白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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久々のヘファイストス様回です!

ヘファイストス様と椿が【ヘスティア・ファミリア】へ謝罪へ行きます。
ジャガーノートの爪をパクった?ためです。

しかし…行く先で驚くべきことがあることを彼女たちは知らないのであった…。

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しーつさん、戦人さん、誤字報告いただきありがとうございます!


第179話 鍛冶神、呆然。

「ほら、椿。行くわよ。」

「ああ、分かっとるよ。主神様」

所用があったから、【ヘスティア・ファミリア】ホームへ行くのが遅くなったわね。

椿の不祥事についてヘスティアへ謝らないと…。

神友だからといっても、親しき仲にも礼儀ありだからね。

 

「うーむ…【白兎の脚】の大剣は10本あればいいかのう?」

「店にある大剣全てでもいいわ。フレイヤに落とし前をつけてもらわないとね。」

「(まだ怒っとるのう)わかっとるよ、主神様。」

これでも足りないくらいよ。

でも…フレイヤが癇癪起こすなんて、天界でもなかったわよね?

それほどあの子…ベル・クラネルに執心というわけね。

 

「しかし、旗争奪戦か。懐かしいのう。」

「?ああ、そうね。私たち神にとってはほんの少し前だものね。」

「本来なら【ヘスティア・ファミリア】の敗北確定なのだが、あの執事とメイドがおる限りはな。」

「ええ、そうね。まさか、彼らの元所属していたファミリアがよくやっていたのを引くなんて…。」

「その前に、ポーカーの全チェンジでファイブカードを引くとは驚いたがな。」

「ええ、神でも無理よ。あれ。」

「その他にもいろいろとありえないことを成し遂げたりな。」

「まさか、それ以上は……ないとは言い切れないわね。」

「じゃろう?」

ベル・クラネルはオラリオへ来て、たったの半年であり得ないことを成し遂げたものね。

何故かしら?まだあるような気がしてならないわ。

行くのが怖くなってきたわ…。

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「さて、着いたわね。」

「うむ、ではノックするぞ。」

 

コンコン

 

「はい…。あ、ヘファイストス様に椿様!」

「おお、すまんが神ヘスティアに面会をお願いしたいのじゃが。」

「わかりました。お入り下さい。ヘスティア様を呼んでまいります。」

バタバタ

 

「相も変わらず、居心地がいいのう。ここは。」

「そうね。ヘスティアらしい暖かさがあるわ。」

あら、ヴェルフだわ。

…後ろの娘は誰?

 

「ああ、ヘファイストス様。来ましたか。椿、遅かったな。」

「お主らと違って、暇ではないんじゃ!…ところでそっちの娘は誰じゃ?ヴェル吉のコレか?」

「ば、馬鹿!違ぇよ!違いますからね!ヘファイストス様!椿!誤解するようなことを言うな!こいつはアストレア様の眷属だ!」

「……嘘は言ってないわね。ヘファイストスよ。よろしく。」

「は、はい!【アストレア・ファミリア】のセシルです!レベル1です。ヴェルフ師匠より鍛冶技術を教わっています!」

「師匠じゃと?お主、弟子を取るようになったのか。生意気じゃな。」

「…押しかけられたんだよ。【薫風】の武器を打ち直すためにな。」

「へえ。そうなの。ふーん。」

「あの…ヘファイストス様。俺はヘファイストス様一筋ですからね!」

「!もう、やだ!ヴェルフったら!」

「何故、ここで言うのだ…。空気読まんかい!」

ふふふふ。

 

あら…、アストレア?

何故?ここに…ああ、一旦居候ってことね。

え!?待って、後ろの娘たちは…。

「あら、ヘファイストスじゃない。ああ、セシルのことを言うのを忘れていたわ。」

「あら!椿じゃない!元気だった?」

「おや、椿ではありませんか。数日…いや5年ぶりですね。」

「おお!久し……ぶりじゃな?はて、手前は夢でも見とるんじゃろうか?」

【紅の正花】に【大和竜胆】!?生きていたの!?

いえ…5年前に死んだはず…。

 

「………どういうこと?アストレア。」

「色々あってね…どう説明したらいいのかしら?」

「うむ、夢じゃな。5年前にぽっくり逝きおって!喋り相手に困ったぞ、【大和竜胆】。」

「それはすみませんでしたねえ。5年前より今日連れてこられて、復活したばかりですので。」

嘘は…言ってない…。

冗談でしょ?誰よ!?

ヘスティアはできないはず!

 

「ははははっ!お主でもそんな冗談を言うのじゃな!」

「……嘘は言ってないわ。椿。」

「夢だからのう。こう、ほっぺをつねれば……痛いな。…本物か?」

「そうでございますよ。【単眼の巨師】。」

「……主神様よ、どうなっておるのだ?」

私が聞きたいわよ!

ありえない…絶対にありえないわよ!

 

「……何が起こったのか説明してくれる?アストレア。」

「それでしたら、私が説明いたしましょう。神ヘファイストス。」

「メイ……。もしかして、ベル・クラネル関連かしら?」

「ご明察の通りでございます。」

冗談でしょ…。

冗談と言ってほしいわ…。

 

「頭が痛くなってきたわ…。水くれるかしら?」

「こちらでございます。ヘスティア様は間もなく来られます。」

「そう……。【紅の正花】も?」

「ええ!お久しぶりです!ヘファイストス様!」

「……このテンションの高さ。アリーゼ…なのだな?」

「あら!椿、忘れたの?この完璧美少女を!」

「……主神様よ。こやつは間違いなくアリーゼじゃ。」

「……でしょうね。」

間違いないわね…。

はぁ……。

 

「おんやぁ?久しぶりじゃねえか、【単眼の巨師】。」

「……ここは冥府か?【狡鼠】までも……。」

「残念がら、現世よ……。」

冥府と言えばそう思いたいわね。

けど、現実よね…。




ヘファイストス様、嫉妬していますが、その後あり得ないことで混乱中です。
椿はもっと混乱して、夢だと疑ってかかりません。

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