白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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久々のアイシャ回です。

例の切り札の紹介時の回想です。


第197話 麗傑、驚愕。

残るのは【小巨人】と【猛者】か。

あたしらがここまで来るとはね。

「春姫、まだ動けるね?」

「はぁ…はぁ…、はい!まだでございます!」

「よし…あんたは何もするな。突っ立ってるだけでいいんだ。といっても残り二人だけどね。」

「ええ、そうでございますね。」

よくここまでやれたものだよ。

【ロキ・ファミリア】も降すなんてね…

まあ、仕方がないさ。あんな弱体化を重ねられたらね。

あの日のことは忘れられないよ…。

 

~~~~~~~~~~~~~~

「では、自己紹介をしてもらいます。逆に門番からです。」

 

「…ワタシハ、ザニス・ルストラデス。ヨロシクオネガイシマス。フシンシャハトオシマセン。」

「「「え?」」」

ザニス・ルストラ?

確か、【ソーマ・ファミリア】団長じゃなかったか?

こんな奴じゃない!

 

「私はミュラーです。ベル様のために魔道具を作るために存在しています。」

「「「は?」」」

知らないねえ…。

あ…春姫から何か聞いたことあるね。

確か、闇派閥じゃなかったか?

 

「皆様、お初にお目にかかります。特に、ベル・クラネル様、ヤマト・命様、アイシャ・ベルカ様、サンジョウノ・春姫様、お久しぶりでございます。私はフリュネ・ジャミールでございます。」

「「「えええええええ!?」」」

は?あのメイド…何て言った?

聞き間違いかねえ…。

ああ、聞き間違いに決まっているとも!

 

(ああ、やっぱり…本人だった。)

 

「静粛に、皆様五月蝿いですよ?」

「「「いやいやいやいやいや!」」」

これを見せつけられて、静かにしろだって!?

ふざけんじゃないよ!

 

「ふむ、何か言いたいそうですね。質問がある方はまとめて、リリ嬢お願いします。」

「………。」

「おい、呼んでいる…あ、ダメだ。こいつ…気絶してやがる。」

……ああ、チビスケの元ファミリアだったか。

 

「ええっ!リリ!リリ!しっかりして!」

「…はっ!べ、ベル様…リリは…あり得ないことを聞いた気がします。ゆ、夢ですね?」

「残念だが、現実だぜ?」

夢と思いたいねえ。

こんなの…夢じゃなきゃ何だってんだい!

 

「………質問です。まず…愚者様のフォローとなる方、ミュラー様ですが。彼は…闇派閥にいた方ではないですか?」

「ええっ!私も初めて見るわ!」

「私もでございますねえ。」

「…闇派閥。その方は何をしたのですか?」

「モンスターとモンスターの融合をやった方です。食人花とコボルトが融合したモンスターに、ベル様も【ロキ・ファミリア】も苦しめられました…。」

確かにそういう話だったが、【ロキ・ファミリア】も関わっていたのか…。

 

「ニャ!?あの時の!?嘘ニャー!」

「ふざけんニャー!全然違うニャー!」

「あんだと?…そんなことをやったのか?こいつは。」

「はい、ライラ様。ですが…彼は髪の毛とメガネをしていませんでしたか?何故…目と鼻と口と耳以外全部剃られているのですか?」

「反省の意だそうです。」

『『『嘘だ!絶対に嘘だ!』』』

絶対にこいつらがやったはずだ!

 

「はい、セバス様のおっしゃる通り。私は恐ろしいことに手を出してしまいました。深く後悔しております。そのため、不要なものを全て剃りました。」

「アストレア様…?」

「…嘘は言ってないわ…。」

「彼は魔道具作製について、長けているそうです。賢者、貴女のフォローになれるはずです。」

「私としてはそれは非常に助かるのだが…、大丈夫なのだな?」

「もちろんです。私達を誰と思っているのですか?」

「…そうだな。ミュラー、私は愚者だ。よろしく頼む。」

「はい、愚者様…。「待って下さい。それでは示しが付きません。なので、魔道具作製部を設けましょう。部は愚者とミュラーでいいでしょう。」部長、よろしくお願いします。」

「魔道具作製部…。まあ、名前は何でもいいが。部長か…。」

魔道具作製部…。ウチの団長のアスフィが羨ましがるところだねえ。

……何故だろう?アスフィも入る未来が見えてしまったよ。

 

「ミュラー様はわかりました…。次は…そちらの…門番の方です。ザニス・ルストラと言いましたが、リリが前にいた【ソーマ・ファミリア】の団長ではないでしょうか?」

「ああ、あたしも聞いたことがある。だが、こんなやつではなかったはずだぜ?」

「俺もだ。同姓同名があのファミリアにいたのか?リリスケ?」

「いるわけないじゃないですか!二人もいてたまるものですか!」

「お、おう…。」

「彼はリリさんの言う通り、【ソーマ・ファミリア】団長の【酒守】のザニス・ルストラです。ほんの姿形が変わっただけですが?」

「変わりすぎです!何ですか!身長が前の二倍もあり、筋肉がこんなにありません!それに、何故この方も目と鼻と口と耳以外、全部剃られているのですか!それに色白だったのに、何で日焼けしたかのように小麦色になっているんですか!」

だろうな。あたしもそう見る。

変わりすぎだろ!

 

「ええっ!に、二倍?」

「ほんの手を加えました。」

『絶対に、ほんの、じゃない…ガッツリだよ…。』

『同感だニャ…。』

「ですが、ザニスさんは反省して身も心を尽くして門番をしてくれるそうですよ。そうですね?」

「ハイ。メイドチョウ、ソウデス。」

「何で、カタコトなんですかぁぁぁぁ!」

「リ、リリ!落ち着いて!」

「リリサマ。イママデタイヘンモウシワケアリマセンデシタ。」

「ヘスティア様ぁ!」

「う、嘘は言ってないよ。サポーターくん。」

「そんな……。」

「だからかー。ソーマが震えてボクに土下座してきたんだよ。」

「「「は?」」」

「【ソーマ・ファミリア】を【ヘスティア・ファミリア】の傘下に入れてくれって…。」

「はぁ!?……こんな…形で…リリの復讐が終わるとは…思いませんでした…。」

「リリ…。」

「(ガシッ!)ベル様ぁぁぁぁ!」

「うわ!……よしよし。」

「おい、何を気安くベルに抱きついている。離れろ。」

「(バッ!)はい!すみませんでした!」

7年前の大抗争で猛威を振るった【静寂】が…。

坊やに手を出すだけで死の覚悟が必要だねえ。

 

……あのメイド長、約束は守ってくれるんだろうね?




はい!切り札は、ザニスさんとミュラーさんです!

ミュラーさんは、ダンメモの「迷宮の白い闇」からです。
そのイベントの世界線は交わっているものとします。

ザニスさんは思い切りイメチェンしました。

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