今回はメイ回です。
タイトルの通り、あの最強侍従が何を託すのでしょうか…?
ガン!キン!ガガン!
「……若様はレベル5になったばかりなのだな?リオン?」
「…はい。そのはずです。」
「…メイさんとセバスさんはレベル7上位よね?」
「…はい、そのはずです。」
「アレは何だ?何でレベル5になったばかりの兎が、レベル7上位のメイドと執事が二人がかりでやりあってんだよ!」
「…後で話します(ベルへの強化がそこまで上がっているということですね。複雑です。)」
「むっ!」
「はっ!」
「あああああああっ!」
ドドドドドドド!
予想以上です。
この短期間でここまで強化されるとは思いませんでした。
ですが、冒険者になってからの半年では経験は埋められませんね。
「そこです。」
「ここですな。」
「げふっ!がはっ!うわああああっ!」
坊ちゃまは、私とセバスの連携攻撃によってぶっ飛ばされました。
「う…あ…。」
「カサンドラさん。」
「は、はい!」
【一度は拒みし天の光。浅ましき我が身を救う慈悲の腕。届かぬ我が言の葉の代わりに、哀れな輩を救え。陽光よ、願わくば破滅を退けよ】
【ソール・ライト】
カサンドラさんの治療の腕も上がってきましたね。
いい傾向です。
それに、アミッドさんも指揮がうまくなりましたね。
オラリオの治療士をまとめてもらうには彼女が最適ですね。
「ふぅ、今日はここまでにしておきましょう。日も間もなく暮れますでしょうから。」
「そうですね。」
「はぁ…はぁ…。やはりすごいね、セバスとメイは。」
「いえいえ。」
「ここまで来たことに私達は驚いています。さすが、坊ちゃまですね。」
「…そ、そうかな。えへへへ。」
心配です。この程度のお世辞で照れるとは。
本当にあの困った子の遺伝子を受け継いでいるのですか?
坊ちゃまは現時点でオラリオ上位に入りますが、あまりにも世間知らずです。
私達が守らなければいけませんね。
「…もう若様だけで勝てるのではないでしょうか?」
「私もそう思うわ。私達がまとめてかかっても負けるでしょうね。」
「フィンたちが可哀想に思えてきたぜ。」
「…私も早く並ばないと…。」
「「「この戦闘狂め。」」」
「わ、私は戦闘狂ではない!【剣姫】と一緒にしないでください!」
あちらも騒がしいですね。
そろそろいきますか。
「では、シメといきますか。」
「「「シメ?」」」
(ああ…ベル。頑張って下さい‥。)
「カサンドラさん、準備をしておいて下さい。」
「は、はい。」
「やはり慣れないよ…。」
「私もです。しかし、彼らに逆らえますか?」
「無理。」「無理です…。」
アミッドさんもカサンドラさんも慣れてきましたね。
さて、始めますか。
「バーチェさん、準備を。」
「はい。」
【喰い殺せ】
【ヴェルグス】
バーチェさんも魔法の精度がよくなってきていますね。
私の教えをきちんと受けています。
坊ちゃまの専属メイド親衛隊としてやっていけそうですね。
「え?あの子、何出したの?」
「…猛毒です。」
「は?」
「おい…あたし何か嫌な予感がしてきたぞ。」
「では、坊ちゃま。」
「え?え?何を…うわっ!あがが…」
「はい、流し込んで下さい。」
「承知しました(団長…すまない。本当にすまない)。」
「ガボガボガボ……。うぐぅぅぅぅっ!」
いつもより量が多く質も濃いですが、どうでしょうか?
「「「ええええええっ!」」」
「ベル…耐えて下さい…。私は無力だ…。」
「な、何をやっておるのだ!あいつらは!」
「し、死んじゃうわよ!」
「…耐異常を上げるためだそうです。」
「は!?そんな無茶苦茶な訓練ありかよ!」
「【ヘラ・ファミリア】でもやっていた方法だそうです…。」
「その前に死んじゃうわよ!」
「……いや、団長。見てみろ。」
「「え?」」
早いですね、もう。
「ぐぅぅぅ!…ふぅ。ビックリしたよ。セバス。」
「「「ええええっ!」」」
「もう、乗り越えましたか。」
「バーチェさんの毒を克服しましたか。思ったより早かったですね。」
「わ、私のヴェルグスが…。そんな…。」
やはり、先日の更新でDに上がったためもう効きませんか。
「…えーと…。そんなに大した毒じゃない?私も飲んでみようかな?」
「アリーゼ!やめたほうがいいです!地面を溶かすほどの猛毒です!」
「え!何よ!それ!嫌よ!」
「…若様の耐異常はどのくらいあるのだ?」
「Dです。輝夜嬢。」
「「「D!?」」」
「…そこまでして上げるのかよ。あたしは嫌だ。絶対に嫌だ。」
貴女たちにはしませんよ。
坊ちゃまだけ…いえ、【猛者】や【勇者】たち三首領にも飲ませましょうか。
7年間の怠慢の罰として。
「…驚きました。もう克服したのですか。」
「す、凄いです!ベルさん!」
「よかったよ…あの苦しむ姿を見ずにすんで。」
そうですね。
これで冒険者になって半年とは誰も信じられないでしょうね。
頃合いでしょうか。
「坊ちゃま、大丈夫ですかな?」
「うん、何かキツい飲み物だったね?」
「私の…ヴェルグスが…キツい飲み物…。」
「…………賭けてみますか。」
「メイ?」
「セバス、再びぼっちゃまを。」
「すみません、坊ちゃま。まだ続きがあります。」
「え?え?え?あががが…。」
申し訳ありません。
あの困った子の生命力を受け継ぐ…坊ちゃまに賭けてみたいのです。
あの子を苦しませたものを。
「な、何をするの?」
「すごく嫌な予感がするぞ…。」
「坊ちゃま、ほんの数滴です。」
「あが…ゴクン…!!!!うあああああああっ!」
やはり、耐異常Dでは駄目のようですね。
メイは何を飲ませたのでしょうか…?
数滴でバーチェの魔法の猛毒を凌ぐものと言えば…?
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