白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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続けて、クロエ回です。
本来は185話へ入れるべきでしたが、少々字数が多いため2つに分けました。

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クロエの二つ名は、【黒猫】でした。すみません!
誤字報告いただいた皆様、ありがとうございます!




第186話 黒猫、恐怖。

ミャー達は中庭で、メイドと執事の前で正座させられているニャ…。

勝てるわけがないニャ!

 

「なるほど、貴女たちの腕前は分かりました。」

「「「………。」」」

「ですが、既に我々のことを知っています。ただでは帰すわけには行きませんね。」

「「「ヒィィィィッ!」」」

「あ、あの…彼女たちは私の同僚ですので…どうか手心を。」

「リュー!」

『うわ…あのリューがあんなことを言っているよ…。』

『当然だニャ!あのメイドと執事、マジでヤバいニャ!』

「まあ、足止めくらいにはなるでしょう。いいでしょう。戦争遊戯の参加を認めましょう。」

このメイドと執事だけで勝てるのではないかニャ!?

フザケンニャー!

 

「一つ興味深いことがあります。アーニャ嬢。」

「な、何ニャ?」

「ここで、一曲歌ってくれませんかな?」

「「「!!!」」」

「ま、待って下さい!セバスさん!それは!」

「おおー、ミャーの歌を聞きたいニャ?いいニャ!」

「に、逃げ…ウニャー!」

「や、やめなよ!アーニャ!」

ギャアアアア!

あの地獄が再び来るニャー!

 

「まずは一曲歌うニャー!」

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(あまりにもひどい音痴のため、割愛させていただきます)

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「が…はぁ…。」

「ウ…ニャ…。」

「うう…。」

「なるほど、災害音痴というだけはあります。」

「ふむ、使えそうですね。どうですか、リリ嬢?」

「………はっ!すみません、気を失っていました。…朝食だけでなく昨日の夕食分もリバースしそうです。…これは耐異常を貫通していませんか?ですが、使えますね!」

何で…この二人は平気なのかニャ…。

一体、何をする気ニャ…。

 

「ああ、クロエ嬢。」

「ヒッ!な、何ニャ?」

「アーニャ嬢はミアの許可を取っているからいいとして、そちらは神ニョルズの許可はもらっていませんね?何故でしょうか?」

「…ニョルズ様は【ロキ・ファミリア】寄りニャ。あのお人好しの神はミャーが【ヘスティア・ファミリア】に参加するのを認めないニャ。それに、あの少年では【フレイヤ・ファミリア】と【ロキ・ファミリア】には絶対に勝てないと言ってたニャ。」

「ク、クロエ!それは!」

「「ほう?」」

「ヒィィィィ!ミ、ミャーが言ったんじゃないニャ!ニョルズ様が言ったニャ!」

「なるほど、なるほど。神ニョルズとは『海の覇王』リヴァイアサン討伐関連で、面識があります。神ニョルズはまだオラリオにおられますね?」

「ハ、ハイニャ。」

「案内していただけますかな?」

「喜んでニャ!」

『ウニャー…。どうする気ニャ…?』

『あいつ…主神を売ったよ…。』

『神ニョルズが送還されないことを祈りましょう…。』

命には代えられないニャ!

 

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~ニョルズが泊まっている宿屋~

 

「クロエ?どうしたんだ?【ロキ・ファミリア】へ参加してくれるのか?」

「……その前に、こちらの御方がニョルズ様にお話があるそうニャ。」

「フードかぶっているな、誰だ?……ぐがッ!」

ニ、ニャー!な、何をしているニャー!

ニョルズ様を片手で首をつかんで宙吊りするなんて!

 

「お久しぶりですね。お人好しのニョルズ様?」

「ガ…!な、何で!お前が…解放されている…んだ?」

「教えて差し上げましょう。貴方がクロエ嬢に言った「フレイヤやロキのとこと比べ物にならない」の対象の御方が、【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】の系譜をお持ちでございます。」

「ウニャー!?」

あの少年がそんなヤヴァいとこの!?

 

「な…!?」

「そしてその御方を、真の主と私とメイが認めております。その意味はおわかりですね?」

「ま、待て…!?」

「坊ちゃまを侮辱した礼として…、クロエ嬢を除く貴方のファミリア全員を数時間内に全て惨殺し、その首を貴方の前へ持ってきましょう。そして、貴方の四肢をへし折って、後日に元主神ヘラへ引き渡します。」

「や、やめてくれ…!頼むから、やめてくれ!」

「聞こえませんな?」

「…やめて下さい。お願いします。俺が、いや私が悪かったです…。ですので、それはやめさせていただけませんでしょうか?」

「ふむ…まあ、ギリギリ及第点を差し上げましょう。ですが、誠意が必要とは思いませんか?」

ヒィィィィッ!

ミア母ちゃんより神を恐れニャイ奴がここにもいたニャー!

 

「ゲホッ…ガハッ…。何を望むつもりだ…。」

「部屋の隅で怯えておられる、クロエ・ロロ嬢の【ヘスティア・ファミリア】参加を認めていただきたいのです。もちろん、了承していただけますね?」

「……わかった。あ、いや喜んで承諾させていただきます。」

「そうですか、ありがとうございます。よかったですね?クロエ嬢。話し合いは無事に済みましたよ。」

「ヒィィィィッ!」

これが話し合い!?

仮にもニョルズ様は神ニャー!

ミア母ちゃんより、ヤヴァいことをやってるニャー!?

 

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「クロエ…お前は知っていたのか?」

「知るわけないニャー!初耳ニャー!」

「そうだよな…。こいつらがついているなら話は別だ。ベル・クラネルのやってきたこと、俺はあまり知らないからな…。」

「それはいけませんな。坊ちゃまがオラリオへ来てから半年のことを簡単に説明いたしましょう。」

そして、その執事はあの少年がやってのけたことを話してくれたニャ…。

 

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「……なんだ、そのあり得ないことだらけは…。ロキの子のやってきたことが霞むじゃないか…。」

「ウニャー…。」

「さて、どうなさいますかな?」

「……【ニョルズ・ファミリア】は【ヘスティア・ファミリア】の傘下に降る。それが事実なら…、ベル・クラネルは明らかに俺たち神が求めていた、救界の"要"じゃないか。」

「賢明な判断でございます。ですが、眷属への説明はよろしいでしょうか?」

「…俺が説得する。それに、ヘスティアは天界でも上位に入るほどの神格者のはずだ。ゼウスやヘラ…オーディンと違ってな。」

「わかりました。後日、【ヘスティア・ファミリア】へ来ていただき再度先程のことをお願いいたしますね?」

「ああ、わかった。」

「では、これで失礼します。坊ちゃまへの特訓がまだでございますからな。」

ヒィィィィッ!音もなく去ったニャー!

『同業者』でも真っ青ニャー!

 

「クロエ…すまない。あんな恐ろしい奴らがついているとは知らなかったんだ…またベル・クラネルの偉業もな。」

「ニョルズ様は悪くないニャ…。メレンにずっといたから仕方がないニャ…。」

「ロキのところが哀れに思えてきたな…。ロキにも忠告した方がいいだろうか?あ…いや、しないほうがいいな。ロッドたちと俺が命の危機にあってしまう…。」

「それが賢明ニャ…(どこかで見ているような気がしてならないニャ)。」

とんでもない奴らと関わってしまったニャ!

リューがあんなに怯えるのも道理だニャ。

 

……【ヘスティア・ファミリア】へ全財産賭けるニャ!

こんな勝利確定の情報を知った今、儲けなきゃやってられないニャ!




はい、セバスさん、神ニョルズを脅しました。
流石に送還するほどは殺りませんが、ヘラへ引き渡すというえげつないことをやってのけます。

そして、【ニョルズ・ファミリア】の【ヘスティア・ファミリア】傘下入りが(強制的に)決まりました!

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