後は旗を燃やすだけですが…。
今回は初のラウルさん回です!
「がはぁ…。あ…。」
「ラ…ウル。」
自分は先程まで【ロキ・ファミリア】の旗を守っていたっす。
【カーリー・ファミリア】の人達と一緒に…。
だけど…。
【ヘスティア・ファミリア】の【蠱毒の王】の急襲によってたちまち【カーリー・ファミリア】の人たちを瞬時叩きのめし脱落させ…
自分…【ロキ・ファミリア】の旗の守り手も…。
かろうじて、全員脱落してないけど…時間の問題っす。
『速報です!【……‥・ファミリア】の【爛花】、脱落!』
!?
レナ・タリーも…!?
「…この程度ですか。では旗を燃やさせていただきます。」
『待って下さい!まだ…早いです!』
『…了解しました。』
『ラウル…、【蠱毒の王】は誰かと話しているわ。』
『確か…『眼晶』だったけど持っている様子がないっす…。』
『…あ。カチューシャに紛れてわからないけど、何かを掛けているわ…。』
『…アキ。後は頼むっす。脱落すると共にアレを壊すっす。』
『ダメよ。貴方だけ逝かせない。私もやるわ。』
『すまないっす…。』
『謝らないでよ。』
『速報です!【フレイヤ・ファミリア】の【炎金の四戦士】グレール脱落!』
『なっ…!』
『【炎金の四戦士】までも…。』
『(ここで【貴猫】へ意趣返ししますか)バーチェさん、例のプランを実行して下さい。』
『了解…!?』
「ちっ…ダメね。」
「行くっす!」
『【フレイヤ・ファミリア】の【炎金の四戦士】アルフリッグ脱落!』
立て続けに!?
気にしたらダメっす!
まだ【ロキ・ファミリア】は残っているっす!
「無駄な抵抗はおやめなさい。貴方方の負けは確実です。」
「そんなの…まだわからないっす。自分たちはまだここにいるっす!」
「すぐに脱落させなかったのが致命的よ!行くわよ、みんな!」
「「「おおーっ!」」」
『【フレイヤ・ファミリア】の【炎金の四戦士】ドヴァリン、ベーリング、脱落!』
まだっす!
『!?気をつけて下さい!彼らは通信機を壊そうとしています!』
『了解した。これから仕掛ける。』
「ああ、【超凡夫】。」
「へ!?な、何っすか?」
自分に?
「ご結婚おめでとうございます。村へお帰りになるそうですね?」
「「「えっ!?」」」
え?
『速報です!【フレイヤ・ファミリア】の【白妖の魔杖】、脱落!』
空気を読んでほしいっすーーー!
「ラウル……、どういうこと?ねえ?」
「アアアア、アキ!落ち着くっす!剣の向き先が違うっす!」
「何でも、メイン通りにあるカフェの店員とねんごろになったそうですね。」
あ!あの子っすか。
いや、あの子は…。
シュバッ!
ひぃっ!
「ラウル…教えてくれる?」
「ま、待つっす!それは…」
「私どもの参謀が見かけたそうです。カフェの裏手で貴方が彼女に何かを渡しているのを。そう、彼女の左手を包むかのように…。」
そ、それは!
ヒュン!
ひぃっ!
「………。」
「アキィィィ!違うっす!彼女とは…」
「そして、右手を彼女の肩に…」
ヒュッ!ヒュッ!ヒュッ!
「ちょ、ちょっと黙ってほしいっすぅぅぅぅ!」
「ラウルさん…見損ないました。」
「アキさんという方がいるのに…。」
違うっすぅぅぅぅぅ!
「おや、【貴猫】と?二股ですか?」
「「二股!?」」
「ち、ちが…ひぃっ!」
キン!ヒュッ!カン!
「ま、待つっす!アキ、違うっす!」
「なるほど、【超凡夫】と言いながらベッドの上では違うのですね?」
「「ベッドの上!?」」
ガキィィィ!
「「最低です!」」
あんたは黙ってほしいっすぅぅぅ!
【蠱毒の王】ってそんなキャラだったっすかぁぁぁ!
ググッ……
「アキ!話を聞いて欲しい…(あ、ダメだ。眼からハイライトが消えている)っす…。」
「(可哀想になってきたな…)ああ、補足を忘れていました。同じ故郷の女性が結婚のため村へ帰ることになり、その祝い金として渡したそうですね。なんでもその娘は幼馴染の妹だそうですね。」
ピタッ
あ、危なかったっす…もう少しで喉を貫かれるとこだったっす…。
「「え?」」
「……ラウル?そうなの?」
「そうっす!そう言おうと思ったら…。」
「ご、ごめん…。」
「ですが、その幼馴染は貴方を懸想していたそうですね?」
ヒュッ!
ひあああああっ!
首を後ろへ下がらなかったら…やばかったっす!
「何故断ったのですか?せっかくの縁談だったのに?その娘もカフェの看板娘で美人でしたそうですね?その姉である幼馴染も美人と思いますが。」
ピタッ
「「「え?」」」
「はぁはぁはぁ…怖かったっす。アキ、全部話すから落ち着いてほしいっす。」
「わ、わかったわ…し、仕切り直しましょう。みんな。」
「「はい!ラウルさん、ご命令を!」」
「…………みんなのことが一時信じられなくなったっす……。」
「そうそう、貴方はこの後に確かこう言いましたね。」
あ!
「ちょ、ちょっと待つっす!」
「『自分は既に決めている人がいるっす。同期ですごく頼りになる人が。なので…断るっす。』と、確かこうでしたね?」
何で一語一句知っているっすかぁぁぁぁぁっ!
「え?」
『それってアキさんのことじゃ…。』
『それ以外考えられないよね?』
「そして…っ、話の邪魔をしないでくれませんか?」
「その先を言わせるわけにはいかないっすぅぅぅぅ!」
ドン!
なっ!
「あー!すみません、ラウルさん足が滑っちゃいましたー(チラッ)。」
ちょ…ぶべっ。
「ちょっとラウルさんそこにいたら、邪魔ですよー(チラッ)。」
なっ!
「そして、その娘は貴方が平凡のため騙されてないかを心配されていましたね?」
「「「………。」」」
みんな!
その目は効くっす!やめてほしいっす!
『速報です!【ロキ・ファミリア】の【凶狼】脱落!』
ファッ!?ベートさんまでも!?
こっちはそれどころじゃないっす!
「そして貴方はこう言いましたね?『心配いらないっす。騙されたとしても自分は命を預けるほど信用しているっす。その人の名は…』…無粋ですよ。【超凡夫】。」
「うおおおおおおっす!アキ、今の内っす!」
「え?あ、そ、そうね!え、えーい。」
嘘っぽいっすぅぅぅぅ!
「【貴猫】アナキティ・オータム様、貴女のことです。おめでとうございます。」
あああああああ!
「え、えと…ラウル。そ、そうなの…?」
「………そうっす。」
「わ、私もラウルのことを命預ける程信用している…。」
「おや、単に仲間だけの関係なのですか?」
え?
「いいえ!ラウルさんとアキさんは既に恋人の枠を超えています!」
「この際です!いい加減にはっきりして下さい!ホーム内でも外でも、老夫婦みたいに見せびらかして、私達をやきもきさせないで下さい!」
「【超凡夫】、漢を見せて下さい。」
ちょ、ちょっと!
どっちの味方っすかぁぁぁぁ!
「私は…ラウルとそういう関係になってもいい…。」
「あ、アキ…。自分はアキのことを大事に想っているっす…。」
「私も……。」
「おお!とうとうこの瞬間が!直接この目で見れるとは!」
「長かったです…。よかったです…。」
「残念ですが、時間切れです。」
「「「え?」」」
え?あ!いつの間に自分らの足元に火炎石が!?
【蠱毒の王】が持っているのは…自分らの魔剣!?
いつの間にかすめ取ったっすか!?
「続きはあちらでやって下さい。」
「ちょ、ちょっと待つっすー!」
こ、こんなのないっすー!
ドガガーン!
バシュ!バシュ!バシュ!バシュ!
『速報です!【ロキ・ファミリア】の【超凡夫】、【貴猫】、【……】、【……】脱落!』
『【ロキ・ファミリア】旗、焼失!【ロキ・ファミリア】敗北!』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「「「爆発しろ!【超凡夫】!」」」
「何やっとんねん…。ラウル、アキ…。」
「うわー…これは聞いてないけど…。バーチェくん、すごいなー!」
「リリちゃん、【ロキ・ファミリア】に何か恨みでもあるのかしら?」
「ロキ、助言するわ。あの二人をホームから出させなさい。」
「ん?あー、そやな。というかあの子ら、コレ『神の鏡』で世界公開されとるのを忘れとるな…。」
「バーチェ…ああいうことができるようになったのじゃな。意外じゃ。」
「まあ、ええわ。いいきっかけになったわ。感謝するで、ドチビ1号。」
「ん?あー、まあね(メイくんからの指導の賜だろうね)。というか、キミ負けたんだよ?」
「フィンとレフィーヤが脱落した時点で負けや。次は色ボケ、お前んとこや!」
「まさか…ここまでやるなんて。でもオッタルとミア、そしてアレンがまだいるわ。」
「ベルくん…。」
はい!ラウルとアキさん、やっとです…。
本作品では、堂々と結ばれてほしくて書きました!
ダンメモの『迷酒舞う聖夜祭』は個人的に大好きです!
このシナリオは非常にいいですね!
本作品はダンメモのこのシナリオが交わっていない世界線としています。
バーチェさん、メイさんから指導受けてプチメイさんと化しています。
名演技です!
感想・評価をいただけますと、嬉しいです!