白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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本日1回目です!
久々の主人公回です!

精神疲弊からようやく回復したベルです。
復活した【アストレア・ファミリア】とアルフィアさんと面会です!


第156話 白兎、躊躇。

「う、ううん…。」

ここは…、【ヘスティア・ファミリア】のホーム?

えっと、確か今日は…特訓?いや、18階層でルゥさんのファミリアの人の墓参りに行って…。

!?

ア、アルフィアさんは!?

 

コンコン

 

「…ご主人様。起きていますでしょうか?」

「あ、はい。起きています。」

バーチェさんは、ずっと僕のことをご主人様と言い続けている…。

僕は呼ばなくてもいいと言ったんだけど、メイへお願いすると

「メイドの生きがいです。坊ちゃまは、メイドの生きがいまで取り上げる気でしょうか?」

と言われたら何も言えない。

 

「失礼します。」

ガチャ…。

何度も見ても、すごい美人だよね。

特にあの胸が…ダメダメダメ!

僕は団長だよ!

 

「?…メイ様より、リビングへ来るようにとのことですので来ていただけますでしょうか?」

「あ、はい。わかりました。」

「ご主人様、前にもいいましたが…、私に対して敬語は必要ありません。ご主人様は私に何度も勝ちましたので、その特権があります。」

「えっと…うん。わかった。けど、慣れるのに時間がかかるから待ってね。」

「はい。では、リビングへ同行させていただきます。」

バーチェさん…、もう手慣れている。

メイドという仕事が合っているのだろうか?

 

-------------------------

 

うーん。僕が精神疲弊してから、数時間ぐらい経ったかぁ…。

ええと…、ルゥさんのファミリアの人たち…アリーゼさんたちを愚者さんの魔法で生き返らせたんだよね?

そして…僕のお母さんと同じファミリアの人、アルフィアさんはどうなったんだろう?

メイとセバスに聞いてみよう。

 

コンコン

 

「ヘスティア様。ご主人様を連れてきました。」

「あ、うん。入っていいよーベルくん、バーチェくん。」

 

「おい、セバス。今の何だ?ご主人様だと?」

「お嬢様。先程説明した通りでございます。」

え?アルフィアさんの声?

よかった、無事だったんだ!

 

「え!?ご主人様!?どういうこと!?」

「私は、ご主人様より若様の方が似合うと思いますねぇ。」

「あー、そうだな。あたしはあの兎を見るといいカモの方が…いや、待ってくれよ、アストレア様!冗談だって!」

「……(私も改宗したら、ベルのことをご、ご、ご主人様と呼ばなければならないでしょうか?)」

「……(…混沌が起こっています。スルーですスルーです)。」

……。

 

「ご主人様…、私達もそう呼んだ方がいいでしょうか?」

「ベル様…ご主人様…。………ご主人様の方がいいかもしれませんね。」

「ベルくんを、ご、ご、ご主人様と…(きゃーきゃー)。」

「ベル殿、強く生きて下さい…。私は呼び方を変えませんから…。」

「ベル、強く生きろよ…。」

………………。

 

「バーチェさん、僕入りづらいんですが…。」

「…諦めて下さい、ご主人様。」

うう…恥ずかしい。

よりによって、お母さんと同じファミリアの人に知られてしまうなんて。

 

「し、失礼します。」

ガチャ。

 

リビングには、左端に神様とリリ、春姫さん、エイナさん、カサンドラさん、ヴェルフと命さんがいて。

右端にメイとレアお姉ちゃんとルゥさん、セシルさん。

そして先程生き返ったアリーゼさんと輝夜さんとライラさん。

右の隅にセバスとアルフィアさんが…。

 

「えっと…神様、すみません。精神疲弊していまして…。」

「あ、うん。メイくんとセバスくんから聞いているよ。仕方がないよ(本当は仕方がなくはないけどね!時を遡る代償が精神疲弊程度で済むくらいなら、じゃが丸くんより安いよ!)。」

「あの……皆さん、ご無事だったでしょうか?」

そして、彼女たちの方へ振り返った。

 

「ええ、ベル。ベルのおかげでアリーゼたちの遺体を過去から持ち帰り、愚者さんの魔法で無事に生き返ったわ。彼女の主神として、お礼を言わせていただくわ。…本当にありがとうね!ベル!」

「あ、僕は単に遺体を集めて持って帰っただけで…。」

「アストレア様!いいでしょ?私、アリーゼ・ローヴェルよ!ねえねえ!兎ちゃんの名前は?」

『五月蝿いな…。あの小娘共を吹き飛ばしていいか?セバス。』

『駄目でございます。』

何かあちらで怖いことを言っているような気が…。

 

「あ、はい。ベル・クラネルと言います!」

「ありがとう!ベル!アストレア様とリオンが世話になったわね!私達もね!」

「団長様、どいてくださいませ。「んぎゃっ!」では私の番ですね。助けていただきありがとうございます。私はゴジョウノ・輝夜と申します。…若様。」

「あ、はい。…若様!?」

「あー、あたしはライラってんだ。うちのやつも含めて世話になったな。ありがとうな!」

「あ、はい。」

さっきの若様って何!?

 

「ベル…感謝します。貴方は私に正義を取り戻させただけでなく、皆をあの忌まわしい過去から持ち帰り生き返らせてくれました。ありがとうございます、ベル。」

「いえ…僕は遺体を持ち帰っただけですので、礼は愚者さんへお願いします。」

「わかりました。この礼はいつか必ずします。」

 

『礼って、何をするつもりかしら?』

『あのポンコツエルフに、果たしてそれができるのでしょうか?』

『あたしは賭けてもいいぜ。無理だと思うぜ。』

『私は、まだ認めないわよ。』

???




バーチェさんは、もうベルくん専属メイドと化しました。
本人としてはいい職場に入ったようなものですね。

【アストレア・ファミリア】の各々と話をし、新たな呼び名がつきました。
『若様』。

本来ならアルフィアとの再会シーンを続けたいのですが、ここで切り上げて次回に出します。
すみません!感動の再会を一話まるごとにしたいのです!

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