白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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今回は、ベルくんの師匠こと、初ヘディン回さんです!

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ザルバさん、戦人さん、誤字報告をいただきありがとうございます!


第203話 白妖杖、絶句。

あの愚兎め…。

あんな大言壮語を吐いて、後のことを考えているのか?

再び教育してやらんと駄目だな。

 

だが…あそこまで、レベル8となったオッタルと互角になるほど強くなるとは予想外だった。

あの狐人の魔法か?いや、違う。

…スキルしか考えられないな。

 

【最強最高の英雄】か…。

はっきりと目標を明確にしたのはいい。

これでお前は引けなくなった。

前へ突き進むしかなくなった。

あの方の『伴侶』であることを証明してみせろ。

 

後は私達だな。

オラリオを侮辱した罪は受けよう。

問題はフレイヤ様だ。あの方はずっと苦しんできた。

せめて、我らの命と引き換えに…。

いや、それは神ヘスティアが許さないな。

あの愚猫の妹、アーニャの嘆願を袖にはできないはずだ。

沙汰を待つしかないな…。

 

問題はこっちだ。

あり得ないはずなのに、あり得ている奴がここにいる。

5年前、闇派閥の偽情報により嵌められた【アストレア・ファミリア】の【狡鼠】だ。

本人は「5年前より遺体を持ち帰り生き返らせてもらった」というが、あり得ないはずがな…い。

…それもあの愚兎か。

あり得ないはずだが、あの愚兎が関わっていることを考えるとあり得てしまうな。

む…、奴が沙汰について語っているな。

 

「あたしも深く関わってないんだがな。そういうのは、あのバグ兎とヘスティア様、アストレア様、そして勇者サマのご執心のあいつと…あの化物共が決めているんだ。」

化物共だと?誰のことだ?

 

「君はそこまで関わってないのかい?」

「さっきも言っただろ?あたしは5年前より遺体を持ち帰り生き返らせてもらったんだ。従うしかないじゃねーか。」

「そうだね…。」

「だけどさ、そういうのに対してはいくつか案があったぜ。聞くかい?」

「参考程度に聞かせてもらっていいかな?」

化物共が気になるが、それも気になるな。

 

「まず、過激な方からだな。「全員死ね。」だな。「「「ひぃっ!」」」それはおめーらが聞いた通り【戦車の片割れ】の嘆願もあり、即却下したさ。」

(【静寂】だね。まあ、彼女からして見れば僕らは腹立たしいだろうね。)

 

「「「ホッ…。」」」

「オラリオ追放というのもあったけど、第二級冒険者以上がごっそりと抜けたらオラリオの大幅な戦力低下になっちまう。」

「妥当だね。」

「あのバグ兎は現状のままでいいと言ってたが、さすがに何もなしというわけにはいかねーだろ?」

「彼らしいね。」

ああ、本当にあの愚兎らしいな。思考がわかりやすい。

だから、より教育が必要だというのに…。

 

「それでなかなか決まらないから、あいつらが決めて当日に発表することになったんだ。」

「そうか…。」

「ただ、3つの選択肢と聞いたぜ?詳しいことはおめーらのホームへ直接行って言うだとさ。何でもファミリアごとに違うらしいぜ?あたしらはコレが終わってから聞く予定だけどな。」

「ホームで死刑宣告を待て、と?」

「さっきも言っただろ?それは即却下したってな。まあ、他の案でかなり反対していたのが1つあったけど、それはあたしも反対だったな。」

「…彼がそこまで強固に反対する案って、何だい?」

すごく嫌な予感がするな…。

 

「聞いたら絶句するぜ?…全員性転換。」

「「「………は?」」」

「全員性転換って言ってんだ。あのフリュネをああした奴らがウチにいんだよ。」

「「「ひぃぃぃぃぃっ!」」」

「ふ、ふざけんじゃねええ!お、俺らを…性転換だと!?できるわけが……」

「…彼らならやりかねない…いや絶対に可能だね。」

…【勇者】はその化物共を知っているのか…?

私がオラリオへ来る前にその化物共がいたのか…?

 

「せ、性転換?あたしたちアマゾネスは女性のみのはずだよ?そんなことができるわけが…」

「新人類を作るのもいいかもしれませんね…だとよ。」

「「「いやだぁぁぁぁ!」」」

「記憶も全て性転換した後に合わせるように調整するってさ。」

「「「調整!?」」」

「ああ、そうだ。これも言ってたな。ついでに恋仲にさせるよう、無理矢理カップリングさせるのも面白いかもしれませんね、と。」

「「「外道か!?」」」

 

……考えがまともな奴じゃない。

そんなことを現実にできるわけが…、いやあのフリュネを見るとそれも容易そうに感じるな。

私が…女性に?他の有象無象の糞と交われと?

考えたくない…。

そうなる前に自害する。絶対にする。

 

「おいおい、騒ぎすぎだろうが。さっきも言っただろ?バグ兎が強固に反対したと。」

「「「ありがとうございます!ベル・クラネル様!」」」

「…ライラ。その3つの選択肢は大丈夫なのかい?」

「おいおい、勇者サマよ。あのバグ兎の性格を知ってんだろ?バグ兎の希望に何とか合わせた内容だとよ。」

「そうかい、それなら安心かな。…彼には非常に感謝しなければならないね。」

「あいつは「ベル様は甘すぎます!」とぼやいていたな。」

…あの愚兎が中心となっているなら、そこまでひどい内容にはならないだろう。

 

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後日、ヘディンは語った。

 

ふざけるな、あの愚兎が!

自分を過小評価するな!自分を物差しにして測るな!

その辺りを教育するべきだった!

 

そんなことは不可能だ!

死ね、と言っているのと同義だ!




「全員死ね」→当然、静寂さんこと、お義母さんです。
アイズさんやヘディンさんなど多くの知り合いがいるベルくんが大反対。
渋々と却下。

「オラリオ追放」→リリ。邪魔者は除外。
それもベルくんが渋い顔をしている上エイナがオラリオの戦力低下を指摘し、リリ自らがなんたらうんたらと言って自ら却下。

「性転換&調整&強制カップリング」→セバス&メイ
ベルくんがアイズが男になると聞き絶望した顔をし、セバスが「冗談です。」と言って自ら却下。
ベルくん以外は「絶対に本気で言っている」と感じている模様。

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