皆さん、お待たせしました!
ベルとアルフィアの再会シーンです!
そしてセバスとアルフィアさんの方に。
お母さんと同じファミリアの人…。
でも何でだろう…?
最初に見た時も思ったけど、初めてじゃないような気がする…。
いけないいけない、初対面は大切だよね。
「初めまして!ベル・クラネルと言います!」
「違う。」
「え?」
「…初めましてではない。久しぶりが正しい。」
「え?…あの、会った覚えがないんですが…すみません!」
「謝るな、無理もない。初めて会った時は、お前が赤子の時だったから仕方がない。」
赤子の時に…?
「お嬢様、それではわかりません。」
「……私は、お前の…母であるメーテリアと双子の、姉のアルフィアだ…。」
「!?」
え……、お母さんの…?
じゃあ、アルフィアさんは僕と血が繋がっている…本当の家族?
あの時、助けて本当によかった!
本当にっ…。
「…お前に助けてもらったが…、今更許してもらおうとは思ってない。私はそれだけのことをしたのだから…。」
「違う!それは違います!だって…アルフィアさんは世界のために、フィンさんたちを鍛えるために戦ったんですよね!僕は、アルフィアさんを、誇りに思います!」
「やめろ、私を誇りに思うな。私は…オラリオで多くの人を殺した、大犯罪者だぞ?」
「なら!僕も一緒にその罪を償います!」
「!!」
「だから…、もうどこも行かないでください…お願いします…。僕を置いていかないで下さい!」
「分かった。嗚呼…、お前は本当にメーテリアに似ているよ(その目の色を除けばな)。」
「お母さんに…?」
「ああ、そうだ。お前の母、メーテリアのことを色々と聞かせてやろう。だから、お前の14年間の事を私に聞かせてくれ。」
「あ、はい!わかりました!ええと…、伯母さん?」
「「「全員退避!」」」
ゴンッ!
!?!?!?!?
「ぐあぁぁぁ……っ!」
痛い!げんこつ…だよね?
今の…見えなかった!
どうして…?
「ベル。一回しか言わないから、よく聞け。私のことは…アルフィアお義母さんと呼べ。いいな?」
「え?…でも、一般的にお母さんのお姉さんは…」
「わかったな?」
「……ハイ。」
「では、私のことは何て呼ぶか言ってみろ。ほら。」
「…ア、アルフィア…お義母さん…?」
「よろしい。……ずっと一人にさせてすまなかったな、ベル。」
「……っ!う、うああああああっ!寂しかった!ずっと寂しかったんだ!お祖父ちゃんがいても、寂しかったんだ!村で父親と遊んでいる光景を、オラリオで親子連れで買い物をしている姿を見るたびに!」
「すまない。本当にすまない、ベル…。大丈夫だ、これからはずっといるからな。」
そしてお義母さんは、泣いてる僕をそっと抱きしめた。
お義母さんはその後何も言わなかったけど、泣いているように感じた。
だから、僕は…お義母さんの分も。
「うあああああああーーーーん!」
しばらく僕はお義母さんの胸で、ずっと泣き続けた。
(お嬢様、よかったですな…。お嬢様のあの表情、あのような姿、初めて見ます。無理に涙を堪えなくてもよろしいでしょうに)。」
-----------------------------------------
「ぐすっ…ぐすっ…。すみません、神様、皆さん。」
「いや、無理もないよ。よかったね!ベルくん!」
神様…ありがとうございます。
でも、僕は…。
「レアお姉ちゃん、僕はお義母さんの罪を背負い…」
「駄目よ。」
「え?」
「背負う必要なんかないのよ、ベル。」
「で、でも…。」
「大丈夫、私に任せておきなさい。何たって正義を司る神様なんだから!」
『アストレア様のあのキャラ、初めて見るわ…。』
『私もでございます…。』
『いいのかよ…。まあ、あたしたちを救ったのもあるしな。それに【静寂】の戦う本当の理由を知っちまったからな。』
『ルゥ先輩…。』
「アストレア様、ベルに贖罪させる気は当然私もありません。ですが、どうやって彼らの罪を?」
「ええ、5年前ベルに会ってからずっと考えていたの。どうやったらいいのかを、ね。」
「…何だと?」
「私の案を言うわね。」
そして、レアお姉ちゃんは語ってくれた。
全てをエレボス様や邪神の神様に押しつけることに。
僕を人質にして、お義母さんたちに言うことを聞かせたというようにすることを。
「レアお姉ちゃん…、いいの?」
「当然じゃない。ベルは何も罪もないんだもの。悪いのはエレボスよ。大丈夫よ、エレボスもわかってくれるわ。」
「…エレボスが気の毒に思うが、まあベルのためなら、仕方がないだろう。」
レアお姉ちゃん…ありがとう。
「まあ、そうだけどなあ。」
「うん!私はアストレア様の案に賛成だわ!」
「私もでございます。それなら問題ございませんね。」
「なるほど、それなら辻褄が合いますね。」
「坊ちゃま、大変申し訳ありません。残り時間わずかですが、本日の特訓がまだですので、今から再度クノッソスへ向かいます。よろしいでしょうか?」
「あ、うん。そうだね!戦争遊戯にどうしても勝たなければならないから、もっと特訓しないと!」
「アルフィアさんは静養のため、しばらくホームにいていただきます。坊ちゃまのためにも。」
「……お前たちがフォローするなら、心配は無用だろうな。私は病を治すのが先だ。ベル、強くなるんだぞ。」
「うん!勝たなければならない理由が増えたから、もっと強くなりたい!【ヘスティア・ファミリア】を守るだけでなく、お義母さんのためにも!」
「そうか…、お前はいい子だな。」
お義母さんは僕の頭をナデナデしてくれた。
心地いいなぁ…。
「えへへへ。っと、セバス。支度をしてくるね。」
「はい、玄関でお待ちしております。」
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「…神アストレア。貴女の案は確かに辻褄が合うかもしれないが、7年前の恐怖を味わったオラリオの人々は納得しないぞ?」
「あの場では若様を安心させるために言いましたが、アルフィアの言う通りまだ不安材料が大きいです。」
「5年前でも大抗争の爪痕は深かったわ!今もまだ残っているよね?」
「はい、リリもよく覚えています。なので、その案は実現率が低いかと思います。」
「ええ、私もそれを危惧していたの。けど、今の状況なら大丈夫。デメテルたち…女神連合に話を通して、協力してもらうわ。」
「…女神たちだけでは足りないぞ?」
「そうだなー。特にあのギルドの豚が納得しねえぞ?」
「あっ…。」
「神アストレア、先程の案はよき案でございます。私から、ギルドのロイマンに話を通しておきましょう。」
「「「え?」」」
「私も名案だと思います。【ヘルメス・ファミリア】のローリエさんを通してファンクラブで伝達し、本を発行してもらいましょう。」
「「「ファンクラブ?」」」
「……やはり、こいつらを解放すべきではなかったな。自重を知らない奴らだから困る。はぁ…。」
『アルフィア様でも…。』
『【ヘラ・ファミリア】の幹部が恐れるぐらいなのですね…。』
『7年前に解放されていたら、どうなっていたんだろう…。』
「ところで、アルフィアに異議があるわ!」
「…何だ?」
「アリーゼ?7年前のことなら…」
「違うわよ!どうして、ベルにはげんこつで私には魔法なのよ!」
「「「あー…。」」」
「当然だろう。あの子に魔法をぶつけるわけがないだろうが。」
「いいじゃない!贔屓はいけないわ!」
「黙れ、小娘が。」
「じゃあ!別の言い方をすれば問題ないわね!伯母様…」
【福音】
【サタナス・ヴェーリオン】
「きゃあああああああ!」
「アリーゼ…自業自得です。」
「本日3回目の臨死体験でございますねえ。」
「くわばらくわばら、だぜ。」
「あの人が団長で…大丈夫なのでしょうか?」
「学ばない小娘め。」
「カサンドラ嬢。」
「はい、分かりました(ここのところアリーゼさんに使う機会が多いですが、ベルさんでないだけ残念です)。」
【一度は拒みし天の光。浅ましき我が身を救う慈悲の腕。届かぬ我が言の葉の代わりに、哀れな輩を救え。陽光よ、願わくば破滅を退けよ】
【ソール・ライト】
「うう…。みんなからの扱い、ひどいわ…。」
ベルの感動の再会です!
そして、『福音拳骨(ゴスペル・パンチ)』が出ました!
アストレアの案で、128・129話に結びつく話がここで出てきます。
最後にアリーゼのオチで締めくくりました。
感想・評価をいただけますと、嬉しいです!