白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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本日1回目です!

今回はメイ回です。
タイトルの通り、あの最強侍従が何を託すのでしょうか…?


第172話 侍従長、委託。

ガン!キン!ガガン!

「……若様はレベル5になったばかりなのだな?リオン?」

「…はい。そのはずです。」

「…メイさんとセバスさんはレベル7上位よね?」

「…はい、そのはずです。」

「アレは何だ?何でレベル5になったばかりの兎が、レベル7上位のメイドと執事が二人がかりでやりあってんだよ!」

「…後で話します(ベルへの強化がそこまで上がっているということですね。複雑です。)」

 

「むっ!」

「はっ!」

「あああああああっ!」

ドドドドドドド!

 

予想以上です。

この短期間でここまで強化されるとは思いませんでした。

ですが、冒険者になってからの半年では経験は埋められませんね。

「そこです。」

「ここですな。」

「げふっ!がはっ!うわああああっ!」

坊ちゃまは、私とセバスの連携攻撃によってぶっ飛ばされました。

 

「う…あ…。」

「カサンドラさん。」

「は、はい!」

 

【一度は拒みし天の光。浅ましき我が身を救う慈悲の腕。届かぬ我が言の葉の代わりに、哀れな輩を救え。陽光よ、願わくば破滅を退けよ】

【ソール・ライト】

 

カサンドラさんの治療の腕も上がってきましたね。

いい傾向です。

それに、アミッドさんも指揮がうまくなりましたね。

オラリオの治療士をまとめてもらうには彼女が最適ですね。

 

「ふぅ、今日はここまでにしておきましょう。日も間もなく暮れますでしょうから。」

「そうですね。」

「はぁ…はぁ…。やはりすごいね、セバスとメイは。」

「いえいえ。」

「ここまで来たことに私達は驚いています。さすが、坊ちゃまですね。」

「…そ、そうかな。えへへへ。」

心配です。この程度のお世辞で照れるとは。

本当にあの困った子の遺伝子を受け継いでいるのですか?

坊ちゃまは現時点でオラリオ上位に入りますが、あまりにも世間知らずです。

私達が守らなければいけませんね。

 

「…もう若様だけで勝てるのではないでしょうか?」

「私もそう思うわ。私達がまとめてかかっても負けるでしょうね。」

「フィンたちが可哀想に思えてきたぜ。」

「…私も早く並ばないと…。」

「「「この戦闘狂め。」」」

「わ、私は戦闘狂ではない!【剣姫】と一緒にしないでください!」

あちらも騒がしいですね。

そろそろいきますか。

 

「では、シメといきますか。」

「「「シメ?」」」

(ああ…ベル。頑張って下さい‥。)

 

「カサンドラさん、準備をしておいて下さい。」

「は、はい。」

「やはり慣れないよ…。」

「私もです。しかし、彼らに逆らえますか?」

「無理。」「無理です…。」

アミッドさんもカサンドラさんも慣れてきましたね。

さて、始めますか。

 

「バーチェさん、準備を。」

「はい。」

【喰い殺せ】

【ヴェルグス】

バーチェさんも魔法の精度がよくなってきていますね。

私の教えをきちんと受けています。

坊ちゃまの専属メイド親衛隊としてやっていけそうですね。

 

「え?あの子、何出したの?」

「…猛毒です。」

「は?」

「おい…あたし何か嫌な予感がしてきたぞ。」

 

「では、坊ちゃま。」

「え?え?何を…うわっ!あがが…」

「はい、流し込んで下さい。」

「承知しました(団長…すまない。本当にすまない)。」

「ガボガボガボ……。うぐぅぅぅぅっ!」

いつもより量が多く質も濃いですが、どうでしょうか?

 

「「「ええええええっ!」」」

「ベル…耐えて下さい…。私は無力だ…。」

「な、何をやっておるのだ!あいつらは!」

「し、死んじゃうわよ!」

「…耐異常を上げるためだそうです。」

「は!?そんな無茶苦茶な訓練ありかよ!」

「【ヘラ・ファミリア】でもやっていた方法だそうです…。」

「その前に死んじゃうわよ!」

「……いや、団長。見てみろ。」

「「え?」」

早いですね、もう。

 

「ぐぅぅぅ!…ふぅ。ビックリしたよ。セバス。」

「「「ええええっ!」」」

「もう、乗り越えましたか。」

「バーチェさんの毒を克服しましたか。思ったより早かったですね。」

「わ、私のヴェルグスが…。そんな…。」

やはり、先日の更新でDに上がったためもう効きませんか。

 

「…えーと…。そんなに大した毒じゃない?私も飲んでみようかな?」

「アリーゼ!やめたほうがいいです!地面を溶かすほどの猛毒です!」

「え!何よ!それ!嫌よ!」

「…若様の耐異常はどのくらいあるのだ?」

「Dです。輝夜嬢。」

「「「D!?」」」

「…そこまでして上げるのかよ。あたしは嫌だ。絶対に嫌だ。」

貴女たちにはしませんよ。

坊ちゃまだけ…いえ、【猛者】や【勇者】たち三首領にも飲ませましょうか。

7年間の怠慢の罰として。

 

「…驚きました。もう克服したのですか。」

「す、凄いです!ベルさん!」

「よかったよ…あの苦しむ姿を見ずにすんで。」

そうですね。

これで冒険者になって半年とは誰も信じられないでしょうね。

頃合いでしょうか。

 

「坊ちゃま、大丈夫ですかな?」

「うん、何かキツい飲み物だったね?」

「私の…ヴェルグスが…キツい飲み物…。」

「…………賭けてみますか。」

「メイ?」

「セバス、再びぼっちゃまを。」

「すみません、坊ちゃま。まだ続きがあります。」

「え?え?え?あががが…。」

申し訳ありません。

あの困った子の生命力を受け継ぐ…坊ちゃまに賭けてみたいのです。

あの子を苦しませたものを。

「な、何をするの?」

「すごく嫌な予感がするぞ…。」

 

「坊ちゃま、ほんの数滴です。」

「あが…ゴクン…!!!!うあああああああっ!」

やはり、耐異常Dでは駄目のようですね。

 




メイは何を飲ませたのでしょうか…?
数滴でバーチェの魔法の猛毒を凌ぐものと言えば…?

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