ベルと激闘中です!
「やああああっ!」
「ぬぅん!」
ドガアァァァン!
「はぁ…はぁ…。」
「ふー…。」
まさか…ここまでやるとは。
レベル5でレベル8の俺と渡り合えるとは。
だが、甘い。
お前はまだ半年の冒険者だ。
こちらは長年戦ってきた経験がある。
もし、お互い同じ年月なら俺が負けていただろう。
ゴゴゴゴゴゴゴ!
「「!」」
あれは…。
ミアが本気だしたか。
「あ、あの山は…。」
「ミアが本気出したようだな。…これで俺たちの勝ちは動かなくなった。」
「ミア母さんが…!!…まだです!まだ、僕とみんながいる!」
「…なら、かかってこい!」
「はああああっ!」
ドゴォォォン!
「くっ、ぬん!はあっ!」
こいつの力は異常だ。
普通は戦えば戦うほど、威力も速度も落ちるはずだ。
だが威力も重く、速度も速くなっている!
あの狐人はここにいない、なら何かのスキルか…?
「たあっ!」
ガキン!
「ぐっ!だが、…甘いっ!」
「うっ…まだまだぁ!」
よく粘る…。
太刀筋も最初に比べれば、鋭くなってきている。
それに…こちらが不利になってきている。
まさか、アレンとヘディンまでも脱落するとは。
フィンが最初に脱落したのは驚いた。
立て続けに【ロキ・ファミリア】の奴らが次々と落ちたな。
そして、我が【フレイヤ・ファミリア】も…。
なんだ、あの音波攻撃は…。
攻撃を受けた時より、かなりマシになったがまだ耳に残っている。
その後【カーリー・ファミリア】全滅した後に、【ロキ・ファミリア】と【フレイヤ・ファミリア】の幹部たちが立て続けにに脱落するとは。
そして…【ロキ・ファミリア】の旗も落ちた…。
一体、あの場で何が起こったのだ…。
「はああああっ!」
シュバっ!
「!!ちっ!」
頬を掠めたか…。ここで終わりにするか。
「ぬん!はっ!」
シュッ!ゴォッ!
「!うっ!ぐっ!はっ!」
よく避ける…。
まるで俺以上の強者と戦ったことがあるかのようだ。
そんなはずがないのだが…、こいつは誰と特訓していたのだ?
だが、ぬるい。
「ふんっ!」
「ここだっ!」
「何っ!」
しまった!これを狙っていたのか!
シュバァァッ!
「ぐっ…。」
腹をかすめたか…。
ここまでやるとは。
「はぁ…はぁ…。」
何故…ここまで戦うのだ?
聞いてみるか。
「ベル…お前は何故そこまで戦う?」
「え……?」
「何故、そこまで強くなりたいのだ?」
「…憧れている人がいて、その人に追いつきたいからです。」
【剣姫】のことか…。
聞いてもいいが、この場で聞くのは気が引けるな。
「それだけではないだろう。お前の剣はそれだけでないと語っている。」
「!!」
「うまく言えんが…、もっと崇高な感じがするのだ。お前の剣は。」
「…オッタルさんは、英雄譚を知っていますか?」
む…英雄譚だと?
「…只の物語だろう?」
「!!只の物語じゃない!古代の…これまでの時代を築いてきた人たちの人生が書いてあるんです!」
「む、むう…。そ、そうか。」
何か逆鱗に触れてしまった気がする。
「あの人たちは!僕たちのように神様の恩恵を貰わず、自らの力で生き抜いて多くの偉業を成し遂げてきたんです!」
「………。」
「僕は…その人達のように強くなりたい!」
「………【最後の英雄】になりたいのか?」
「…僕は、その【最後の英雄】がなんなのかわかりません。以前、ある人が【最強の英雄】である大英雄アルバートさんと同じ功績を築いた者が【最後の英雄】だと。」
フレイヤ様がシル様の時に話したことか…。
「けど…僕は【最後の英雄】にはなりません。」
「……何故だ?」
「僕は疑問だったんです。何で【最後の英雄】なのかを。」
「何だと…?」
「英雄は…終わらない!」
「!」
「英雄に最後はない!今までも、今も、そしてこれからも!」
「……。」
「ここにいる、オッタルさんも!【ロキ・ファミリア】と【フレイヤ・ファミリア】のみなさんも…オラリオにいるみんなも英雄だ!」
「………な。」
「僕は…【最後の英雄】なんかならない!僕がなりたいのは…。」
「………。」
「英雄譚の英雄達より、多くの人や生き物たちを救い、みんなを苦しめる人や怪物を倒し…全てを救う英雄になりたい!」
「!」
「…僕は【最強最高の英雄】になりたい!…それが答えです。」
ザルド…【静寂】…。
お前たちは早まった。
こいつが出てくるのを…待つべきだったのだ!
ならば、俺がやることは唯一つ。
【女帝】、マキシム、ザルド、【静寂】…お前たちを真似させてもらうぞ。
「…わかった。だが、この俺を倒さなければお前のその発言は意味がないぞ!」
「はい!僕は貴方を倒し、先へ進みます!」
「やってみろぉっ!ベル・クラネル!」
「「はあああああっ!!」」
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~バベルの神会~
「「「…………。」」」
「…ベルくん。」
「ベル…。」
「くはぁ~、何ちゅう子や…。こんなにおもろいと思った子は初めてや…。」
「妾もじゃ。こんなにも血が沸き立つ、と思ったのは初めてじゃ…。」
「【最強最高の英雄】…ね。【最後の英雄】に対していい顔しなかったのは、そういう意味だったのね(ベル…)。」
「ベル…。お前はもう我々、神の思惑を超えているのだな。」
「ベルくん…また、俺は君を見誤っていた。更なる上を目指していたとはね(ゼウス、貴方はこれを知っていたのか?)。」
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~【ヘスティア・ファミリア】ホーム~
「【最強最高の英雄】か…。」
「…ヒュアキントスが叶わないわけだよ。そんなのを目指しているあの子には。」
「関係ありません!ベル様が何を目指そうが、リリはベル様を支えるだけです。」
「そうだね!私もだよ!」
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~【ヘスティア・ファミリア】自陣~
『お嬢様。どうぞ、ハンカチです。』
『私は…また過ちを犯すところだった…。あの子に…ベルに…【最後の英雄】を押し付けてしまった…。ベルはそんなものを見ずに、遙か高みを見ていたというのに…。』
『アルフィアさん。それは私達も同じです。坊ちゃまを最初、【最後の英雄】にしようと思っていました。しかし、時を重ねるうちに坊ちゃまはそれを目指しておらず、【最強最高の英雄】を目指していることを知りました。』
『そして、私達はかつてのファミリアでやってきたことより苛烈な特訓を、坊ちゃまへ課したのでございます。』
『神ヘルメスのことを悪く言えないな…。ベル…【猛者】を倒せ…。お前なら…できる!』
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~大樹海からオラリオへ向かう途中~
「………決めた。」
「「「え?」」」
「【アルテミス・ファミリア】は【ヘスティア・ファミリア】の傘下に降る。」
「「「えええええ!?」」」
「オリオンは…間違いなく救界の"要"だ。オリオンが破れれば、この世界は終わりだ。」
「…アルテミス様が決めたことなら、私は何も言いません。ですが、皆は…。」
「「「問題ありません!」」」
「だそうです。ですが、あの少年についてもっと知る必要がありますね。」
「そうだな、至急オラリオへ向かわないとな。まず、この戦争遊戯を無事に見届けよう。」
「「「はい!頑張れー!ベル・クラネル!」」」
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~歌劇の国~
「……もう確定ね。アポロン、貴方達は愚かなことをしたわね。」
「いいや、アフロディーテ。私は後悔してない。ベルきゅんをより高みへ押し上げたのだから。」
「…あの兎め、大言壮語を吐きやがって…。何様のつもりだ!」
「私は、この戦争遊戯を見終えたらすぐにオラリオへ向かうわ。」
「我々も行こう。」
『ア、アポロン様!私達は戦争遊戯で負けて、オラリオから永遠に追放されたのですが!』
『黙れ、ヒュアキントス。ベルきゅんのこの活躍をみてじっとなんかしてられるか!』
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~????~
「……あの子は、本当に夫と私の眷属の血を受け継ぐ子なのか…?私達が求めた【最後の英雄】を否定し、更なる高みを目指しているあの子が…。オラリオへ…行かなければならない。あの子のことをもっと知りたい…。……勝ちなさい、私の……義孫。」
はい!ベルくんの目指したい英雄像が世界へ公開されました!
原作を見ても、ベルくんの【最後の英雄】というワードに淡白な感じがしたので、アレ?と思いました。
英雄が最後というのが納得いかなかったかもしれません。
なので、『最強』であり『最高』の英雄を目指すベルくんという設定にしました!
いろいろな名称も考えたのですが、シンプルで【最強最高の英雄】とさせていただきました!
オラリオの神々も、あまりの言葉に絶句していますね。
アルテミス、アフロディーテ、アポロンもベルくんの言葉に感銘を受けましたね!
そして…、あのヘラでさえも。
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