白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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ダンまち原作18巻が今年の冬に出ますね!
そして…アストレア・レコードまでも書籍化!10月から連続3ヶ月刊行!?
今年の秋冬はアツいですね!

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アルフィアさん、7年前から連れてこられてから3日間に特効薬を飲んで安静にしていました…。
そしたら…。




第188話 静寂、完治。

ふむ…数日前と違い、非常に体が軽いな。

病魔に冒されてないというのはこんな感じなのか。

これなら、長時間で戦えるな。

ベルのためにも。

 

コンコン

 

「…誰だ?」

「セバスでございます。アルフィアお嬢様、ご加減はいかがでしょうか?」

「ふん、入れ。……あの特効薬はすごいな、さすがベルの血を素にしているだけはある。」

「ほう。そこまでの効き目でしたか。」

「ああ、私も今日からの特訓に入らせろ。なまるとベルの力になれん。」

「わかりました。ただ、念のためエイナ嬢の鑑定を受けていただきます。」

む、そうだったな。

あの娘の魔法は、私の状態がわかるんだったな。

あの娘もベルのハーレムか…、複雑だ。

多くないか?

 

「そうだな、そうさせてもらおう。」

病が完全に治ってなかったら、いつ吐血するかわからんからな。

ベルがそれを見たら、あの子は悲しむだろう。

だから、完全に治さなければならないのだ。

 

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「おはようございます。アルフィアさん。」

「ああ、おはよう。確か…エイナだったな?」

「あ、はい。エイナ・チュールです。ベルくんの元アドバイザーです。以後、よろしくお願い致します。」

「アルフィアだ。改めて、うちの義息子が大変世話になった。感謝する。」

「あ、いえ。こちらこそ。」

「……ふむ、合格。」

「え?合格?」

「いや、気にするな。こっちのことだ。」

(お嬢様の太鼓判を得ましたな。まあ、無理もありません。坊ちゃまの周りにいる女性の中でも、エイナ嬢はレベルを除けば非常に優秀で坊ちゃまからの信頼も信用も厚いですからね。)

 

「では、鑑定してもらおうか。」

「あ、はい。失礼します。」

【開け、秘密の扉】

【鑑定】

 

「……死の病の表示がありません。ですが、生命力がまだ完全ではありません。」

「そうか。生命力か…やむを得ん。おい、セバス。メイのあのドリンクを持ってこい。」

「はい、アルフィアさん。こちらです。」

「……音も立てずに近寄るな。心臓に悪い。」

「メイドの嗜みでございます。」

「ふざけたことを…。よこせ、ゴクゴク…。ふぅ…なるほど。」

「あ!生命力が8割ほどになりました!」

「そうか。む…眠気か。今日は安静にした方がよさそうだ。」

「そうでございますな。」

「そうですね。ベルくんが心配するかもしれませんね。」

「そうだ。お前…いやエイナはよくわかっているな。」

「あ、いえいえ。」

『セバス、アルフィアさんの中でエイナさんはどの位置にいますか?』

『現時点では一位か二位でしょうな。レベルが高ければ一位確実なのは間違いありませんな。』

なかなか好感の持てる娘だな。

この娘ならベルを任せられそうだな。

…ハーフエルフなのが惜しいな。

 

「だが…スキルとしてある以上、また発病するかもしれないな…。」

「そうでございますな。ですが、当分はないと見ますね。」

「そうだな…。エイナ、すまないが一週間に一回は鑑定で診てもらえないか?」

「あ、はい!わかりました。」

本当に便利な魔法だな。

使いようによっては私の魔法より、非常に強力だな。

あの年増ハイエルフよりはマシだな、うむ。

 

「邪魔するぞ!」

「ディアンケヒト様…せめてノックをしてからにしてください。」

「……騒がしい神が来たな。はぁ…。」

「すまないが、失礼する。アルフィア……、セバスの言ってたことは本当だったんだな、」

「アルフィアァァァァァ!お前は!」

「五月蝿い。魔法をぶつけるぞ。」

「ぐっ…、この感じはやはりアルフィアか…。何故だ!何故7年前に儂等のところへ来なかったのだ!」

「そこまで私達が憎かったのか……?」

「違う。もう手遅れだからだ。だから行く必要がなかった。…メーテリアのことで貴方たちを憎むことは最初からない。あれはメーテリアが自分でやったことだからだ。自業自得だ。」

そうだ、本来ならメーテリアはここオラリオに…【ディアンケヒト・ファミリア】の治療院で入院するはずだった。

だが、メーテリアは腹の中の子…ベルの命が脅かされるのを知り、ゼウスと共にオラリオを出ていったのだ。

私はそれを事後に知り、後を追いかけたが既にベルを産んだ後だった…。

だが、それが正解だったかもしれん。

こうして、私がここにいるのだから。

 

「お前は…、これからどうするつもりなのだ?」

「…神ヘスティアによる裁きを受けて、あの子の側にいることになった。」

「そうか、それならいい!メーテリアも喜ぶだろう!」

「…そうだな。できるだけ長生きしてあの子の成長を見届けて、メーテリアへ土産話を持っていかなければならないからな。」

「うむ。だが…7年前の大抗争については周りがどうするかだな…。」

「神ディアンケヒト様、神ミアハ様、それについて案がございます。」

「何だと…?」

 

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「ふむ…なるほどその案なら、大丈夫だろう。…だが、女神連合はデメテルの性格上仕方がないとしても、ファンクラブやロイマン改変はやりすぎではないのか?」

「ファンクラブは【ヘルメス・ファミリア】のローリエ嬢の才能によるものでございます。ロイマンは、坊ちゃまを処刑しようとしました。その報いです。」

……愚かな豚だな。こいつらの逆鱗に触れるからだ。

まあ、こいつらが裁かなければ私が終焉を与えていただろう。

 

「…まあいい。ギルドがマシになるなら問題ないだろう!それより、アルフィア。死の病の具合はどうなのだ?」

「もう治った。」

「はぁ!?お前がこの時代に来たのは数日前だろうが。アミッド、診てやってくれ!」

「かしこまりました。【静寂】…、いえアルフィアさん、よろしいでしょうか?」

…エイナの【鑑定】が正しければ、治っているはずだ。

それにこの娘の診断で問題なければ、エイナの魔法は正確ということがわかるな。

「いいだろう。手を抜くなよ?」

 

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「…確かに治っています。こんなに早く治るとは…。ああ、なるほど。彼の血の半分は貴女の血と同じですから馴染むのが早いということですね?」

「そうだ。」

「予想以上の効き目だな…。」

「これはあのサポーターに感謝するべきだな。」

…妹を孕ませたあの雑魚に感謝だと!?

認めないぞ、私は。

 

「違う。」

「「は?」」

「あの子自身の力だ。」

「いや、それは…。」

「あの子自身の力だ。」

「「ハイ……(そんなに嫌いなのか…)。」」

それでいい。

 

「ですが、その特効薬は副次作用がございます。最近判明したことです。」

「セバス、ヘスティア様を連れてきます。説明は続けて下さい。」

「了解しました。」

「おい、何だ?その副次作用とは?」

「あの…、よろしいでしょうか?それは機密事項では…。」

「構いません。言ったとしても彼らはどうしようもありませんよ。」

「それはそうなのだがな…目の前で言われるとな。」

「事実なのだから仕方があるまい。」

(規格外に逆らいたくありません。)

 

「早く言え。何だ、それは。」

「それは……」

 

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何だと…そんな副次作用が…。

くそっ!何故、ここにヘラがいないのだ!

「…なるほど。となると、余程【白兎の脚】への好感度が高くなければ問題はないということですね。」

「ふむ、限られやすいな。だが…、ベルは本当にヒューマンなのか?」

「ここまで来ると、儂等『神』を超越しているとしか思えんな…。」

うむうむ、さすが私の義息子だな。

 

む、神ヘスティアか。

「やあ、ミアハ、ディアンケヒト。彼女の見舞いに来たのかい?」

「ああ、そうだ。」

「儂はもう呆れたぞ。ベル・クラネルはヒューマンなのだな?」

「ベルくんを診察したらわかるじゃないか?あ、アミッドくんベルくんを診察したよね?何も異常ないかい?」

「え?あ、はい。時を遡る代償は今のところ精神疲弊だけですね…。」

「それだけだね?よかったよ…。」

全くだ。時を遡る代償が精神疲弊だけとはな。

 

なら、やるべきことはやっておかないな。

「おい、セバス。」

「既に手配しております。戦争遊戯後になると思いますので、気長にお待ち下さいませ。」

「心を読むな、忌々しい奴め。そうか、仕方があるまい。以前と違い、時間はたっぷりあるからな。」

「…何をするつもりなのだ?」

「…まさか、その副次作用を発現させるためヘラを探すのではあるまいな?」

「ご明察でございます。」

「「「………。」」」

そのスキルが発現すれば…より高みへ行けるからな。

 

「ヘスティア。」

「ど、どうしたんだい?ミアハ。」

「【ミアハ・ファミリア】を【ヘスティア・ファミリア】の傘下に入れてほしい。」

「ええっ!?」

「儂もだ。【ディアンケヒト・ファミリア】は【ヘスティア・ファミリア】の傘下に入る。いいな?アミッド。」

「え?あ、はい。問題ありません(まだ入ってなかったのですか?とっくに入っていると思ったのですが…、まあ、あの規格外のベル・クラネルや彼女たちに刃向かうのは愚かですからね)。」

「ええええっ!いいのかい?」

「ああ、そうだ。いずれにしろ、そうなる予定だったのだ。」

「そうだな。今後のためにも。」

「…ありがとう。ミアハ、ディアンケヒト。」

「その…代わりと言ってなんだが…。」

「ああ、そうだな。」

「何だい?できることならやるよ!」

「「ヘラから守ってほしい。」」

「………うん、わかったよ!」

……。

まあ、賢明な判断だな。

あのヘラがベルのこれまでのことを知ったら、オラリオを滅ぼしかねないからな。

ヘラをいい子と言う神ヘスティアなら、大丈夫だろう。

………あのヘラのどこがいい子なのだ。

理解できん。

 

それはさておき、ベルの眷属か。悪くないな。

ベルの力になるためにも更なる高みへ行かねばならん。

あの精強な男や傲慢な女より上へ。

 

どうせ、ベルより先に死ぬんだ。

なら、できることはしておくべきだろう。

だから早く出てこい、ヘラ。




アルフィアさん、完全復活です。
ベルの血の副次作用を知ってもなお、求めたがっていますね。
そして…ヘラの呼び寄せが来ました。

正式に【ミアハ・ファミリア】と【ディアンケヒト・ファミリア】が【ヘスティア・ファミリア】の傘下入りが決まりました!
二大医療派閥が入ったのは大きいですね!

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