白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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本日2回目です!
皆さん、お待たせしました!
ベルとアルフィアの再会シーンです!


第157話 白兎、号泣。

そしてセバスとアルフィアさんの方に。

お母さんと同じファミリアの人…。

 

でも何でだろう…?

最初に見た時も思ったけど、初めてじゃないような気がする…。

いけないいけない、初対面は大切だよね。

「初めまして!ベル・クラネルと言います!」

「違う。」

「え?」

「…初めましてではない。久しぶりが正しい。」

「え?…あの、会った覚えがないんですが…すみません!」

「謝るな、無理もない。初めて会った時は、お前が赤子の時だったから仕方がない。」

赤子の時に…?

 

「お嬢様、それではわかりません。」

「……私は、お前の…母であるメーテリアと双子の、姉のアルフィアだ…。」

「!?」

え……、お母さんの…?

じゃあ、アルフィアさんは僕と血が繋がっている…本当の家族?

 

あの時、助けて本当によかった!

本当にっ…。

 

「…お前に助けてもらったが…、今更許してもらおうとは思ってない。私はそれだけのことをしたのだから…。」

「違う!それは違います!だって…アルフィアさんは世界のために、フィンさんたちを鍛えるために戦ったんですよね!僕は、アルフィアさんを、誇りに思います!」

「やめろ、私を誇りに思うな。私は…オラリオで多くの人を殺した、大犯罪者だぞ?」

「なら!僕も一緒にその罪を償います!」

「!!」

「だから…、もうどこも行かないでください…お願いします…。僕を置いていかないで下さい!」

「分かった。嗚呼…、お前は本当にメーテリアに似ているよ(その目の色を除けばな)。」

「お母さんに…?」

「ああ、そうだ。お前の母、メーテリアのことを色々と聞かせてやろう。だから、お前の14年間の事を私に聞かせてくれ。」

「あ、はい!わかりました!ええと…、伯母さん?」

「「「全員退避!」」」

 

ゴンッ!

 

!?!?!?!?

「ぐあぁぁぁ……っ!」

痛い!げんこつ…だよね?

今の…見えなかった!

どうして…?

 

「ベル。一回しか言わないから、よく聞け。私のことは…アルフィアお義母さんと呼べ。いいな?」

「え?…でも、一般的にお母さんのお姉さんは…」

「わかったな?」

「……ハイ。」

「では、私のことは何て呼ぶか言ってみろ。ほら。」

「…ア、アルフィア…お義母さん…?」

「よろしい。……ずっと一人にさせてすまなかったな、ベル。」

「……っ!う、うああああああっ!寂しかった!ずっと寂しかったんだ!お祖父ちゃんがいても、寂しかったんだ!村で父親と遊んでいる光景を、オラリオで親子連れで買い物をしている姿を見るたびに!」

「すまない。本当にすまない、ベル…。大丈夫だ、これからはずっといるからな。」

そしてお義母さんは、泣いてる僕をそっと抱きしめた。

お義母さんはその後何も言わなかったけど、泣いているように感じた。

だから、僕は…お義母さんの分も。

 

「うあああああああーーーーん!」

しばらく僕はお義母さんの胸で、ずっと泣き続けた。

 

(お嬢様、よかったですな…。お嬢様のあの表情、あのような姿、初めて見ます。無理に涙を堪えなくてもよろしいでしょうに)。」

 

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「ぐすっ…ぐすっ…。すみません、神様、皆さん。」

「いや、無理もないよ。よかったね!ベルくん!」

神様…ありがとうございます。

でも、僕は…。

 

「レアお姉ちゃん、僕はお義母さんの罪を背負い…」

「駄目よ。」

「え?」

「背負う必要なんかないのよ、ベル。」

「で、でも…。」

「大丈夫、私に任せておきなさい。何たって正義を司る神様なんだから!」

『アストレア様のあのキャラ、初めて見るわ…。』

『私もでございます…。』

『いいのかよ…。まあ、あたしたちを救ったのもあるしな。それに【静寂】の戦う本当の理由を知っちまったからな。』

『ルゥ先輩…。』

「アストレア様、ベルに贖罪させる気は当然私もありません。ですが、どうやって彼らの罪を?」

「ええ、5年前ベルに会ってからずっと考えていたの。どうやったらいいのかを、ね。」

「…何だと?」

「私の案を言うわね。」

そして、レアお姉ちゃんは語ってくれた。

全てをエレボス様や邪神の神様に押しつけることに。

僕を人質にして、お義母さんたちに言うことを聞かせたというようにすることを。

 

「レアお姉ちゃん…、いいの?」

「当然じゃない。ベルは何も罪もないんだもの。悪いのはエレボスよ。大丈夫よ、エレボスもわかってくれるわ。」

「…エレボスが気の毒に思うが、まあベルのためなら、仕方がないだろう。」

レアお姉ちゃん…ありがとう。

 

「まあ、そうだけどなあ。」

「うん!私はアストレア様の案に賛成だわ!」

「私もでございます。それなら問題ございませんね。」

「なるほど、それなら辻褄が合いますね。」

 

「坊ちゃま、大変申し訳ありません。残り時間わずかですが、本日の特訓がまだですので、今から再度クノッソスへ向かいます。よろしいでしょうか?」

「あ、うん。そうだね!戦争遊戯にどうしても勝たなければならないから、もっと特訓しないと!」

「アルフィアさんは静養のため、しばらくホームにいていただきます。坊ちゃまのためにも。」

「……お前たちがフォローするなら、心配は無用だろうな。私は病を治すのが先だ。ベル、強くなるんだぞ。」

「うん!勝たなければならない理由が増えたから、もっと強くなりたい!【ヘスティア・ファミリア】を守るだけでなく、お義母さんのためにも!」

「そうか…、お前はいい子だな。」

お義母さんは僕の頭をナデナデしてくれた。

心地いいなぁ…。

 

「えへへへ。っと、セバス。支度をしてくるね。」

「はい、玄関でお待ちしております。」

 

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「…神アストレア。貴女の案は確かに辻褄が合うかもしれないが、7年前の恐怖を味わったオラリオの人々は納得しないぞ?」

「あの場では若様を安心させるために言いましたが、アルフィアの言う通りまだ不安材料が大きいです。」

「5年前でも大抗争の爪痕は深かったわ!今もまだ残っているよね?」

「はい、リリもよく覚えています。なので、その案は実現率が低いかと思います。」

「ええ、私もそれを危惧していたの。けど、今の状況なら大丈夫。デメテルたち…女神連合に話を通して、協力してもらうわ。」

「…女神たちだけでは足りないぞ?」

「そうだなー。特にあのギルドの豚が納得しねえぞ?」

「あっ…。」

「神アストレア、先程の案はよき案でございます。私から、ギルドのロイマンに話を通しておきましょう。」

「「「え?」」」

「私も名案だと思います。【ヘルメス・ファミリア】のローリエさんを通してファンクラブで伝達し、本を発行してもらいましょう。」

「「「ファンクラブ?」」」

 

「……やはり、こいつらを解放すべきではなかったな。自重を知らない奴らだから困る。はぁ…。」

『アルフィア様でも…。』

『【ヘラ・ファミリア】の幹部が恐れるぐらいなのですね…。』

『7年前に解放されていたら、どうなっていたんだろう…。』

 

「ところで、アルフィアに異議があるわ!」

「…何だ?」

「アリーゼ?7年前のことなら…」

「違うわよ!どうして、ベルにはげんこつで私には魔法なのよ!」

「「「あー…。」」」

「当然だろう。あの子に魔法をぶつけるわけがないだろうが。」

「いいじゃない!贔屓はいけないわ!」

「黙れ、小娘が。」

「じゃあ!別の言い方をすれば問題ないわね!伯母様…」

 

【福音】

【サタナス・ヴェーリオン】

 

「きゃあああああああ!」

 

「アリーゼ…自業自得です。」

「本日3回目の臨死体験でございますねえ。」

「くわばらくわばら、だぜ。」

「あの人が団長で…大丈夫なのでしょうか?」

 

「学ばない小娘め。」

「カサンドラ嬢。」

「はい、分かりました(ここのところアリーゼさんに使う機会が多いですが、ベルさんでないだけ残念です)。」

【一度は拒みし天の光。浅ましき我が身を救う慈悲の腕。届かぬ我が言の葉の代わりに、哀れな輩を救え。陽光よ、願わくば破滅を退けよ】

【ソール・ライト】

 

「うう…。みんなからの扱い、ひどいわ…。」




ベルの感動の再会です!
そして、『福音拳骨(ゴスペル・パンチ)』が出ました!

アストレアの案で、128・129話に結びつく話がここで出てきます。

最後にアリーゼのオチで締めくくりました。

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