白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

182 / 439
初のシャクティ回です!

アーディを連れて帰り、1日おいて【ヘスティア・ファミリア】へお礼へ行くところです。
更なる驚愕の事実があることを知らずに…。


第181話 象神杖、頭痛。

アーディがああいうことを言い出すとはな。

私としては数年【ガネーシャ・ファミリア】に居てほしかったのがな。

まあ、オラリオから出るわけではないからいいが。

…複雑だ。

「ねえねえ!お姉ちゃん、早く行こう!」

「待てアーディ、ちゃんとフードかぶれ。…よし、お前はまだ死んだことになっているのだから。」

「あ、うん…。ねえ、何で公開しちゃダメなの?」

「混乱を招くからだ。…お前が死んだことでショックを受けた一般市民も多くいたんだ。」

「あ…、そうか。」

お前はある意味、オラリオで注目されていたからな。

あのスリにとってもな…。

 

「ヘスティアのところへお礼を言うのが遅くなったな!まあ、皆のあの様子では仕方がなかったな!」

「ああ、そうだな…。昨日はずっと宴会で、全員が泣き叫ぶとは思わなかったが。」

「でも…、ジャフ、ラーザ、カインがいないのが寂しいなあ。」

特攻のことか…。

あれは誰にも止められなかったのだ。

アーディがその場にいたとしても不可能だっただろう。

 

「……あいつらはお前と違い、オラリオのために散っていったのだ。ベル・クラネルでもお前と同じ奇跡を起こすのは不可能だろう。…変な気を起こすなよ、アーディ。」

「うん…わかった。早くベルくんのところへ行こう!」

やれやれ。

 

「はぁ…アーディが戻ってきたのは嬉しいが、心臓に悪すぎる。」

「同感だな!…だが、そのおかげでシャクティ。お前はランクアップできたではないか!」

「……アーディのことでランクアップが止まっていたのはわかっていた。だが、どうしようもなかった。そして、アーディが戻ってきた途端にレベル6へ上がるとはな。はぁ…私の心はそこまで弱かったのか。」

「…シャクティ、自分を責めるな。それだけお前はアーディを愛していたのだ。…俺はベル・クラネルに感謝しても感謝し足りない。アーディを救って連れて帰った上、お前の止まった時を動かしたのだからな。」

…そうだな。だが、あんな奇跡を起こすとはな。

リオンが目をかけるのも…いや惚れるのも仕方がないな。

 

…何故だろう?まだ胸騒ぎがするのは気のせいか?

 

「ガネーシャ…。なんか嫌な予感がするのだが、これで終わりではないような気がする。」

「……俺はガネーシャだ!」

「おい、誤魔化すな。」

 

----------------------------

「ここだね!ああ!ベルくんに会って何て言おうかな?」

「…お前はこう言っただろうが。「名前教えて!付き合って!結婚しよう!ううん、子供作ろう!」と。」

「うわぁぁぁ!やめてよ、お姉ちゃん!だって…一目惚れだったもん。」

「はぁ…。」

あの時にアーディがいたことでも信じられないのに、あの発言だからな。

…ベル・クラネルが不満ではない。

むしろ…このアーディでいいのか?

もう少し手元に置いて、教育してからの方がいいと思うんだが。

 

「アーディに嫁のもらい先ができたのは複雑だな!シャクティ!お前も歳…ガハァッ!」

「何か言ったか?ガネーシャ?ん?」

「ごめんなさいすみません許してください」

「よ、嫁…へへへ…。」

ガネーシャめ。き、気にしていることを…。

さて、入るか。

 

コンコン

 

「あ、はい。あ、【ガネーシャ・ファミリア】の皆様方。」

「ああ、先日の件でベル・クラネルにお礼がしたいのだが。」

「あ、分かりました。こちらへどうぞ。」

「はい!お邪魔します!私、アーディ・ヴァルマと言います!お姉さんは?」

「あ、私はサンジョウノ・春姫と申します。」

「よろしくね!歳はいくつですか?」

「16歳でございますが…?」

「あ、私より1個上だ。春姫さん、よろしくね!」

「あ、はい!」

(…15歳か。間違ってはないが、本来なら22歳だろうが。お前は。)

 

「あら!アーディじゃない!貴女もベルに救われた口かしら?」

「へ?アリーゼ!」

何だと!?

「おやおや、ヴァルマ姉妹でございますか。…アーディも若様に救われましたか。」

「よう、そっちとしては5年ぶりか?」

……………。

私は夢でも見ているのだろうか?

アリーゼ、輝夜やライラが目の前に生きているのだが?

 

「ガネーシャ…、今は夢ではないのだな?」

「……あり得んことだが、あり得ているな!夢ではないことは、昨日の宴会で全員がお互いのほっぺをつねって証明しただろう!泣きながらな!」

「勘弁してくれ…。」

昨日の宴会は大変だった。

アーディを知っている者が、アーディを見てお互いほっぺをつねって痛みを感じ、夢でないことに喜びずっと泣いていたな。

泣いて、笑って、ほっぺをつねって…の繰り返しだった。

 

「あら?ガネーシャ、どうしたの?」

「うむ!ヘスティアとベル・クラネルにお礼を言おうと思ってな!……彼女たちもか?」

「…ええ。貴方のあの時の気持ちがわかったわ。」

「そうか!わかってくれて嬉しいぞ!」

……また、ベル・クラネルか。

あの少年、本気で尋問したくなったな。

 

「シャクティ?どうしたのですか?」

「ああ、リオンか。あり得ないことが連続で起きて頭痛がな。」

「……気持ちはわかります。ええ。」

理解してくれる同志がいて、嬉しいぞ。

 

「何だ、騒がしいぞ。小娘共。」

!?

「せ、【静寂】!?何故、貴様がここにいる!」

「シ、シャクティ!落ち着いて下さい!彼女は敵ではありません!」

「落ち着けだと!?ああ!もう、どういうことか説明しろ!リオン!」

「分かりました!分かりましたから、落ち着いて下さい!」

そして、私はベル・クラネルのスキルによるものであることを知った。

 

アーディを連れ帰ってきた翌日にアリーゼ達を5年前の惨劇から遺体を持ち帰り、愚者の魔法によってベル・クラネルの運によって復活したことも。

 

続いて、【静寂】を7年前から連れて帰り、彼女がベル・クラネルと血が繋がっている伯母であることを知った。




シャクティさんの頭痛が更にひどくなりましたね!
今のところは、ベルくんとのフラグが立ってません。

感想・評価をいただけますと、嬉しいです!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。