フィンが囮部隊として出発した直後です。
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"家無しじゃない無銘だ"さん、誤字報告をいただきありがとうございます!
時はしばらく遡り…。
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フィンは行ったか…。
なら、こちらも【フレイヤ・ファミリア】の奴らと当たらんとな。
「リヴェリア…。」
「どうした?アイズ。」
「予想通り、【フレイヤ・ファミリア】の大半がこちらへ向かっている。」
「そうか。聞いたな?皆。用意しろ。手筈の通りに当たれ。」
「「「承知しました!」」」
オッタルは【ヘスティア・ファミリア】の旗をもぎとりに行ったか。
レフィーヤが間に合えばいいが…。
いかんな。こっちに集中せねば。
「私は…【黒妖の魔剣】とやる。」
「わかった。私は同胞の【白妖の魔杖】とやる。…ガレス。」
「わかっとるわい。あの生意気な四つ子【炎金の四戦士】じゃろう?」
「けっ!あの糞猫がぁ…。今日こそ殺してやる…。」
「ベート、殺すことはできないぞ。脱落するだけだぞ。」
「揚げ足とるんじゃねえよ!ババア!」
「間もなく見えてきました!大軍勢です!」
「では私の魔法で牽制する。敵が怯んだ隙に攻めろ!」
「「「承知しました!」」」
配置は問題ないな…。
始めるか。
決着をつけよう、【フレイヤ・ファミリア】!
【間もなく、焔は放たれる。忍び寄る戦火、免れえぬ破滅。開戦の角笛は高らかに鳴り響き、暴虐なる争乱が全てを包み込む。至れ、紅蓮の炎、無慈悲の猛火。汝は業火の化身なり。ことごとくを一掃し、大いなる戦乱に幕引きを。焼きつくせ、スルトの剣--我が名はアールヴ】
【レア・ラーヴァティン!】
「「「ぐぅぅぅぅ!」」」
「今だ!攻めろ!」
ウオォォォォォォ!
アイズは…、同胞ヘグニと接触したか。
「ここで会うか…。我が仇敵よ。」
「そんなの知らない。貴方はベルをいじめた。許さない。」
「我が真なる友は今頃、オッタルによって蹂躙しているころだ。諦めろ。」
「!?…なら貴方を倒して追いかけて助ける!」
「無駄だ。さあ、始めよう。我らの聖戦を!」
『【剣姫】と【黒妖の魔剣】、激突!』
ベートは…言うまでもないな。
「この糞猫ガァァァァl!よくもヤッてくれたなァァァ!」
「五月蝿え!クソ狼ガァァァァ!さっさと死ねやァァァl」
「ひぃぃぃぃ!割り込めないぃぃぃ!」
『【凶狼】と【女神の戦車】、激突!』
ガレスは奴らか。
「またこいつか。」
「しつこいぞ。」
「飽きたから、どっかへ行け。」
「老いぼれのドワーフめ。」
「飽きたのはこっちじゃ!この生意気な小人族共め!」
『【重傑】と【炎金の四戦士】、激突!』
そして、私は…同胞ヘディン…。
いや、フィン曰く【フレイヤ・ファミリア】の影の団長。
「…貴女が私の相手ですか。」
「そうだ。」
「…なるほど。私を完封ですか。」
「掛かってきても別にかまわないのだぞ?」
「ご冗談を。と言いたいところですが、今は胸を借りさせていただきます。」
「いいだろう、来い!」
『【九魔姫】と【白妖の魔杖】、激突!』
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『速報です!』
「「「!?」」」
もう、か。
【ヘスティア・ファミリア】あたりだろうな。
『【ロキ・ファミリア】の【勇者】【怒蛇】、脱落!』
「何だと!?フィンが!ティオネもだと!?」
「詰みですな。リヴェリア様(【勇者】が?早すぎる。あの愚兎の仕業か?)」
ありえない!あのフィンが…。
真っ先に落ちるとは。
『【カーリー・ファミリア】の【女神の分身】、脱落!』
「何だと!?続けざまにだと!」
「…ありえねえ。あちらにそんな戦力ねえぞ!」
同感だ。レベル6がこうも立て続けに落ちるとは。
【ヘスティア・ファミリア】にそんな戦力はないはずだ!
『【アストレア・ファミリア】の【狡鼠】、脱落!』
「な!何じゃと!ありえん!」
「間違いじゃないのか?」「あの女は死んだはずだ。」
「だが、事実だ。」「誤報じゃないか?」
馬鹿な…。ありえない!
彼女は5年前に死んだはずだ!
潜伏していたのか?いや、ありえない。
【疾風】…いや【薫風】が暴走しているのに出てこないはずがない。
何故、今になって…。
!いかんな。私がしっかりしなくては。
…不味いな。双方とも、かなり動揺している。
「静まれ!速報に耳を貸すな!目の前の敵に集中しろ!」
「「「!」」」
思い返してもありえない!
あのフィンが真っ先に脱落だと!?
それに一気にティオネと、アルガナ・カリフもだと。
だが…問題はその後だ。
何故!【アストレア・ファミリア】の【狡鼠】ライラがいるのだ!?
5年前に死んだはずだ!
ありえない!
「リヴェリア様。考え事とは余裕ですな。」
「…お前は先程の速報で、疑問持たなかったのか?」
「私達の役目は戦争遊戯に勝つことです。それ以外は興味ありません(リヴェリア様の考えている事もわかる。ありえない!)」
「…そうだな(レフィーヤの別働隊がうまくいってくれればいいが…)。」
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『速報です!』
(来たか!)
『【ロキ・ファミリア】の【千の妖精】脱落!』
「な……。」
「なるほど、別働隊ですか(早くないか?【ヘスティア・ファミリア】の戦力を甘く見すぎたか…)。」
レフィーヤが…。
あのファミリアのやり方を真似たのが不味かったのか?
いや、すぐにはわからないはずだ!
それに彼ら…特に神ヘスティアは、この『旗争奪戦』は初見のはずだ!
『【ヘルメス・ファミリア】の【泥犬】、脱落!』
「ルルネさんも…。」
「【ロキ・ファミリア】も終わりだな、【剣姫】よ。」
「まだ!私たちがいる限り!」
ああ、そうだな!アイズの言う通りだ!
まだ、巻き返しはできる!
「糞がァァァl!フィンもバカ女共も、何やってんだァァァl!」
「てめえらの負けだ(早すぎる!何が起こってやがんだ!)。」
ベート!冷静にならないと目の前の敵でさえ、勝てないぞ!
…【女神の戦車】が相手じゃ、簡単に勝てないのはわかるが。
『速報です!【ロキ・ファミリア】の【大切断】、脱落!』
「何…じゃと?フィン、ティオネだけでなくティオナまでじゃと…。」
「終わったな。」「ざまぁ。」
「我らの勝ちだ。」「…【ヘスティア・ファミリア】がそこまで強いということなのか?」
「「「空気読めよ!アルフリッグ!」」」
くっ!作戦失敗か!
だが、こいつらだけでも倒さなければ!
…?何だあの土煙は…。
!?【ヘスティア・ファミリア】だと!
こんな短時間に…、何故ここが的確にわかるのだ!?
一体、【ヘスティア・ファミリア】に何が起こっているのだ!?
めっちゃ、ロキとフレイヤの部隊混乱していますね。
まあ、ここまで立て続けにレベル6が脱落していたらそうなりますね。
切り札のレフィーヤまでも…ね。
何故、ここまで迅速に向かえるのか?
何かあるかもしれませんね。
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