バーチェの猛毒の雨攻撃の後です。
神の鏡を通して観戦中です。
「「「…………。」」」
「うわぁ…、えげつねえ…。」
まあ、そうだな。
アタシもそう思うわ。
あいつ、容赦ないな。
「ライラ…、これはやりすぎじゃないのかい?」
「おいおい、勇者サマがそう言うのかい?こっちは弱小ファミリア連合だぜ?」
「彼らがいてどこが弱小だい?こちらが挑戦者じゃないのかい?」
「あいつらは、アタシらが全滅してから動くってんだよ。今はアタシらだけの力さ。」
「!そうか…この戦争遊戯は君たちの特訓成果を出すための場か。はぁ…ここ2週間の自分は道化だったか…。」
凹むのもしゃーないわな。
アタシでもあいつらの存在知らなかったら、まともにハマってた可能性が高いな。
いや、それ以前に5年前に死んでいるから何も言えんわな。
『あの…ティオネさん。どうしてあの方が団長を膝枕されているんでしょうか?』
『うるさいわね!団長が希望したから仕方がないわよ!(あと数分で交代…早く!)』
あー、そろそろ交代してやるか。
しかしこの勇者サマ、一向にも嫌がる様子ねえな。
「さっきの音波攻撃、ライラが注意を呼びかけてくれなければやばかったね。」
「どーも。まあ、アレはおまけさ。」
「「「アレがおまけ!?」」」
「ああ、たまたまそのことを知ったあいつが即座に採用したわけよ。あのつえーメイドの毒を確実に浴びせるためにな。」
「あたし、あそこの部隊に加わらなくてよかったよ…。」
「私もよ…。」
「あの音波攻撃でもキツいのに、その後にバーチェの猛毒を浴びるのか…。カーリーも真っ青だな。」
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その頃、カーリーはアーニャの歌をまともに聞いてしまい、泡拭いて気絶していた。
ロキとフレイヤは何とか持ち直した。
カーリー含む地に伏せたその他の神々は、放置されていた。
合掌。
「『闘…争』じゃ…。はぁぁぁ!妾、復活じゃ!」
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「ライラ…リリルカ・アーデはどこにいるんだい?」
「何だ?まだあいつにこだわってんのか?まだ15歳の処女だぜ?」
「団長…、ロリコンはいけないと思います。」
「フィン、私もそう思うぞ。」
15歳のあいつに懸想するなら、ロリコンと言われても仕方がねえぞ。
まさか、まだ処女と思わなかったぜ。
あいつに聞いてみたら「当たり前です!ここはベル様に捧げます!」と言い張りやがった。
「二人とも、真に受けないでくれるかな?みんながドン引きしているけど?」
「いや、だっておめえあいつに、プロポーズしたじゃねえか。」
「「「プロポーズ!?」」」
「何だ。おめえら、知らなかったのか?」
「フィンがお見合いに行ったのは知ってたけど…。」
「プロポーズの話は初耳です!」
「詳しく知りてえか?」
「え…、ちょっと待ってくれるかい?」
「「「知りたい(です)!」」」
「アミッド…君までもかい。」
「【勇者】、私も一人の女性です。恋愛話には興味あるのは当然でしょう。」
「そうだなー。神の鏡で公開…」
「やめてくれ。それだけは駄目だ。勘弁してくれないか?」
「じゃあ、ここにいる奴らならいいよな?」
「………仕方がない。」
まさか、勇者サマがあいつにプロポーズするとはな。
それもビックリしたが、断ったのも更にビックリした。
まあ、あの兎にベタ惚れなら仕方がないわな。
もったいねーよなー。
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「団長のプロポーズを断って、あの少年に…。」
「うわぁ、何てもったいないことを…。」
「アルゴノウトくんに…いいなぁ…。」
「そうか、安心したぞ。フィン。」
「まあ、あの子は【白兎の脚】に絶対の忠誠を、いえ愛を誓ってたわね。」
「ティオネ…、以前リリルカ・アーデを追いかけ回していたというクレームがベル・クラネルより話があったけど、事実だったんだね?」
「あっ!い、いえ。事実確認のためです。」
「あたしはもったいないと思ったんだけど、あいつがあの兎に完全ベタ惚れだからなー。」
「ライラ…話を戻していいかい?彼女はどこにいるんだい?絶対に指揮しているはずだけど、あまりにも戦況を把握しすぎて、統制がとれすぎている。声もないのに、指示が的確すぎる。彼女があの中にいないのはわかっているのに、これはあり得ない。」
話を逸らしたな。この話は色々と使えるな。
まあ、元々その話だったからな。
「どこにいると思う?当ててみな。ヒントは、この場からでもわかるぜぇ?」
「この場から?って上には何も…!?そうか、そういうことか…。なら、戦争遊戯前日でハーピーやセイレーン、ガーゴイルがこの18階層の天井を飛び交っていたのも納得がいったよ。」
「早速わかったかい?」
「だが、それだけでは…。彼女だけかい?」
「いや、他に1人いるぜえ?」
「はぁ…。結局、この戦場はリリルカ・アーデの盤上ってわけか。」
「ご名答。」
「…なるほどね。なら彼女が今のレベルのままで深層でもできるということか。」
「そうさ。」
「この戦争遊戯は、彼らにとって布石にすぎないということか。……僕らはとんだ道化だよ。」
「気にすんな、勇者サマよ。あいつらが異常なだけさ。あの化け物が恐れるぐらいな。」
「そうだね…。はぁ…とんだ負け戦だ。」
ドドドーーーーーン!
「…計7名ですか。カサンドラさん、全員へ解毒魔法を。ヘイズさんは【フレイヤ・ファミリア】の方を、私は【ロキ・ファミリア】の回復を担当します。」
「は、はい!」
「わかりましたー。」
【……(詠唱中)……】
【キュア・エフィアルティス】
【……(詠唱中)……】
【ゼオ・グルヴェイグ】
「「「フレイヤ様…申し訳ありません!」」」
【癒しの滴、光の涙、永久の聖域。薬奏をここに。三百と六十と五の調べ。癒しの暦は万物を救う。そして至れ、破邪となれ。傷の埋葬、病の操斂。呪いは彼方に、光の枢機へ。聖想の名をもって——私が癒す】
【ディア・フラーテル】
「やあ、みんなお疲れ様。すまなかったね。」
「「「団長、脱落してすみません…(誰?何でティオネさんを差し置いて団長を膝枕?)」」」
そろそろ交代してやるか。
「おい、そこの【怒蛇】。交代だ。」
「待ちくたびれたわよ!」
「僕の意思は無視かい…?(ライラの膝枕は悪くなかったな。妙に頭が冴えまくっていた…。機会あれば、今度もお願いしようか。)」
フィンは、何かに気づきましたかね?
それについては今後の展開に期待していただけると嬉しいです!
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