白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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第14話 執事長、回顧。

目覚めてみれば、目の前に胸糞わるいメイドがいた。

今度こそ決着をつけてあげましょうと思いましたが、メイの隣にいる少年を見て驚愕しました。

あまりにもメーテリアお嬢様に瓜二つだったのです。

そして、瞬時に理解しました。

この少年は間違いなく、メーテリアお嬢様の子供であると。

 

この少年は、15年前に私がお世話していた【ヘラ・ファミリア】の中で、異端であり善心でもあったメーテリアお嬢様に、あまりにもよく似ていました。

あの時のお嬢様は【ゼウス・ファミリア】のクソ雑魚サポーターによって妊娠させられていました。

あのクソエロ爺の依頼によって、遠出していたのが間違いでした。

思い出すだけで怒り狂いそうです。

当然、我が主神ヘラはお怒りになると思いましたが、その時黒竜によって娘たちが全滅したのを知った時の主神ヘラは、見てもいられないほど意気消沈していました。あの時の主神ヘラは初めて見ました。

私はメーテリアお嬢様の最後までいるつもりでしたが、【ロキ・ファミリア】と【フレイヤ・ファミリア】によってオラリオを追放されてしまい、最後までそばに寄り添うことができませんでした。

 

そう、私達魔導人形には制約がある。オラリオから周辺5キロまでしか動けないことに。

なので最後までついていけないことで、我が身を恨み【ロキ・ファミリア】と【フレイヤ・ファミリア】へ特攻して自爆しよう、かと思いました。

…自爆したほうがよかったかもしれません。

 

その時、メイが【ヘファイストス・ファミリア】で自ら封印したのを知り、メイは【ゼウス・ファミリア】の復活を諦めてないのを察しました。

なので、私も対抗し【ヘラ・ファミリア】の復活を信じ【ゴブニュ・ファミリア】で自ら封印しました。

神ゴブニュは最後まで嫌そうな顔をしていましたが、【ヘラ・ファミリア】と長い付き合いなので断れなかったでしょう。

…悪いことをしてしまいましたな。

 

まさか、封印を解いたのが【ヘラ・ファミリア】の眷属ではなく、メーテリアお嬢様の一人息子とは夢にも思いませんでしたが。

本当に驚きました。

 

おっと…回顧はここまでにしておきましょう。

さて、この方の記憶を見てみますか。

【ヘラ・ファミリア】の系譜を持つ者なら見れるはずです。

 

・・・・・・・・・・・・!!!

「・・・よく生きてくれてこのセバス、感無量でございます。坊ちゃま。」

「貴方も僕の家族なんですね…。嬉しいです!うっうっ…」

坊ちゃま…あのクソエロ爺に育てられたのに、ここまで純粋無垢で通しているとは…奇跡ですな。

 

「泣かないでください。坊ちゃま、メーテリアお嬢様に最後までお仕えできなかった私を責めるべきでございます。」

 

「セバス、それは仕方がないわ。貴方達、魔導人形はオラリオから周辺5キロ以内まで、しか動けない制約があるのだから。ベル・クラネル、メイとセバスを責めないであげてね。」

「ぐすっ…はい、ヘファイストス様。セバスさんもメイも悪くないです。僕の…家族に会えて嬉しかったです!」

何とお優しい…、容姿だけでなく性格もメーテリアお嬢様に瓜二つでございますな。

 

「このセバス、メーテリアお嬢様に最後までお仕えできなかった分、坊ちゃまに最後までお仕えいたします。」

「ありがとう、セバスさん!よろしくお願いします!」

 

「セバスとお呼びください。またはじいやでも結構です。」

「じ、じゃあ、じい・・・、いやセバスさんで…。」

「セバスとお呼びください。またはじいやでも結構です。」

「わ、わかりました。セバス…。」

じいやと呼んでほしかったのですが、仕方がありません。

これから、まだまだ時間はたっぷりありますからな。

 

「はい、坊ちゃま。終身お仕えいたします。」

メーテリアお嬢様…天から見ておりますか?

貴方の息子様に最後までお仕えいたします。

 

「ところで坊ちゃまは本当にやめてくれます…?恥ずかしいです…。」

坊ちゃまは恥ずかしかっていますな。本当に仕草までお嬢様に似ておられる…。

 

「残念でございますが、成人になるまでは坊ちゃままたはお嬢様と呼ぶのが【ヘラ・ファミリア】の決まりです。」

「そっちもなの!?うう…恥ずかしい。」

あのクソ雑魚サポーターからは、目の色を受け継いでいるようですが、兎のように可愛らしくて、大変結構でございます。

メーテリアお嬢様とアルフィアお嬢様にかかっていた死の病を受け継いでいないのは…、恐らくあのクソ雑魚サポーターのゴキブリ並の生命力によるものでしょうな。

別の意味で、あのクソ雑魚サポーターには小指の先くらい、感謝してもいいでしょう。

こうして、元気でたくましく強くなられているのですから。

 

「さて…メイ。長年敵対してきた貴方と協力するのは、非常に、残念ながら、ご辞退させていただきたいのですが、坊ちゃまのためですので、そこを間違えませんように。」

「それはこっちのセリフですよ。セバス。」

 

「「全ては坊ちゃまのために。」」

 

メイも坊ちゃまに相当惚れ込んでいるようですね。

仕方がありません。

 

【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】のそれぞれの直系の、唯一無二の最後の生き残りである上、1000年経ってようやく2つの血が1つとなった、ただ一人のお方ですから。

 

我らの念願がある意味叶ったようなものです。




メイドとくれば…執事!です。
イメージとしては、「黒執事」のセバスチャン・ミカエリスの白髪&オッドアイバージョンです。

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