白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

167 / 439
はい、ヘスティア回です!

第158話の続きです!
再びヘスティアの回想に入ります!
ここからかなり長めになりますので、戦争遊戯へ戻るのはしばらく先になります。


----------------------
第130話で前衛が6人とありましたが、こちらの間違いでした。5人です。
申し訳ありません

----------------------

茅玖里 しあさん、ウルさん、京勇樹さん、戦人さん、誤字報告をいただきありがとうございます!


第166話 処女神、心配Ⅱ。

うわぁ…こんなにうまく行くなんて…。

サポーターくんとアドバイザーくんの組み合わせは凶悪だね!

 

あの時の更新した時の衝撃はすごかったなぁ…。

 

----------------------------------------------

~6日前~

 

「ああ、ごめんよ。…っと、これが君のステータスだよ。」

 

エイナ・チュール

Lv.1

力: I 0→H8

耐久: I 0→H10

器用: I 0→H13

敏捷: I 0→H11

魔力: I 0

<魔法>

【鑑定】(サーチ)

【開け、秘密の扉】

・付与魔法。

・レベルの強弱やステータスロックに関わらず、状態異常やステータスを見ることができる。

・ランクや魔力次第で、ステータスだけでなく種族・出生・犯罪歴などを知ることが可能。

 

<スキル>

【白兎眷属】

・血をいただいた相手への忠誠または愛が強ければ強いほど、早熟する。

(ただし相手が異性のみ)

・血をいただいた相手が強ければ強いほど、ステータス高補正。

・血をいただいた相手が死亡するとスキル消滅と同時に、ステータス上昇鈍化・ステータス超低補正・罹患の呪詛(解除不能)が同時にかかる。

 

魔法はわかる。アドバイザーくんは今まで多くの冒険者を見てきたんだ。

だからそれが発現するのは理解できる。

…規格外だけどね。けど、問題はこのスキルだ!

何だよ!【白兎眷属】って!

 

「ええ…?私、ベルくんから血をもらったことなんて…あ。」

「…心当たりあるのかい?」

「ええ。ヘスティア様にはまだ言ってませんでしたが、先日セバスさんより…」

ボクはアドバイザーくんが死の病にかかりかけたこと、そしてベルくんの血にその抗体がありそれをもとにした特効薬を【ミアハ・ファミリア】と【ディアンケヒト・ファミリア】が合同で作製していることを知った。

そして、その薬を飲んだことによってアドバイザーくんが完治し全快したことも…。

 

「それだね。それしかない。…ってキミはボクの眷属なのに、何でボクの眷属の眷属になっているんだぁぁぁぁ!」

「そ、そんなことを言われても…(ベ、ベルくんの眷属…。ご、ご主人様と言わなきゃいけないのかな?あ…、さっきのことが本当になっちゃった…。)」

「…何はともあれ、魔法とスキルが発現したね。魔法は戦闘系ではないけど、補助系としては規格外だね。戦闘系を補うのがこのスキルみたいだね。」

魔法は…ステータスを見るだけでなく状態異常もか。

ほぼ手を触れれば見ることができるということか。

ガネーシャかディアンケヒト、ミアハんとこが欲しがるような魔法だね!

ガネーシャなら…不審者か犯罪者を見抜けるし…。

ディアンケヒトやミアハなら…、どんな病気や怪我をしているのかも見抜けるし…。

色々と汎用がきく魔法だね!

 

「この魔法は…恐らく私がギルドの受付嬢だった時の経験を踏まえてですね。そして、このスキルはメリットが大きいですが、その分デメリットも大きいですね。」

「…いいのかい、アドバイザーくん?キミはハーフエルフだ。恐らくベルくんより長く生きるだろう。…ベルくんがもし死んだら、そのデメリットがキミに降りかかるけど?」

ベルくんはヒューマンだ。ハーフエルフといっても長命種に近い。

ベルくんが年老いて死ぬ時は、アドバイザーくんはまだ熟した女性のままだろう。

もしベルくんが死んだら、キミは恐らく冒険者として生きることができない上、病魔に冒されるだろう。

キミは…その覚悟があるのかい?

 

「……ヘスティア様。私は入団時に、ベル君の力になりたいと誓いました。それは今も変わりありません。もし受付嬢のままでしたら、死の病にかかりオラリオを去って母のいるところで暮らしていたでしょう。ですが、私は彼の力になりたい!もう後戻りはできません!」

嘘は言ってない…けどね、アドバイザーくん。

キミは…ベルくんがいない世界に耐えれるのかい?

あの子を失った世界に。

 

「…キミの覚悟はよくわかったよ。はぁ…ベルくんも罪な子だなぁ。この事実はベルくんにはとても言えないね。あの子は優しい子だ…。ただ、メイくんとセバスくんには言うけど、いいかい?」

「はい!(というか言わないと、あの方たち何するか…。けどベルくん第一だから何かと気を配ってくれると思う。死の病に気づいたのがセバスさんだし…。)」

「じゃあ、呼んでくるね。」

「え?」

パンパン

 

「お呼びでございますか?ヘスティア様。」

「うん、セバスくんは?」「ここに。」

「………(ヘスティア様、手慣れている)。」

「あー、君たちの予想通りにアドバイザーくんにスキルと魔法が発現したよ。はい、これだよ。」

そしてボクはエイナくんのステータスを彼らへ見せた。

 

「失礼します。………これは。」

「エイナ嬢、申し訳ありません。私の短慮のなさで、このようなことになってしまってお詫びのしようがありません。」

「セバスさん、謝らないで下さい。私は後悔していません。遅かれ早かれ、私は死の病で死んでいました。セバスさんには本当に感謝しています。ただ…母や妹がその特効薬を飲んだら、このスキルが発現するかどうか心配なんですが。」

ああ…そうか。

第三者が飲んだら発現するかもしれないか…。

そうだね。当然、そういう危険性もはらむよね。

 

「セバス。エイナさんがそう言っているのです。まずは坊ちゃまの血を飲むだけで発現するのか、または坊ちゃまの好意を持った後で発現するのか…などを検証しなければなりません。」

「…そうですな。アルフィアお嬢様が元主神ヘラに更新されればわかるかもしれませんが、何人かのサンプルが必要ですね。しかも女性限定の。」

「そうですね。エイナさんが発現したのは仕方ないとして、リリさんと春姫さんに坊ちゃまの血を飲ませて試してみますか?」

……スキルの内容について釈然としないけど。

その前に、ボクの眷属を実験台にしないでくれるかな!?

おーーーーい!

 

「時間がないので、本日の特訓が終わってからにしましょう。坊ちゃまは本当に仕え甲斐のある方ですな。次から次へと課題が来ます。未知の宝箱そのものですな。」

「本当ですね。さすが、私達の真の主というだけはありますね。」

「キミたちにとってはいいんだけど…ボクとしては、もういっぱいいっぱいだけどね!」

「…私もです、ヘスティア様。」

本当にそうだよ!

 

【憧憬一途】でもビックリなのに、【兎囲女達】や【時越白兎】までなんて…。

これ以上だと、さすがにボクでも保たないよ!

 

せめて一年くらいは平穏に過ごしたかったよーーーー!




ベルくんのスキルではありませんが、ベルくんに関連したスキルが発現しました!
早熟と強化のスキルです。ですが、デメリットが非常に重いです。

ベルくんを初めて見た時、兎というより吸血鬼?と思いました。
そこからイメージしたスキルです。
今まで出てこなかったのは、発展アビリティの魅了がなかったためです。
魅了と、ベルの想い(家族が欲しい)が結びついた結果です。

そして、魔法です。それについては今後の展開に期待していただけると嬉しいです!

回想が24話続きますので、戦争遊戯を楽しみにしている方々は気長にお待ちくださいませ。

感想・評価をいただけますと、嬉しいです!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。