白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

164 / 439
久々のベート回です。

アーニャの音波攻撃に、バーチェの猛毒攻撃です。
ベートさんは獣人なので、他の人より大ダメージです!

今回はどう動くのでしょうか!


第163話 凶狼、冷静。

糞がぁぁぁぁぁ!

あいつら、何てことをしやがる!

歌によるステータスダウンだけでなく、あの毒女の猛毒の雨で猛毒の状態異常を起こしやがった!

 

ちっ!耳がしばらく使い物にならねえ…。

獣人である分、感覚が鋭いためそこを突きやがった!

頭がガンガンする上、猛毒で朦朧寸前だ!

レベル4以下はもう使い物にならねえな…。

 

だが…、間違っちゃいねえ。

弱者なりの弱者の抵抗だ。

 

レナは…先程庇ったから何とか動けるか。

今のうちに脱落させるか…?

……?あいつら何を?

 

『……!』

『了解した。』

タタタタタ!

 

あの毒女…?しまった!

ウチの陣地の方向へ向かいやがった!

旗を奪う気か!

レベル6の毒女に勝てる相手がウチの陣地にはいねえぞ!

ラウルでもダメだ!

 

「ぐ…、しまっ…た!ベート!【蠱毒の王】を…止めろ!」

「ふ…ざけんな!ババア!禄に‥…動けねえんだよ!」

「なら、まだまともな儂が行こう。旗を燃やすわけにはいかんからのう。!?」

ガキィィ!シュバァァッ!

「………。」

「………。」

なんだぁ?あいつら…、雑魚のくせにジジイを止めた?

いや、レベル5ぐらいはありやがる…何者だ!?

 

「ふむぅ…、レベル5が2枚とはのう。シャクティか?いや…この感じは違うのう。」

「………。」

「………。」

「ええい!名前ぐらいは名乗らんかい!」

 

『………!』

『わかりました。』

「………。」

「………。」

「くっ、無理じゃ!リヴェリア!こやつらを出し抜いて陣地へ戻ることはできん!ちっ、こやつらも持ち直しおった!」

「ぐっ…。」

「あの歌はひどかった…。」

「フレイヤ様にお願いして、あの馬鹿猫へ歌禁止にしてもらおう。」

「ドワーフの老いぼれめ、そこの女二人も倒す!」

ちっ!ジジイがもたもたしているせいで、あのチビ共も持ち直しやがった!

 

「何故だ!何故、何も言わず連携が…取れるのだ!……!?くそっ!囲まれた!アイズ!向かってくれ!」

「わかった…。!!」

シュバッ!

「【剣姫】…お相手願おう。」

「仮面とフードが…、【疾風】いや【薫風】だと!?馬鹿な、あの動きは!?」

なんだ!今の動きは!

レベル5の動きじゃねえぞ!

あの売女の仕業か?…いや違う!

 

「貴女は『異端児』と【フレイヤ・ファミリア】の時に…。どいて!あなたに構って…!?」

ガン!キン!シュバッ!

(そんな!あの時からランクアップしたとしてもレベル5!今の感じは私と同じレベル6…。メレンの時と同じ…いや!違う。素のまま!)

「すみませんが、貴女はここにいてもらう。」

 

キン!カキン!カン!

「……どうして、この短期間に強くなったの?私はそれが知りたい。」

「ベルのおかげです。」

「……は?」

は?

何言ってんだ…あのエルフ。

 

「ベルを愛するが故の力です。」

「…リヴェリア。この人は私の敵。絶対に倒す。」

「…ぐ。我を無視するな。我が仇敵と同胞よ。」

ドガァァァァン!

 

「お、おい!アイズ!」

「ダメじゃ…、完全に血が上っとるわい。」

あの馬鹿!状況を読め!

俺だけでも…。

…何とか動けるか。!?

シュバッ!

ぐっ!

「【凶狼】…、テメェはここで終わりだ。落ちろ。」

「糞猫がぁ。あの馬鹿猫女とどういう関係か知らんが、首輪ぐらいつけとけ!」

「できたらそうしてる!あの愚図が!後で轢き殺してやる!」

「お、おう…。」

…何だか知らねえが、まだ血縁者がいる分てめえはマシだ。

守る奴がいるんだからよ。

だが、こっちもいるんだ!負けられねえんだよ!

 

バシュッ!バシュッ!バシュッ!

バシュッ!バシュッ!バシュッ!バシュッ!

!?

『速報です!【ロキ・ファミリア】の【道化の書】、【……】、【……】脱落!』

『【フレイヤ・ファミリア】の【……】、【……】、【……】、【……】、脱落!』

な!?ちくしょう!

あいつら、脱落しやがった!

【フレイヤ・ファミリア】の奴らはどうでもいい!

 

いや、無理もねえ…。

あんな全体波状攻撃に、第二級冒険者程度が耐えれるわけがねえ。

 

「エルフィ…ナルヴィ…クルス!くっ!なら、私の魔法で一気に吹き飛ばしてくれる!」

「お待ちを!リヴェリア様!あちらを!」

「何だ?…ヴェルフ・クロッゾ!?いつの間に!」

「我らが詠唱を唱えれば、あやつがすぐさまに魔法を放ちます!」

「くっ!つくづく、我らエルフとあやつとの相性は最悪だな!」

「同感です…。ヴェルフ・クロッゾのところへ向かおうにしても【象神の杖】と先ほどの鉄球女が立ちふさがっています。どちらも恐らくレベル6はあるかと。」

あの鍛冶士か。

反魔法を使う奴と聞いたが、ババアやあのエルフ対策として封じてきやがったな。

ちくしょう!

まるで、フィン…いやもっとタチ悪いのを相手にしている感じだ!

 

「馬鹿な!第一級冒険者がそんなにいないはずだ!何が起こっているのだ!?」

ババァ!冷静になりやがれ!

くそっ!…あの魔法を使うか?

いや…外傷もそんなに負ってない。放ったとしてもたかがしれている。

 

……?そういえば、あの売女…何もしねえ?

何故あの魔法を使わない?使えば一気に俺らをつぶせるのにか?

舐めて…いや、知られるのを恐れているのか?…!?

囮か!くそっ!

「ベ、ベート…。」

「レナ、無事か?てめえはさっさと脱落しろ。」

「う、うん…。」

「テメェも落ちろ!【凶狼】!その売女と一緒にな!」

「テメェが落ちやがれ!糞猫ガァ!」

ちくしょう!

これじゃあ、俺らが弱者側じゃねえか!




ベートさんは意外と熱く、そして冷静に見れる方と思います。
ですが、今回のことに対してはさすがに手こずりますね!

感想・評価をいただけますと、嬉しいです!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。