白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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前回に続いて、ベルのステータス解説中です。



第155話 執事長、感謝。

「…ファンクラブ…記者会見…ポーカー…そしてあの小娘共か。」

「はい。神の鏡を通して、坊ちゃまのアビリティ【魅了】を世界中に公開することで、少しでも坊ちゃまの力を底上げします。本気で愛する人が出れば、尚更結構です。寄ってくる雌豚共に対しては、防波堤などの対策はしております。」

「………セバス、お前たちはやりすぎだ。だから、お前たちを解放したくはなかったんだ。自重しろ!」

「それはできませんな。坊ちゃまが願っていること、やりたいことを叶えられるよう全力でサポートするのが私達の使命です。」

「だから、私たちはお前たちを解放しなかったんだ。お前たちを大抗争の時に解放してみろ。数日間でオラリオは冒険者だけでなく、人いや生き物が住めなくなるだろうが。お前たちを解放しようとしたエレボスに、私とザルドがお前達のことを詳しく言ったら顔を真っ青にして「いい、いらない。そこまで必要ない。頼む、解放しないでくれお願いします」と私達に懇願していたぞ。もちろんお前たちを解放する気はなかったがな、私もザルドも。」

「そんな糞神なぞ知りませんな。」

「……はぁ…仕方がない。あの子が強くなるのはいい。ただ、雌豚がよってくるのは我慢ならん。防波堤と言ったな?何だ、それは?」

「はい、それは…」

リリ嬢たちのことを話しました。

 

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「…………。」

「お嬢様?」

「やはりエレボスの誘いに乗らずに、あの子のところへ行くべきだった。あの小娘共に、嫁の作法を教えてやれたのに!」

「今更でございますな。」

お嬢様は結婚されてないのに、どうやって嫁の作法を教えられるのでしょうか?

本当に意地っ張りな方です。

「ここ半年で多くないか?…何であの子へそんなに寄ってくるのだ。」

仕方がありません。

坊っちゃまの人徳そのものに惹かれてきたのですから。

 

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「………はぁ。あの子が未精通なのが幸いしたな。…本当にあの雑魚の遺伝子を受け継いでいるのか?あの雑魚は7歳で精通した、と周囲に言いふらしていたぞ。」

「私共も不思議に思っております。ここまで都合よく、双方のいいところだけを受け継いだ方は初めてでございます。」

「はぁ…仕方がない。お前たちのことだ、その小娘共の人格などは問題ないだろうな?」

「もちろんでございます。メイがほぼ担当していますが、私から見ても問題ありません。強さやスキルなどが随分偏っていますが、それぞれ補えば問題ありませんでしょう。」

「全て完璧というわけにはいかんな…。まあ、いい。私が目を光らせておこう。」

「ほどほどに願います。元主神ヘラのようには、ならないでくださいませ。」

「あんな姑のようには………そうだな、気をつけておこう。あの子に嫌われたくないからな。」

お嬢様は坊ちゃまに過保護なことをするでしょうね。

彼女たちに対して危害や脅しをする可能性が高いです。

なので元主神ヘラのようにはならないように、と釘を刺しておきました。

【ヘラ・ファミリア】の幹部であるお嬢様は、そのことをよくわかっているはずです。

 

「そして、このスキルか。」

「お嬢様、このスキルは極めて発動条件が難しいです。ヘスティア様は下界だけでなく天界をも滅ぼしかねないスキル、と言っておりました。」

「だろうな、7年の時を遡って私を炎の海から助け出したくらいだからな。絶対にあり得ないが、起こった以上信じるしかあるまい。それがあの子のスキルなら、尚更だ。」

「そうですな。」

「…あの小娘共も助ける必要があったのか?私の経験値を無駄にしたのだぞ。」

「【アストレア・ファミリア】団長のアリーゼ・ローヴェルが、お嬢様を救い出す発動条件の1つでした。」

「…そうか。なら、仕方がないな。お前たちのことだ、発動条件は既に把握しているだろう?」

「三度起こりましたから、大体は把握しております。完璧ではありませんが。」

「そうか。取り扱いには気をつけ……思ったのだが、まさかメーテリアの復活も可能なのか?」

「可能性はありますが、今のところ恐らく条件が足りません。まず、戦争遊戯に勝つ必要がございます。」

「………そうか、期待はしないでおこう。…できればそうあってほしいものだな。」

「全くでございます。」

アーディ嬢、アストレアの娘たち、アルフィアお嬢様から、坊ちゃまのスキルの発動条件が大体絞れました。

メーテリアお嬢様を復活させるには、まだ条件が足りません。

そのために、戦争遊戯にどうしても勝たなければなりません。

 

む…?そろそろ坊ちゃまが起きられますな。

「そろそろ、坊ちゃまが目覚める頃でございます。メイによって、アストレアの娘も集まるでしょう。」

「騒がしいのは好きではないが、仕方がないな。…………はぁ。」

「ご心配はいりません、お嬢様。坊ちゃまはお嬢様を決して拒絶したりはいたしません、ご安心を。」

「心を読むな、忌々しい奴め。やはりエレボスの誘いに乗らず、あの子のところへ行くべきだった。」

今更ですな。仕方がありません。

メーテリアお嬢様に似すぎている坊ちゃまを見れば、そうなるのは当然です。

アルフィアお嬢様に関わらず、【ヘラ・ファミリア】の娘たちも坊っちゃまを見ればそうなるでしょう。

 

アルフィアお嬢様が死の病から逃れたのかはわかりませんが、少なくとも当分は大丈夫でしょう。

当面の間、特効薬を服用し続ければ完治することは可能ですね。

そうなりますと、『才禍の怪物』の猛威が奮います。

坊ちゃまのためなら、一層増しますな。

 

…アルフィアお嬢様と、このように長く語り合ったのは【ヘラ・ファミリア】に所属した時でもありませんでした。

いつも片言だけで終わっていましたからね。

今後もこのような機会があると思うと、坊ちゃまには本当に感謝しきれませんな。




やはり、セバスはアルフィアでも恐れる方ですね。
自重しないから解放しなかったのは、オラリオを救ったのと等しいではないかと思います。

そして、原作者の『それは遥か彼方の静穏の夢』の後にアルフィアがマザーパワーで病気を克服し、本編で彼に惹かれるヒロインたちの前に現れ、ラスボスとなり、「嫁の作法を教えてやろう」を出しました!

ベルの女性関係について危惧し、「ベルのところへ行くべきだった」とぼやいています。
アストレアの「ベルを5年前に眷属にするべきだった」のと同じですね!
後悔先に立たずですね。

セバスはアルフィアとこう話す時が来るとは予想できませんでしたね。
ベルへの忠誠が限界突破してますね。

そして、いよいよベルと再会します!

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