白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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久々のリリ回です!

ここまで来ればおわかりと思いますが、リリは【ヘスティア・ファミリア】ホームにいて、愚者の魔道具・エイナの魔法を活用して各員へ指示を出しています。



第199話 栗鼠、休憩。

上々です!

思った以上の成果です!

「よし!これで【フレイヤ・ファミリア】はミア様と【猛者】だけです!エイナ様、【猛者】の様子はどうですか!」

「【猛者】は…疲労度は増えています上、アーニャさんの歌以降の生命力と精神力は徐々に下がっています!ベルくんも疲労度は高いですが、スキルによる強化で補っています。ただ…さすが【猛者】と言われるだけであって徐々に押されています!」

「そうですか。まだ足りないのですね…。ベル様…。」

「こら、司令がそんな顔したらダメじゃないの。」

「ダフネ様…。」

「【白兎の脚】に賭けるしかないでしょ。……最悪の場合、あの人たちが動くし…。」

「そうですね…。その時は【猛者】に同情します…。」

 

コンコン

「はい?どなたでしょうか?」

「私達だよ。リリ司令。」

「愚者様ですか!どうぞ。」

 

ガチャ

「どうかね?通信機と映像の調子は?」

「問題ありません!【ロキ・ファミリア】の二軍が壊そうとしましたが、防げました!」

「そうか、今の状況は…何と【ロキ・ファミリア】をもう降したのか。残るのは…【フレイヤ・ファミリア】の【猛者】と【小巨人】か。そしてこちらの被害は【狡鼠】だけか。上の上だな…。」

「ええ!思いの外、上手く行きました!」

「そりゃ…あんな弱体化の波状攻撃をしたら、どんな第一級冒険者でも耐えられないと思います…。」

「私なら、最初の音波攻撃で脱落してしまうね。うん。」

弱体化の案がうまく行きました!

最初はバーチェ様の毒と命様の魔法と思いましたが、アーニャ様とフリュネ様で更なる弱体化を狙えました!

半分ぐらいは受けられると思いましたが、全員が受けるとは思いませんでした。

まあ、そりゃそうですね。

リリ達でさえ、腰抜かす人も何人かいましたからね…。

 

「ええ。ですが、メイ様とセバス様の切り札が一番大きかったですね。」

「…ええ。まさか彼女がああなるなんて…誰も予想できませんね。」

「本当に…あの【男殺し】なの?…味方でよかったと本当に思うよ。」

「同感です(チラッ)…。愚者様、そちらはいかがでしょうか?」

「ん?ああ、彼のおかげで捗っているよ。私に近い思考をしているため、次の魔道具の案が次々と出てきている。」

「そうですか!それはよかったです。」

「部長、よろしいでしょうか?今の映像でややノイズが走っています。少々改良する必要があります。」

「何だと?………確かに走っているな。魔石の質が悪いのか…または出力が悪いのか…。ミュラー、アレの原因と改良案を考えてくれ。」

「かしこまりました。私は部屋へ戻りその案を練ります。失礼します。」

 

ガチャ…バタン

「……本当に、あのミュラー様なのですね…。」

「ギルドの牢獄から脱獄させるなんて…、非常識です。」

「彼らを常識で図るのは無駄だよ。エイナ・チュール。」

「ねえ…あの人、ミュラーって人は何をしたの?」

「はい、彼は…。」

『異端児』の方を巻き込んだあの事件のことを話しました。

モンスターとモンスターを強制的に融合させるという禁断の技術を…。

 

-------------------------

 

「とんでもないことをするね…。大丈夫なの?また同じことをするかも…。」

「それは大丈夫です。記憶と自我を全て一片残さず消して、新たな自我を作り知識と技術だけを残したそうです。セバス様とメイ様が。」

「……うわぁ。」

「他の二人もそのようにしたらしいですが、あの人はまだ前の原型を保っているからまだマシかもしれません…。」

「…そうだな。」「……そうですね。」

ええ、それは本当ですね。

あの二人は…。考えたくないです…。

 

「他の二人って?一人は【男殺し】として、もう一人は?」

「…ダフネさん。こちらへ来られる時、門をくぐりました?」

「あ、うん。門番のあの巨人、いつ雇ったの?私と同じレベル3でも強そうだよ。」

「……彼が誰かわかります?」

「え?うーん、オラリオでは見たことないなあ。」

「…リリの元ファミリアの…元団長です。」

「……え?ごめん、もう一回言ってくれる?」

「【ソーマ・ファミリア】元団長、【酒守】ザニス・ルニトラです。」

「……原型が…ない。」

「はい。一片もありません。」

「リリさん、それを聞いた時立ったまま気絶しましたね…。」

「ええ…あまりの衝撃で立ったまま気を失うというのは二度目でした…。」

リリを長年虐げていたザニスが…ああいう形になるなんて、誰が予想できますか!

メガネでガリガリで嫌な男が、前の身長の2倍ほどになり【猛者】並の筋肉の肉体となり、スキンヘッドでサングラスという巨人になっているなんて、誰がわかりますか!

 

何でも…カヌゥさんのケジメとして改宗させろとソーマ様へ迫ったそうです。

そして、そのままザニスがいる檻の中で改変改造しました。

ソーマ様とチャンドラ様、その他の団員の目の前で……。

目を背けることも許さなかったそうです。

 

改宗の際、ソーマ様がヘスティア様に震えながら土下座して「傘下へ入らせて下さい」と泣いて懇願したそうです。

【ソーマ・ファミリア】も【ヘスティア・ファミリア】の傘下に入りましたか…。

リリとして、このような形は複雑です…。

 

「ミュラー…【酒守】…【男殺し】か…。あの後、彼らに聞いたんだが人材が足りないと嘆いていたよ。」

「「「え?た、足りない?」」」

足りないって…。

あれだけのことをして、まだ足りないというのですか!

 

「ああ、ベル・クラネルへ危害を及ぼした人がオラリオにいない、または死んでいたためだそうだよ。」

「…聞くのが怖いですが、どなたにするつもりだったでしょうか?」

「まず、【オグマ・ファミリア】の【咬犬】モルド・ラトローにするつもりだったが、彼の信者になったため見逃したそうだ。」

「…信者になるのはいいですが、ベル様へ悪いことを吹き込まないでほしいです!」

カジノや繁華街へ連れて行ったりするのはやめてほしいです!

 

「次に…【アポロン・ファミリア】団長の【太陽の寵童】ヒュアキントス。」

「ああ…ヒュアキントスは【白兎の脚】を執拗に追い詰めていたものね…」

ベル様を痛めて、追い詰めたあの人ですか。

まあ、オラリオにいたらそうされていましたね。

 

「そして…【イケロス・ファミリア】団長、【暴蛮者】ディックス・ペルディクスを中心とした一党。」

「ベル様を苦しめ、精神的に追い詰め、ウィーネ様の額の宝石を奪い、あの騒動を引き起こした方々ですか…。」

全員、異端児の反撃によって死にましたね…。

彼らにとってそれが不幸中の幸いであったかもしれません。

 

「その他に…【殺帝】ヴァレッタ・グレーテ、【白髪鬼】オリヴァス・アクト、などの闇派閥の幹部たちかな。」

「えっと…その方たちはベルくんに何かを?」

「いや、直接はしてない。ただ、命を有効的に使うならいいだろうとのことさ。後は…7年前のこともあったかもな。ああ、今は【エレボス・ファミリア】団長の【顔無し】ヴィトーを探していると言ってたな。」

「…闇派閥が哀れに思えてきました。」

「同感だよ…。」

「闇派閥に対してこんな気持ちを持ったのは初めてです…。」

そうですね!

残るのは【エレボス・ファミリア】団長の【顔無し】ヴィトーですか…。

ベル様へ危害を加えなければいいのですが…。

 

「ああ、ダフネ・ラウロス。君とカサンドラは【静寂】へもう謝ったかい?」

「え?せ、【静寂】に?わ、私達は何もしてないよ!」

「何、聞いてないのか…。セバスから聞いたのだが…【アポロン・ファミリア】は【ヘスティア・ファミリア】の元ホームであった廃教会を破壊したらしいね?」

「あ、うん…。ヒュアキントスの案でアポロン様が賛同したけど…私は賛成できなかったな。」

「その廃教会が…【静寂】とベル・クラネルの母の思い出の場所だったそうだ。」

「早急に!カサンドラと!謝りに行きます!」

「ベル・クラネルと神ミアハと一緒なら殺されることはないだろうから、彼らも共にした方がいいよ。」

「そうさせていただきます!……恨むよ、ヒュアキントス!」

「うわぁ…。お義母様の逆鱗にがっつりと触れているじゃないですか!」

「……そうだね、ベルくんと神ミアハ様と一緒なら、アルフィアさんも許せざるを得ないかな。…その他の【アポロン・ファミリア】構成員はオラリオ外にいるけど、戻ってきたら…考えたくないね。」

オラリオから永久追放ですものね。

というか、あの神を再びベル様へ近づけてたまるものですか!

 

「そうだな…。あの『神の鏡』で彼を見てオラリオへ不法侵入しかねないな。そうなると、彼らは本当に終わりだな。」

「そうですね。今のお義母様は全盛期を超えているそうです。…オラリオの一画が更地にならなきゃいいですけどね…。」

「怖いことを言わないでくれる!?ああ…何てことをしたの…。か、菓子折りは何がいいかな…?」

「あ、私知ってます。アルフィアさんは甘味が好物だそうなので、旬のスィーツ菓子が喜ばれるかもしれません。」

「ありがとう!戦争遊戯が終わった後すぐに、カサンドラと買いに行ってくるよ!」

むむむ!

エイナさん…、いつの間にお義母様とそんなに親しくなったのですか!

リリもポイントを稼がなければいけません!

 

あ、いえ!それどころではありません。

戦争遊戯が先です!

今は…ベル様以外の全員が【フレイヤ・ファミリア】の旗へ向かっていますね…。

 

ベル様…。勝って下さい!




リリ司令官、【ヘスティア・ファミリア】ホームより指示出していました!

セバスとメイは、まだまだ人材不足とぼやいていますね。
高レベルの闇派閥が欲しかったでしょうね…。
改変すれば問題ないですから(キリッ)。

アルフィアさんたちの思い出の地を壊した、元ファミリアの所業に震えているダフネさんです。

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