白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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初のライラ姐さん回です!

バーチェの猛毒の雨攻撃の後です。
神の鏡を通して観戦中です。




第164話 狡鼠、暴露。

「「「…………。」」」

「うわぁ…、えげつねえ…。」

まあ、そうだな。

アタシもそう思うわ。

あいつ、容赦ないな。

 

「ライラ…、これはやりすぎじゃないのかい?」

「おいおい、勇者サマがそう言うのかい?こっちは弱小ファミリア連合だぜ?」

「彼らがいてどこが弱小だい?こちらが挑戦者じゃないのかい?」

「あいつらは、アタシらが全滅してから動くってんだよ。今はアタシらだけの力さ。」

「!そうか…この戦争遊戯は君たちの特訓成果を出すための場か。はぁ…ここ2週間の自分は道化だったか…。」

凹むのもしゃーないわな。

アタシでもあいつらの存在知らなかったら、まともにハマってた可能性が高いな。

いや、それ以前に5年前に死んでいるから何も言えんわな。

 

『あの…ティオネさん。どうしてあの方が団長を膝枕されているんでしょうか?』

『うるさいわね!団長が希望したから仕方がないわよ!(あと数分で交代…早く!)』

あー、そろそろ交代してやるか。

しかしこの勇者サマ、一向にも嫌がる様子ねえな。

 

「さっきの音波攻撃、ライラが注意を呼びかけてくれなければやばかったね。」

「どーも。まあ、アレはおまけさ。」

「「「アレがおまけ!?」」」

「ああ、たまたまそのことを知ったあいつが即座に採用したわけよ。あのつえーメイドの毒を確実に浴びせるためにな。」

「あたし、あそこの部隊に加わらなくてよかったよ…。」

「私もよ…。」

「あの音波攻撃でもキツいのに、その後にバーチェの猛毒を浴びるのか…。カーリーも真っ青だな。」

 

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その頃、カーリーはアーニャの歌をまともに聞いてしまい、泡拭いて気絶していた。

ロキとフレイヤは何とか持ち直した。

カーリー含む地に伏せたその他の神々は、放置されていた。

 

合掌。

 

「『闘…争』じゃ…。はぁぁぁ!妾、復活じゃ!」

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「ライラ…リリルカ・アーデはどこにいるんだい?」

「何だ?まだあいつにこだわってんのか?まだ15歳の処女だぜ?」

「団長…、ロリコンはいけないと思います。」

「フィン、私もそう思うぞ。」

15歳のあいつに懸想するなら、ロリコンと言われても仕方がねえぞ。

まさか、まだ処女と思わなかったぜ。

あいつに聞いてみたら「当たり前です!ここはベル様に捧げます!」と言い張りやがった。

 

「二人とも、真に受けないでくれるかな?みんながドン引きしているけど?」

「いや、だっておめえあいつに、プロポーズしたじゃねえか。」

「「「プロポーズ!?」」」

「何だ。おめえら、知らなかったのか?」

「フィンがお見合いに行ったのは知ってたけど…。」

「プロポーズの話は初耳です!」

「詳しく知りてえか?」

「え…、ちょっと待ってくれるかい?」

「「「知りたい(です)!」」」

「アミッド…君までもかい。」

「【勇者】、私も一人の女性です。恋愛話には興味あるのは当然でしょう。」

「そうだなー。神の鏡で公開…」

「やめてくれ。それだけは駄目だ。勘弁してくれないか?」

「じゃあ、ここにいる奴らならいいよな?」

「………仕方がない。」

まさか、勇者サマがあいつにプロポーズするとはな。

それもビックリしたが、断ったのも更にビックリした。

まあ、あの兎にベタ惚れなら仕方がないわな。

もったいねーよなー。

 

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「団長のプロポーズを断って、あの少年に…。」

「うわぁ、何てもったいないことを…。」

「アルゴノウトくんに…いいなぁ…。」

「そうか、安心したぞ。フィン。」

「まあ、あの子は【白兎の脚】に絶対の忠誠を、いえ愛を誓ってたわね。」

「ティオネ…、以前リリルカ・アーデを追いかけ回していたというクレームがベル・クラネルより話があったけど、事実だったんだね?」

「あっ!い、いえ。事実確認のためです。」

「あたしはもったいないと思ったんだけど、あいつがあの兎に完全ベタ惚れだからなー。」

「ライラ…話を戻していいかい?彼女はどこにいるんだい?絶対に指揮しているはずだけど、あまりにも戦況を把握しすぎて、統制がとれすぎている。声もないのに、指示が的確すぎる。彼女があの中にいないのはわかっているのに、これはあり得ない。」

話を逸らしたな。この話は色々と使えるな。

まあ、元々その話だったからな。

 

「どこにいると思う?当ててみな。ヒントは、この場からでもわかるぜぇ?」

「この場から?って上には何も…!?そうか、そういうことか…。なら、戦争遊戯前日でハーピーやセイレーン、ガーゴイルがこの18階層の天井を飛び交っていたのも納得がいったよ。」

「早速わかったかい?」

「だが、それだけでは…。彼女だけかい?」

「いや、他に1人いるぜえ?」

「はぁ…。結局、この戦場はリリルカ・アーデの盤上ってわけか。」

「ご名答。」

「…なるほどね。なら彼女が今のレベルのままで深層でもできるということか。」

「そうさ。」

「この戦争遊戯は、彼らにとって布石にすぎないということか。……僕らはとんだ道化だよ。」

「気にすんな、勇者サマよ。あいつらが異常なだけさ。あの化け物が恐れるぐらいな。」

「そうだね…。はぁ…とんだ負け戦だ。」

 

ドドドーーーーーン!

「…計7名ですか。カサンドラさん、全員へ解毒魔法を。ヘイズさんは【フレイヤ・ファミリア】の方を、私は【ロキ・ファミリア】の回復を担当します。」

「は、はい!」

「わかりましたー。」

 

【……(詠唱中)……】

【キュア・エフィアルティス】

 

【……(詠唱中)……】

【ゼオ・グルヴェイグ】

 

「「「フレイヤ様…申し訳ありません!」」」

 

【癒しの滴、光の涙、永久の聖域。薬奏をここに。三百と六十と五の調べ。癒しの暦は万物を救う。そして至れ、破邪となれ。傷の埋葬、病の操斂。呪いは彼方に、光の枢機へ。聖想の名をもって——私が癒す】

【ディア・フラーテル】

 

「やあ、みんなお疲れ様。すまなかったね。」

「「「団長、脱落してすみません…(誰?何でティオネさんを差し置いて団長を膝枕?)」」」

 

そろそろ交代してやるか。

「おい、そこの【怒蛇】。交代だ。」

「待ちくたびれたわよ!」

「僕の意思は無視かい…?(ライラの膝枕は悪くなかったな。妙に頭が冴えまくっていた…。機会あれば、今度もお願いしようか。)」

 




フィンは、何かに気づきましたかね?
それについては今後の展開に期待していただけると嬉しいです!

感想・評価をいただけますと、嬉しいです!
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