白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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はい!【アストレア・ファミリア】回です!

ベルによって5年前から遺体を持ち帰り、愚者さんの魔法で生き返った三方です。
ルゥはアリーゼのショックから度重なる現実に打ちのめされています。

さて、【アストレア・ファミリア】一同の会話です!


第149話 妖精剣士、号泣。

驚きました…。

まさか、【静寂】のアルフィアがベルのお…母さんの姉だったとは。

もしベルがアルフィアを連れてこなかったら、アストレア様の言う通り私はその事実に耐えきれなかったでしょう。

なら、アルフィアのベルに対する態度も納得できます。

あれは息子を溺愛する母そのものですね、……実の母ではないですが。

 

さて、私は困っている。

まさか、ベルが5年前に飛んでアリーゼたちの遺体を持ち帰り、愚者の蘇生魔法でベルの運で3人とも蘇生するなんて…。

本当に困った人です。借りをいくら返しても返しきれないじゃないですか。

いえ、困っているのはそっちではなく…。

 

「はぁ…、5年後の未来ですか。」

「パッと見たところ、すっかり明るくなったわね!」

「そうだなぁ。ジュラの奴が生きてたとはな、あれから何があったんだろうな?」

それです。それを言うのに気が重い…。

アリーゼたちの復讐のために多くの人を傷つけ、闇派閥やそれに加担する商会などを潰して回り、邪神を追い詰めた…なんて言えない…。

 

特に酒場の娘として働いていた姿を見せたくない!

絶対に笑われます!

 

「さて、そろそろ話していただきましょうか?アストレア様、リオン?」

「ルゥ、私から説明するわ。」

「いえ…私から言います…。」

「あー、その前にリオン?おめぇ、何でルゥに変えてんだ?リュー・リオンからルゥ・リオンに変わったのは何でだ?」

「そ、それは…。」

「言えないなら、私から聞こう。……お前、何人斬った?」

「!!」

「あの時のお前は世間知らずの青二才のエルフだった。だが、今のお前は、現実を知った熟練のエルフとなっている。そうなったのは、ただ一つ。お前、何ふり構わず闇派閥を潰したな?」

「……っ!」

「リオン、おめーな顔に出過ぎなんだよ。あたいらが復活したのに喜べないのは、何か後ろめたいことをやっちまったとしか、考えられないだろうが。」

「リオン、あの日から何があったのか教えてくれる?」

「我々は既に死んだ身だ。生き返ったがな、お前を責める資格なんかない。言ってみろ。」

「……わかりました。」

私はあの日からシルに拾われるまでのことを話しました。

 

--------------------------

 

「………以上です。」

「「「………。」」」

何か言ってほしいのですが…。

罵倒された方がまだマシです…。

 

「はぁぁぁぁ〜。その程度だったか。」

「は?」

「てっきり、オラリオを火の海にしたとか瓦礫にしたかと思ったわ!」

「あたいは、目につく神を片っ端から送還したかと思ったぜ。」

「………貴女たちが、私をそんな風に見ていたことがよくわかりました。」

だんだん腹が立ってきました…。

 

「ま、まあ。私もそう考えていた時があったわ。」

アストレア様!貴女までもですかっ!

 

「ふん。その程度で私たちがお前を責めるわけがないだろうが。見くびるな、このポンコツエルフが。」

「わ、私はポンコツエルフではないっ!」

「でも、リオンにしては上出来ね!膿を洗い流しただけで、最小限の被害だわ!」

「他のファミリアが手助けしてねえのがムカつくがな。フィンも少しは手伝えよなあ。」

みんな…。

 

「お前を生かしたのは私たちだ。お前をそういうふうに追い込んだのも私たちだ。」

「それは違う!私は、感情に身を任せて復讐に走った!」

「リオン、それも私たちの責任よ。」

「てめぇが気に病むことねえよ。死んでいったあいつらも、同じことを言うぜ。」

「…………っ!」

 

「お前の罪は私たちの罪でもある。」

「あの兎ちゃんによって生き返ったなら、リオン、私たちは兎ちゃんの力になっている貴女の力になるわ。」

「だからよぉ、いちいち気にすんなって。終わったことは仕方がないだろ?」

「みんな…。私は…う、う、うああああああああっ!」

私はみっとももなく泣いてしまった。

 

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「すみません…。」

「まあ、それはいい。だが、どうしても聞きたいことがある。」

「あら、奇遇ね!私もだわ!」

「あたいもだな。」

な、何でしょうか?

【ルドラ・ファミリア】のことでしょうか?

壊滅した闇派閥?

または関連した商会でしょうか?

 

「あの兎ちゃんとどういう関係なの?すごく聞きたいわ!」

え?

 

「同感でございますねえ。何か只ならぬ雰囲気を感じましたので。」

「それに、おめえ。他人には触れられないんじゃなかったのか?あの兎には触れたのか?」

「ルゥ、私も聞きたいわ。全部吐き出しなさい。ベルのことを!」

な、何ですか!アストレア様までも!

先程までのシリアスモードはどこへ行ったのですか!

 

「そ、それは…あ、明日にしませんか?」

「「「ダメよ(だ)(に決まってんだろ)」」」

「それに…あの子の名前聞いてないわ!アストレア様はどういう関係なの?」

「アルフィアの話を聞いてなかったの?私が、ベルの、最初の、女の人よ。」

「それはもういいです。あの兎さんはベルというのですか?」

「…ベル・クラネルです。」

「ほへー、ベル・クラネルねえ。あの【静寂】の甥かあ。似てるようで性格は違うみてぇだな。」

「アルフィアとは真逆の性格と言った方がいいですね。」

「そうね。」

「それで、詳しく聞かせろ。」

た、助けて下さい…ベル!

 

バーン!

 

「アストレア様ー!ご依頼の武器が、センパイの武器ができました!……えーと、その女の人達はどちら様でしょうか?」

「「「…誰?」」」

「「あっ…。」」

セシルのことを紹介するのを忘れていました…。

ですが、セシル!いいタイミングです!




はい!ダンめも3周年の【アストレア・ファミリア】の雰囲気となりました!
ルゥの雰囲気に気づかない三方ではありませんからね。

セシル乱入で、ベル話題から一旦逃げ切れました。

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