セバスがお茶を淹れながら、アルフィアと談話しています。
…こういう場を書きたかったです…。
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戦人さん、誤字報告をいただきありがとうございます!
「………。」
「…以上が、一週間前までのこととなります。」
「………。」
「おや、カップの中身が空になりましたな。お茶を注ぎましょう。」
そろそろ…来ますな。
「…ぜだ。」
「お嬢様?」
「何故、あの子がそんな目に遭わなければならないのだ!ふざけるな!」
「落ち着いて下さいませ。」
やはり、怒りましたか。
「これが落ち着けるか!糞神共があの子に仕掛けたことを!特にアポロンとヘルメスは!」
「まあ、そうですな。」
「特にアポロンは許せん!あの子に変態的な行為をしようとしたばかりか、あの子を傷つけただけでなく私と妹が愛した教会を破壊しただと!見かけたら皆殺しにしてやる!」
仕方がありませんな。
あの教会はお嬢様たちにとって、思い出の場所でしたからな。
「ヘルメスもだ!私達と同じ『神工の英雄』をあの子に押し付けるな!悉く、あの子に試練を仕掛けやがって!【ヘラ・ファミリア】があった時からもそうだ!今度こそ送還してやる!」
「それは駄目でございます。神ヘルメスは坊ちゃまのために役立ってもらいます。」
「…相手はあの狒々爺でも手こずった糞神だぞ?」
「神ヘルメスは我々がまだいた時より、坊ちゃまへ並々ならぬ期待を寄せています。【ヘルメス・ファミリア】は今の私達にない情報収集力があります。利用しない手はございません。」
「くっ…。やむを得んか。またおかしな真似をしたらどうするのだ?」
「心配は無用です。1週間程前に、断罪した上で釘を刺し首輪をつけておきました。」
「…そうだったな。お前とメイが協力した以上、心配は無用だったな。」
「はい。」
ええ、あの神には油断はできません。
元主神ヘラもクソエロ爺も手を焼くぐらいですからね。
「…しかし、半年でレベル5か…。神時代にも【ヘラ・ファミリア】にもいなかったな?」
「はい。世界新記録でございます。」
「はぁ…メーテリアと雑魚の子が大成を成すとはな。誇ればいいのか、心配すればいいのか悩むな。」
「贅沢な悩みでございますな。」
「五月蝿い。…だが、系譜を持つだけでお前達が解放されるとはな。」
「どうやら、眷属だけでなく系譜を受け継ぐ者でもできるようですね。坊ちゃまを初めて見たときは驚きました。」
「…やはりお前もそう見るか。あの子はあまりにもメーテリアに似すぎている、目の色を除けばな。」
「はい。」
「7年前炎の海に飛び込んだ時、メーテリアの幻覚を見てしまった。しかし、それはあの子そのものだった。あの時の、あの子の一語一句がかなり堪えたよ。あの小娘共にやられた時よりもな。」
「…お嬢様。」
「神アストレアの挑発に乗って、どさくさに紛れてあの子の側にいることになったが、その後の神ヘスティアによる問いには逆らえなかった。…あの子は、私達と違い主神に恵まれたな。」
「そうでございますね。ヘスティア様は、数百年オラリオにいた私から見ても善神中の善神でございます。坊ちゃまの最大の幸運は、ヘスティア様に拾われたことだと思います。」
「そうだな…。他の神々に拾われても玩具のように扱われるだろうな。神ヘスティアには感謝しても感謝し足りないな。」
「ですが、坊ちゃまに対して多少溺愛気味なのが玉に瑕ですが。」
「…度がすぎるようなら、釘を刺さねばならんな」
坊ちゃまは善き主神に出会えました。
お嬢様とヘスティア様の仲を取り持つ必要がありますな。
「7年前、私達が示したことをあいつらは学ばなかったようだな。ますます失望したよ。」
「ご心中察します。」
「ザルドも浮かばれないだろうに…。やはりエレボスの誘いに乗らず、ザルドの意見に従いあの子に会いに行くべきだったか。」
「そうされましたら、お嬢様たちは私達を解放されましたか?」
「……いいや、しないだろうな。お前たちはよくも悪くも危険すぎる。あの子を徹底的に甘やかす上にしごくだろう?」
「お褒めにいただき光栄でございます。」
「褒めてない。」
私にとっては褒め言葉でございます。
坊ちゃまが私を解放してくれたことに感謝しなければなりませんね。
それはアルフィアお嬢様が、坊ちゃまに会いに行かなかったことにも対してです。
「しかし、この7年間で【猛者】を除いて第一級冒険者が誰もランクアップしてないとはな。ここまでの怠惰とは思わなかったぞ。」
「ですが、【猛者】も私の目から見て大したことありません。レベル8となっても【ゼウス・ファミリア】団長の【傑物】と比べ物にはなりません。」
「あの精強な男と比べるまでもないだろう。…あの子が【最後の英雄】の最有力候補となるとはな。この半年間で成したことを見れば、そう思うのも道理か。」
「複雑ですな。私達が求めてきた英雄がすぐ側にあるとは思いもしませんでした。」
「全くだ。はぁ…何故あの子が選ばれるのだ…。」
あと1年、いえ2年早ければ…。
いえ、過ぎたことは仕方がありません。
今の環境に感謝しなければなりませんな。
「それで、今回の戦争遊戯はどうなったのだ?いつからやるのだ?」
「一週間後でございます。戦争遊戯は、私達にとって手慣れた『旗争奪戦』でございます。」
「!そうか。それなら、もう勝ったも同然だな。」
「ええ。坊ちゃまの引きは恐るべきですな。」
「待て、引きだと?どういうことだ?」
「お嬢様、坊ちゃまは異常すぎます。こちらが先日ステータス更新したものでございます。」
ヘスティア様から見せてもらったものを暗記し、写したものです。
何度も見ても異常ですね。
やはりブチ切れました、お義母さん。
アポロンそしてヘルメス、合掌。
ゼウスはブチ殺す確定です。
セバスから語られて、怒ったり心配そうにしたりガッカリしたアルフィアです。
次回はベルのステータスについて語り合うお二方です。
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