白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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第188話の続きです。

リリが戦争遊戯の策を語っています。
そして、語り終えた後に…。

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orioneさん、誤字報告いただきありがとうございます!


第190話 処女神、不知。

サポーターくんが、戦争遊戯の策を語ってくれている。

みんな…唖然としているね。

そりゃ、そうだね!

「………以上です。」

「…前から思っていたのだが、彼女ほどの存在をギルドはもっと注目するべきだったな。」

「ニ、ニャー…。こちらへついて正解だったニャー…。」

「元裏稼業のあたしたちでも、それはさすがにドン引きだよ…。」

「兄様たちには悪いけど、ミャーの歌を世界に轟かせる時が来たニャー!」

「いいのか…?これは。【ガネーシャ・ファミリア】として止めるべきなのか?いや、仕方がないか。いや、でも…。」

「リリスケ…容赦ねえな。」

「相手が哀れに思えてきました…。当初はこちらが絶対的な不利だったのに…。」

「うわぁ…。私でもこれはちょっと引くわ!」

「…相手は現最強派閥です。それぐらいは…(人のことは言えませんが、やりすぎではないですか?)」

「僕はオッタルさんと一騎打ち…。勝てるかな…?ううん!勝たなければならないんだ!」

ベルくん…。ボクはキミの将来が改めて心配になってきたよ。

サポーターくんを信頼しすぎてないかい?

 

「ライラ?先程の見定めてやると言ったけど、どうかしら?」

「……相手はあのフィンだ。それぐらいはしねえとな。あたしを捨て駒にするのはいい。だが、何故あたしなんだ?」

「……リリは7年前のフィン様の最終決戦の発破を聞いています。あの時、フィン様の意図を理解し煽ったのはライラ様だけです。今のフィン様は焦っておられます。なら、最初に落ちて正気に戻っていただかなければなりません。今後のためにも。」

「…あの時、てめえは聞いていたのか…。そうだな、今のフィンは見えなくなっちまっている。恐らく親指の疼きがあるに関わらず、このバグ兎に「バグ兎!?」挑もうとしてやがる。わかった、あたしに任せろ。勇者サマの目を覚まさせてやるよ。」

バグ兎…か。あながち誇張表現でもないよね。

これ以上のバグはもう勘弁してくれよ…。

 

「ありがとうございます!」

「あー、言い忘れてたわ。おめえのこの策、【勇者】サマを超えているぜ。あたしが認めてやる。この戦争遊戯、フィンの目が覚めない限り【ヘスティア・ファミリア】の勝利で終いだ。」

「ライラが太鼓判を押すなら、大丈夫ね!…ところで、切り札って何なの?」

「リリはわかりませんが、セバス様とメイ様が温存している切り札だそうです……。」

「「「え?こ、この二人が温存している切り札?」」」

「……貴様ら、覚悟しておけ。自重しないこいつらが溜めに溜めた切り札だ。オラリオを滅ぼすかもしれん。」

「「「ヒィィィィ!」」」

「アルフィアお嬢様、そこまではありません。」

「失礼ですね。私達を何だと思っているのですか?ただのメイドと執事です。そんなことができるわけがないでしょう。」

『『『どこが、ただのメイドと執事だ!』』』

絶対に!ただの!メイドと執事!じゃなーーーい!

 

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「戦闘における主力、賢者へのサポート、門番をご用意いたしました。」

「入りなさい。」

ザッ‥ザッ…ザッ…。

あれ、この前にセバスくんとメイくんに紹介してもらって恩恵を与えた子たちだ。

うち、1人は改宗だけどね。

 

「まず、こちらが戦闘における主力です。」

「アマゾネス…?」

「バーチェちゃんと同じメイドね!」

「彼女は、レベル6です。パワー型ですので【重傑】相手にも引けをとりませんよ?」

「レベル6だって!?オラリオの同族にそんな奴いたかねえ…。」

「…………ねえ、ヘスティア。」

「何を言いたいのかはわかっているよ!……ここまで似ている娘、初めてだよ。」

「誰にですか?神様?」

「イシュタル、フレイヤと同じ美の女神であり、ボクたち同郷のアフロディーテさ。」

「ええ、ここまでそっくりなんて。レベル6?【麗傑】も知らないなんて…。」

「………まさか、貴様等。」

(え?…あの名前…、見間違いじゃないよね?嘘……あ、あり得ない!うん、同姓同名に決まっている。ええ、それしかない!完全に違うんだもの!)

あれ、どうしたんだろう?アドバイザーくん?

あ!あの魔法を使っているみたいだね。

…何で顔面蒼白になっているんだい?

 

「自己紹介は後にしましょう。」

「次は賢者のサポートです。レベル1です。」

「私のサポートかい?…彼はどこかで見たような…。」

「はい、彼は元闇派閥でモンスターの合成を試みた研究員です。私達の説得に耳を傾けて、改心しました。賢者のサポートにはうってつけですよ。」

「説得というのが怖いニャ…。」

「改心したというのも怪しいよ…。」

「モンスターの合成…まさかあの時の方ですか?でもあの方は髪の毛とメガネがあったはずですが…。」

(え…?この名前…ギルドの牢獄に入ってなかった…?ううん同姓同名、同姓同名!)

嘘は言ってない…。

彼らの言う『説得』と『改心』は絶対に普通じゃないよね!

 

「最後に門番です。」

「うわぁ…すごい筋肉…。僕もああなりたいなあ。」

「ダメよ!ベルはそのままでいいのよ!私が許さないわ!」

「そうだぞ、ベル。筋肉がいくら大きかろうと、強いとは限らないぞ。お前はそのままでいいんだ。」

「そうよ!ベルはそのままでも十分強そうよ!」

「そうだよ!ベルくん!主神であるボクがそれは絶対に許さないよ!」

「「「そうです!そのままでいいです!」」」

「え、ええー…。何でみんなまで…。」

(すまん、ベル。俺では助けることができない。許せ。)

駄目だよ!ベルくん!

あの筋肉はキミに絶対似合わない!

 

「こちらはあるファミリアから、改宗してもらいました。ヘスティア様も立ち会ってくれました。」

「あ、うん。でもこの感じだったのかなぁ…?同姓同名があのファミリアにいたのかな?」

「彼はランクアップし、レベル3です。二つ名とともに門番の役目を果たしてくれるでしょう。」

「……どこかで会ったような気が…いえ、会っているはずです。ですが、そんななりをしていたら絶対に覚えているはずです!」

(同姓同名…同姓同名!あり得ない!…けど、この人達はギルド長を…はっ!まさかこの3人も…。)

ア、アドバイザーくん?ますます顔色が悪くなってないかい?

死の病が再発したわけじゃないよね…?

 

「リリ嬢、レベル6の彼女ならこの策の成功率は跳ね上がるでしょう。」

「ええ!問題ありません!」

「では、自己紹介をしてもらいましょう。先程とは逆に門番からです。」

ボクは既に聞いているんだけどなー。

 

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「------------------。」

「「「え?」」」

 

「------------------。」

「「「は?」」」

 

「------------------。」

「「「ええええええええ!?」」」

 

(ああ…やっぱり…。本人だった…。)

 

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本来の彼らと全く違うということを、みんなから聞いて驚いた。

アドバイザーくんが顔面蒼白するのも納得だよ…。

やりすぎ!やりすぎだよ!

アルフィアくんの言う通り、自重してくれよーーー!

 

「………ヘスティア。」

「ボクは知らない…知らなかったんだ。」

「アフロディーテが彼女を見たら、間違いなく怒ってココへ来るわよ…。」

「…だよねえ。」

「私……彼らに対して恐怖を覚えたわ…。」

「ボクもだよ…。ある意味、オラリオを揺るがすよ…コレは。」

 

ベルくんは、何て人達を解放してしまったんだ…。

神をも恐れる所業を平気でやってのけるんだから。

戦争遊戯の結果より、こっちの方が問題にならなきゃいいけど…。

なったらなったで、追及しないんだろうな。

我が身大切だからね…神でも。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「…ティア!ヘスティア!」

「むあっ!あ、ごめん!ついボーっとしてしまったよ。」

今日は思いにふける時が多いなあ…。

気をつけないと。

 

「いえ、ほんの数十秒だったわ。そろそろ…出るわよ。」

「そう、ついに…出るんだね。」

「何や?まだ隠し玉あんのかい…、いや、その前にあのアフロたんのことや、一体何者やねん!」

「あの魂の色…、やはりつい最近見たことがあるわ。どこかしら…?」

君たちも知っているはずだよ…。

 

「……もうすぐわかるよ。前もって言っておくよ、ボクは…知らなかったんだ。」

「ええ…。」

「「?」」




はい、セバスとメイの切り札が出てきました!
さて、どなたでしょう?

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