じっくりとお読みくださいませ。
「……ベルはヒューマンよね?」
「神様と言われても信じますねえ。」
「何だよ…そりゃ。あの兎、どんだけ規格外なんだよ。」
「(ずるいです…何故彼女たちが…。)」
「…(ベルさん、本当にヒューマンですか?)」
「……ずるいわ。」
「「「は?」」」
え?何て言いました?
「私も神の座を捨てて、ベルの眷属になりたい!」
「こらー!アストレア!君はれっきとした神だぞ!…捨てれるならボクも捨てたいさ!」
アストレア様…ヘスティア様も。
もしベル様が神様なら、この世界はマシになるでしょうね。
「……それであたしたちにその血を飲ませて検証するってか?」
「その通りです。デメリットが嫌なら結構でございますよ。」
「「「飲みます!」」」
「え、えーと私は…『ギロリ』…飲ませていただきます。」
「へっ!断れねえじゃねえか。あたしたちはあの兎によってこの時代へ連れてこられ、生き返ったんだ。この命はあの兎にある。なら、この血を飲むのは望むところだぜ。」
ライラ様、本当によろしいのですか?
「よろしいのですか?他の方はともかく、ライラ様は…。しかも、デメリットが大きいですよ?」
「それはその時さ。早熟するんだろ?むしろ、あの【勇者】サマに追いつける絶好のチャンスじゃねえか。あの【勇者】サマを部下にするのも面白えじゃねえか。」
この方…フィン様を……。
「はぁ……仕方がないわ。みんな、いいのね?特にルゥは。」
「アストレア様。私はベルの力になると決めました。ベルが死んだ時は…考えます。」
(後を追う気ね…。はぁ…困った子だわ、ベルは。)
「ああ、いいさ。あたしはお前らと違い、あの兎にメロメロじゃねえからな。」
「悪かったわね!」
「ちょ、アストレア様のことじゃねえよ!」
「「「………(台詞を取られた)。」」」
アストレア様のイメージが崩れました…。
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グビ…ゴクゴク…。
「…ベルの血って無味なの?」
「無味無臭でございますねえ。」
「…?何ともねえな?」
「(お願いします。スキルが発現して下さい。)」
「(丁度喉が乾いていたところです。)」
「ステータスを更新するわ、みんな。」
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「どうだい?アストレア。」
「アリーゼと輝夜、ルゥは発現したわ……。「「「やったー!」」」……けど、ライラとセシルにはなかったわ。セバス、メイ、彼女たちはベルの血を飲んだのよね?」
ルゥ様はわかりますが、アリーゼ様も輝夜様も発現しましたか。
「はい、アストレア様。それぞれ同じ量で同じ薄さです。」
「…どういう事なの?」
「なるほど。これで大体は掴めましたな。」
「ええ、そうですね。単に飲むだけでは発現しませんね。」
「どういう…事でしょうか?」
「エイナさん、リリさん、春姫さんは種族が違います。それでも発現しました。」
「そして、同じファミリアでも発現しました。」
「【アストレア・ファミリア】のアリーゼさんと輝夜さん、ルゥさんは発現しました。ですが、ライラさんとセシルさんは飲んでも発現しませんでした。その違いは坊ちゃまへの好意が高いことです。」
「「「!」」」
「つまり、坊ちゃまへの好感度がかなり高い人には発現するということです。」
「エイナ嬢のご家族…死の病の患者が坊ちゃまと会わずに、特効薬を飲めば問題ありませんとのことです。」
好感度がある程度高くならないと、発現しないということですね。
リリのベル様への想いが証明されたようで、嬉しいです!
「これで、リオンに追いつけるわね!」
「今日やられたことは絶対に忘れんからな。」
「貴女方が悪いでしょう…。」
「そうでしょうか?差はそのまま…いえ更につけられると思いますよ。」
「「え?」」」
「ああ、そうでしたね。坊ちゃまの強さの秘密とルゥ嬢の秘密を教えましょう。」
「…よろしいのでしょうか?」
「ええ、リリさん。彼女たちは坊ちゃまに返しきれない恩があります。それがある限り、密告も裏切りもないでしょう。まあ、あったとしたら塵にしますが。」
「「ひっ!」」
「それ以前に、私が許さないけどね!」
まあ、【アストレア・ファミリア】の皆様ならベル様を裏切りませんでしょう。
特にアストレア様がいる限り。
そしてセバス様とメイ様は、ベル様の強さの秘密とルゥさんのスキルを教えました。
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「…もう、ベルは神でいいのじゃないかしら?」
「同感でございます。というか、お前さっさと若様に手を出せ!」
「…手を出しても無駄です。」
「?どういう意味だ?」
ええ、そうですね。
まさか、未精通とは。まあ、納得はできます。
いろいろとボディタッチをしても、恥ずかしがるだけで欲情のようなものがありませんでしたからね。
……ベル様は本当にヒューマンですよね?
「ああ、そうでしたね。坊ちゃまはまだ未精通です。」
「は?…若様は14歳ですよね?何でまだ来ていないのだ…。これでは生殺しではないか。」
うわぁ…ぶっちゃけましたよ。
『手出す気満々ですね…。』
『精通されていましたら、既にアイシャ様が手を出していたでしょうね…。』
「何を言っているのです?ゴジョウノ家の姫君が経験あるわけないでしょう。まだ処女でしょうが。」
「!?…その名は捨てたといったはずだ。二度と出さないでもらいたい。」
「では、何故ゴジョウノと名乗っているのです?春姫さんと違い、『朝廷』の内情を分かってなお、名乗っている自体が未練あるのではないですか?」
『『朝廷』…?春姫さん、ご存知ですか?』
『『朝廷』でございますか?お父様が働いているところでしか知りません…。』
「お前、辛辣だな…。勘違いしないでもらいたい、名乗っているのは私の罪の証だ。…これ以上は言えん。」
「「「輝夜……。」」」
何か事情があるようですね。ですが、もう首をつっこみませんよ!
これ以上のトラブルは勘弁して欲しいです!
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「これで、ベル君の血はわかったけど何故発現できたんだろう?」
「これは私たちの仮説段階ですが、恐らく発展アビリティの【魅了】による副次作用かと思います。」
あのアビリティですか…。
「フレイヤやイシュタルの影響ということ?」
「それだけではありませんな。坊ちゃまはずっと家族を求めてきました。その想いが【魅了】と結びつき、例のスキルが発現したのでしょう。」
「…はぁ。また、ベル君の純粋な想いか。悪く言えないじゃないか!……けど、いいのかい?エルフくん、君はハーフエルフのエイナくんと違い、純粋なエルフのため更に長寿だ。ベル君がいない世界に耐えれるのかい?」
「……正直に言いますと無理です。今のところは後を追う可能性が高いでしょう。ですが、それでも私はベルのそばに立ち、彼の力になりたいのです!」
「リオン…。」
「はぁ…ベルは罪な子ね。ベルがせめて長生きしてくれることを祈るしかないわね。神だけど。」
「……そうだね。」
……リリは小人族ですが、エルフであってもルゥ様と同じ選択をするでしょう。
春姫様も同じ気持ちですね。
愚者様の魔道具も見通しが立ち、エイナ様の魔法も活用できました!
後は残り数日でどう戦略を立てるか、この【白兎眷属】でどこまで上げられるかによります。
ここで役立たないようでは、ベル様の横に並ぶことはできません!
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「待て。サンジョウノ・春姫。」
「あ、はい。ゴジョウノ・輝夜様?何の御用でしょうか?」
「ゴジョウノはいらん、輝夜と呼べ。…春姫と呼んでもよろしいのでしょうか?」
「あ、はい。輝夜様。」
「様はいらんと言っただろうに…。まあ、いい。春姫、何故お前はサンジョウノから追い出されたのだ?」
「ええと…それは。」
「…戦争遊戯が終わった後でいい。今はそれどころではないですからねえ。同じジョウノを背負う者ととして頑張りましょう。」
「ジョウノ…でございますか?」
「呆れたな…何も知らぬのだな。それさえも教えてもらってないのか?」
「も、申し訳ございません…。」
「いや、それはこちらが悪い。ただ、言えるのは……私とお前は遠い親戚にあたる。」
「え!?そ、そうなのでございますか?」
「ああ、そうだ。まあ、その、何だ。困ったことがあれば相談にしに来てくださいな。」
「はい!輝夜お姉様!」
「(……お姉様か、悪くないな)もう夜も遅いです。そろそろ床に就きなさい。」
「はい!これからもよろしくお願い致します。では、お休みなさいませ。」
「はい、お休みなさいませ。」
ペコ、トコトコ…。
「……文字通りの箱入り娘なのだな。だが、腑に落ちん。何故サンジョウノはあの娘を無事に追い出し、今も生きているのだ?…あのヤマト・命と共に色々と聞きたいことがあるな。やれやれ復活したばかりなのに、守らなければならないものが増えましたねえ(だが、悪くありません)。」
ベルの血による副次効果がありましたね!
ベルへの好感度がかなり高めでないと発現しません。
ただ、デメリットが非常に大きいのがキツいですね。
問題はそれを受けても良いという覚悟があるか、どうかですね。
まあ、「問題ない!」という方が多いと思いますね。
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