白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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本日2回目です。

また、執事さん回です。


第18話 執事長、宣誓。

なるほど、このスキルならあの異常な成長速度にうなずけます。

非常に強力なレアスキルですね。

ですが、同時に脆いスキルでもあります。これは純粋無垢な坊ちゃまだけしかできませんね。

 

魅了、【兎囲女達】(ハーレム)…。魅了は神フレイヤ、【兎囲女達】(ハーレム)はおそらくあのクソエロ爺の影響ですね。

神フレイヤがきっかけで、発現されたということですね。

しかし、この組み合わせは非常に凶悪ですね。

 

「どう思うかな?メイくん、セバスくん?」

「長年生きて多くの娘を見てきた私でも、目を疑いますね。」

「同感です。頭が何百年ぶりに痛くなってきました、魔導人形ですが。」

今まで教えてきた娘の中にも団長、アルフィアお嬢様を含めて何人か優秀な娘がいましたが、坊ちゃまほどではありませんね。

それ以前に、冒険者になって半年あまりでレベル5はいませんからね。

 

「神ヘスティア、教えていただきありがとうございます。」

「このスキルは、坊ちゃまに最後まで秘匿された方がよろしいかと。嘘がつけるタイプではありませんので。」

「ボクもそう思うよ…。このスキルはどうしたらいいのかな?」

処女神にとっては、扱いに困るスキルですからね。

 

「神ヘスティア、このスキルについては我々にお任せください。」

「我々が最大限まで引き出せるようにしてみせます。」

「そっか!わかったよ、君たちに任せるよ!」

ええ、我々が最大限まで引き出してみせましょう。

 

--------------

 

ヘスティア様の神室を出た後、メイに話しかけた。

「メイ、坊ちゃまのためにこれまでの因縁を水に流しませんか?」

「奇遇ですね。私もそう思っていたところです。」

坊ちゃまを鍛えるため、我々が手を組まなければいけませんからね。

 

「ところで、坊ちゃまのスキルを見てどう思います?」

「坊ちゃまの記憶を見る限りある程度は予想できますが、スキルが発現したのは坊ちゃま自身の純粋たる想いや信念が大きな影響を与えている、と私は見ます。」

「同感です。それぞれのスキルの引き出しは容易ですな。特に【兎囲女達】(ハーレム)は準備が必要ですな。」

このスキルを見た時は思わず笑ってしまうところでした。

坊ちゃまの願望がそのまま出ていますからね。

 

「ええ…、うちの子たちが知ったら血の涙を流して、地団太を踏むのは間違いありません。」

「ははは。そうですな。うちの娘たちが知ったら嫉妬に狂って、絶対に外へ出しませんな。」

…本当に坊ちゃまは2年、いえ1年早く生まれるべきだったかもしれません。

その時は彼らによって可愛がれたのは間違いありません。また同時にかなりしごかれたでしょうな。

 

「話は変わりますが、大抗争のことを知った時は驚きました。」

「それだけ彼らはオラリオの冒険者に、失望したのでしょうね。仕方がありません。」

「…坊ちゃまへ会いに行かなかったでしょうね、アルフィアお嬢様は。」

「何故、そう思うのです?会ってすぐ去ったかもしれませんよ?」

ああ…、メイはメーテリアお嬢様とは数える程度しか会っていませんから無理はありませんね。

 

「坊ちゃまは、あまりにもメーテリアお嬢様に似すぎています。目の色を除く容姿も性格も。この私が見間違えるほどに。」

「………。」

「なので、当時元主神ヘラより、メーテリアお嬢様を溺愛していたアルフィアお嬢様が、もし坊ちゃまに会われていたら、間違いなく溺愛して大抗争なんか行かなかったでしょう。」

病気も奇跡が起こって、回復したかもしれないというのに。

本当に不器用な娘です…そして馬鹿な娘です。

 

「…ザル坊の可愛がりたくなる子ですね、坊ちゃまは。もし、坊ちゃまに会っていましたらザル坊も恐らく大抗争へ行かなかったでしょうね。」

ああ…、世話好きな彼のことですね。

記憶を見る限り、あのクソエロ爺と一緒にいる時は美味いものを食べてなかったようですね。

【暴喰】も坊ちゃまを知ったら、たらふく美味いものを食わせていたでしょうに。

 

…あのクソエロ爺は、誠にいけませんな。

碌なものを食べさせず、碌なことしか教えない上、育児放棄するとは…許せませんな。

会うようなことがありましたら、元主神ヘラ直伝の拷問を与えてあげましょう。

いや、拷問した後に元主神ヘラへ引き渡したほうがいいでしょうね。

 

「非常に残念です。我ら、いえ元【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】が求めていた英雄はすぐそこにいたというのに…。」

「セバス、それを言っては仕方がありません。それを知った今、我々は坊ちゃま第一でなければいけません。坊ちゃまがしたいこと、願っていることを我々が全力でサポートしていかなければならないのです。」

メイの言う通りです。いけませんね、つい過去に引っ張られていました。

アルフィアお嬢様や【暴喰】は残り命を”未来”に賭けていました。

それを無駄にせず、私達は坊ちゃまの未来を支えていかなければいけません。

 

…アルフィアお嬢様、【暴喰】、せめて心安らかに逝ったことを願います。

 

「さて、【兎囲女達】(ハーレム)については私に考えがありますがいかがでしょうか?」

「拝聴いたしましょう。」

 

・・・・・・・・・。

 

「なるほど…。悪くありませんね。だとしますと、選抜が必要ですね?」

「ええ、そうですね。まず彼女たちに聞きましょう。まあ、もちろん嫌といえないでしょうね。本人たちが一番望んでいることですから。」

「…数年後には何人増えているんでしょうね。」

「さあ、少なくとも坊ちゃまと彼女たち次第ですね。」

楽しみになってきましたね。ええ、本当に。

 

「…メイ、私は坊ちゃまのために尽くすことを誓いましょう。」

「…セバス、私も貴方と同じく坊ちゃまのために尽くすことを誓います。」

「「全ては坊ちゃまのために。」」

 

神々の皆様には悪いですが、我々にとっては救界より坊ちゃまが第一です。




明日からの土日も、それぞれ2回だします。
ストックがそろそろやばくなりました…。

魅了について詳しい設定内容は下記のとおりです。
(感想欄で述べましたが、抜粋してここに載せます。)

魅了は元々ベルに"天然"として、あったと思います。(隠れアビリティとも言えるかな?)
『憧憬一途』によって、イシュタルやフレイヤの魅了をまともに受けて平然としているのは承知だと思います。

そして"天然"としてあった魅了が、『憧憬一途』によって自我が守られた上で美の女神(イシュタル・フレイヤ)の魅了を受け続けてきたことによって鍛えられた"天然”の魅了が発展アビリティとなって発現しました。
なので、処女神のヘスティアが揺らぐくらいのほどの威力を持っているわけです。

…以上が、本作品のベルくんの発展アビリティ『魅了』の設定です。

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