…。

 

「何だ…ここは。ダンジョンか?」

「いえ…時空の穴だそうです…。」

「もう、いいだろう…。手を放せ。」

「嫌だ!絶対に離すものか!もう…失いたくない!」

「!」

アルフィアさんは僕から引き離そうとしたが、僕はそうさせなかった。

「………。」

あ、光だ!

 

ドドーン!

 

「ベ、ベル!?」

「今度は何!?…え?」

「え?何?さっき男の子が落ちて、上から降ってきたんだけど?」

「何が起こっているのだ…。」

「アタシに聞くなよ…。」

 

「あ…着いた……。」

「ここは…クノッソスか。」

 

「アルフィア…お嬢様。」

「これは……。」

あ…もうダメだ。

精神疲弊だ…。

アルフィア…さん。

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

坊ちゃまが【アストレア・ファミリア】の方々の遺体を持ち帰り、愚者によって復活しました。

私達の検証は成功できたようですね。

人だけでなく、物も必要でしたか。

アーディ・ヴァルマの場合は、シャクティ・ヴァルマという実の姉がおり彼女が主な鍵でした。

 

今回は、ルゥさんとアストレア神が鍵と思いましたが、違いました。

彼女たちを殺したモンスターのドロップアイテムと、彼女たちの武器も必要でした。

ルゥ嬢は【大和竜胆】の小太刀を持っていましたが、それだけでは足りなかったようです。

坊ちゃまのスキル発動の条件は厳しいですが、大体掴めてきました。

 

しかし、ルゥさんとアリーゼ・ローヴェルが手を握った時、坊ちゃまがまた時空の穴へ落ちました。

「何故、また落ちたのでしょうか?」

「わかりません。彼女たちの何かがありそれが揃ったと?」

「もうすぐ上から落ちてきますね。愚者、蘇生魔法は可能でしょうか?」

「無理だ…全精神力を使った。何とか動けるが、今日は使えない。」

「となると、アミッドさん。すみませんが、回復魔法の準備をお願いします。」

「…わかりました。私の魔法が必要ということですね。」

 

【癒しの滴、光の涙、永久の聖域。薬奏をここに。三百と六十と五の調べ。癒しの暦は万物救う。そして至れ、破邪となれ。傷の埋葬、病の操斂。呪いは彼方に、光の枢機へ。聖想の名をもって——私が癒す】

「おや、時空の穴が上に開きましたな。」

「誰を救い出したのでしょうね。」

 

ドドーン!

 

「ベ、ベル!?」

「今度は何なの!?…え?」

「え?何?さっき男の子が落ちて、上から降ってきたんだけど?」

「何が起こっているのだ…。」

「アタシに聞くなよ…。」

 

「あ…着いた……。」

「ここは…クノッソスか。」

 

【静寂】!?

「アルフィア…お嬢様。」

「これは…驚きましたね。セバス?」

「……………。」

あまりのことにフリーズしていますね。

無理もありません。

 

坊ちゃまは…精神疲弊ですか。

セバスを正常に戻すのが先ですね。

 

「セバス!しっかりしなさい!貴方の義娘でしょう!」

「!すみません、メイ。神ガネーシャや神アストレアの気持ちが、ようやくわかりました。目の前にいるのは間違いなく、アルフィアお嬢様です。」

「アミッドさん、彼女に魔法を。」

(【静寂】?本物ですか?ああ、もう!知りません!)

【ディア・フラーテル】

 

『え!?何なの!?あの娘は…【ディアンケヒト・ファミリア】の…?あんなに大きかったっけ?』

『確かに、大きいですね。』

『お前ら…どこを見て言ってんだよ…。』

随分と賑やかな方々ですね。

ルゥさんと同じファミリアとは思えませんね。

 

「む…これは。回復魔法か。誰だ…?な!セ、セバス!メイ!」

「お久しぶりです。アルフィアお嬢様、15年ぶりでしょうか?」

「久しぶりですね、【静寂】。15年ぶりですね。」

…やはり、弱体化していますね。

 

『ア、アルフィア!?何で?2年前に死んだはずでしょ!?』

『何がどうなっているのだ…。私達はあのモンスターにやられて死んだはずなのに、何故生きているのだ?それに【静寂】も…。』

『もう、誰か説明してくれよ!おい、リオン!説明しろ!』

『説明すると長くなります…。あちらが終わってからにします…。』

『………アルフィア。』

 

「…何故、貴様らが…。!そうか、この子が…。」

「その通りでございます。」

すぐにわかりましたか。

さすが、【ヘラ・ファミリア】の幹部の一人だけはありますね。

 

「説明しろ…。ぐっ、ゴホッゴホッ!」

「!いけません!今すぐ診療所へ運ばないと!」

「あの…その…私、例の特効薬を持っております…。」

「なんと!」

なるほど、アミッドさんが持っていた薬がキーの一つでしたか。

運がいいのか悪いのか‥。

いえ、かえって手間が省けた分、運がいいというしかありませんね。

 

『気になったけど、あのお兄さんは誰?』

『私は、あのメイドの方が気になりますねえ。』

『もうアタシにはわかんねえよ。どうにでもしてくれよ。』

『アストレア様…。』

『今は、彼らを見守りましょう…。それよりベルは大丈夫かしら?』

『『『ベル?』』』

『ああ!もう!』

 

「それは僥倖でございます。厚くお礼を申し上げます。」

「アミッド嬢、それをいただけませんでしょうか?」

「あ、はい。どうぞ。3つ持っております。」

それを【静寂】に飲ませれば…。

 

「いらん…。それより説明だ。」

チッ…相変わらず嫌な女ですね。

「お断りします。今の私の主は坊ちゃまでございます。メイ。」

「失礼します。【静寂】。」

「な、何を!ぐがっ…。」

…病で衰えていますね。

レベル6上位ぐらいですね。

 

「アルフィアお嬢様、これは死の病の特効薬です。ではグィっといって下さい。」

「な…!ぐっ、ゴクゴク……かはっ!貴様ら!」

「いかがでしょうか?」

「いかがも何も……?体が…軽い。けだるさも不快さも…完全でないが3割以上なくなっている…。」

どうやら成功できたようですね。

 

「何故だ…何故!これをメーテリアへやらなかったのだ!」

「それは無理難題でございます。その特効薬は最近できたばかりです。」

「……説明しろ。特効薬はいい。何故、私がこの時代にここにいるのだ?」

「(さすがですね、少しは把握しましたか)そうですね。そちらのお嬢様方も含めて説明いたしましょう。」

彼女たちも数分前に復活したばかりですからね。

説明しなければなりません。

 

「あら、無視されているかと思ったわ!2年ぶりね、アルフィア!」

「小娘共か…。ということは、あの日から2年か。」

「いいえ、違います。大抗争から7年でございます。」

「「「7年!?」」」

それは驚くでしょうね。

【静寂】にとっては7年、彼女たちにとっては5年ですからね。

 

「……ということは、この子は…14歳か。」

「おや、覚えておいででしたか。」

「忘れるはずがないだろう?この子のことを。」

あれ程溺愛していた、坊ちゃまのお母様の子ですからね。

 

「……よく言えるわね、アルフィア。貴女たちが自分たちの身勝手で捨てたのに?」

「……神アストレアか。」

坊ちゃまへの過保護ぶりが、火を吹きましたか…。

少々面倒なことになりましたね。

 

『ね、ねえ。アストレア様が、今まで見たことないほどキレているんだけど。』

『私もあのようなアストレア様、初めて見ますけれど…。』

『おっかねえ…。何があったんだよ…。』

『………どこから説明したらいいのか困ります。』

そうですね。

いっそのこと、ここで気絶させてホームで監禁した方が楽かもしれません。




はい、アリーゼたちに続いて第三弾は、皆様のご存知の…ベルのお…お義母さんのアルフィアです!

ダンメモ3周年でアルフィアが落ちた時、炎にくるまれたとありますがそれがベルの魔法のファイアボルトと勘違いしたら、どうでしょうか?
それに…アルフィアの経験値を糧にしたアリーゼたちが、ああ無惨であっさりやられるのは納得できませんでした。
ルゥさんのこともありますし…。

それをひっくるめて、救ったのがベルです。
…と、本作品はこの設定にさせていただきます。

そして、アルフィアとザルドを未だに許していないアストレア様が激オコです。
続きは本日18時の更新をお待ちくださいませ。

アリーゼ達救出時の発動条件内容です。
・【アストレア・ファミリア】リューを除いて全滅
 ・周囲に誰もいない→リューは一旦地上へ行ったため
 ・死亡時、近くにいた知り合いで縁が深い人は?→リュー
 ・蘇生できるようなものは?→愚者の蘇生魔法(※運がいいほど成功率UP)
 ・本人たちと深く関わりのあるものは?→神アストレアとのつながり、愛用の武器、ジャガーノートの一部分
※該当者や該当物が多ければ多いほど発動率、成功率UP

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