白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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【猛者】に勝ったベルです!
限界寸前ですが…。


第207話 白兎、胴上。

早く…あそこへ行かなきゃ…。

あ…炎が、山を飲み込み…消し飛んだ…。

み、みんなは大丈夫!?

 

『速報です!【フレイヤ・ファミリア】の旗、焼失!【フレイヤ・ファミリア】敗北!この戦争遊戯の勝者は【ヘスティア・ファミリア】!』

え……?か、勝った?

ああ…よかった。

ガクッ…。

 

もう…限界だ。

 

ガシッ。

「…え?」

「ベル…よく頑張ったね。凄かったよ…。」

アイズさん…?どうして…ここに?

あ…【ロキ・ファミリア】の旗が落ちたから、僕たちに降ったんだ…。

 

ちょっと…あの…近くないですか?

 

「ベル・クラネル。今、落ちるのはまだ早いぞ。最後まで格好つけろ。」

「そうじゃ、オッタルを倒したお主が脱落しては、格好がつかないじゃろうが。」

リヴェリアさん…ガレスさん…。

 

「お前は、オラリオ最強の【猛者】に勝ったのだ。堂々と胸を張れ。」

「そうじゃ。お主は…いやお主たち【ヘスティア・ファミリア】は儂らに勝利したのじゃ。」

ああ、本当に勝ったんだ…。

神様…、僕たち…勝ちました!

 

「「「ベル!」」」

あ…みんな。

人数は…一人だけ欠けている。

脱落者は…ライラさんだけ…。

リリの計画通りだ…。

よかった…。

 

「……【剣姫】。…何故、貴女がベルを支えているのですか?」

「…歩けないようだったから。」

「そうですか、それはありがとうございます。では後は私達がやりますので、代わりましょう。」

「…嫌です。私が支えます…。」

「なっ!?あ、貴女たちは負けたのですよ!?」

「…それとこれとは別です。ベル…歩ける?」

「あ、はい…。何とか。」

「【剣姫】!こっちを無視するな!ベルも何か言ってください!」

「え?ぼ、僕ですか?え、えーと。」

「……ベル、ダメ?」

「うっ…!」

「【剣姫】!貴様!」

何で、アイズさんとルゥさんが喧嘩しているの!?

 

「はぁ…、帰ったらまた一騒動ありそうですねえ。」

「その前に、こいつを胴上げだ!」

「そうニャー!」

「にゅふふふ、どさぐさに紛れて尻を…。」

「ええっ!ちょっと、ヴェルフ!うわっ!ヒッ!誰が尻を…。わぁっ!」

あ、高い…。

【ヘスティア・ファミリア】の陣地に…セバス、メイ、そしてお義母さんが見える。

勝ったよ…僕。

守りきったよ…【ヘスティア・ファミリア】を。

そして…【最強最高の英雄】へ一歩近づくことができたよ…。

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

~脱落組~

 

「………。」

「気分はどうだい?オッタル。」

「悪くない。」

「……オッタル、何故笑っているんだい?負けたのに?」

「笑っている?…そうか、俺は笑っているのか。ああ、そうだな。【最強最高の英雄】に負けたからな。」

「【最強最高の英雄】…か。まさにそうだね。あちらを見なよ。」

「何だと?」

 

「あの兎、やりやがった…。」

「けっ…絶対に追いついてやる。」

「いや!俺が先だ!」

「え?あの【白兎の脚】に?やめなよ、ベート!」

「そうだな。」

「シスコン発情猫には無理だ。」

「ベルと一緒にするな、愚狼。」

「そこのアマゾネスとヤッてろ。」

「へへへ…【炎金の四戦士】からお墨付きをもらったよ!ベート!」

「「「……すまん、【凶狼】。俺たちが悪かった。」」」

「「てめえら!」」

 

「やった!やったよ!アルゴノウトくんがやったよ!」

「はい!やりましたね!それこそ、私の好敵手です!」

「いや、あんたら…私達は負けたのよ!わかっているの!?」

「えー、ティオネとアルガナは何もしてないじゃーん。」

「「ぐっ…。」」

 

「あー…負けたか。」

「でも、これでいいと思う自分がいるのは駄目かな?」

「私もそう思います。後は仕置きですか…。」

「そうですね。その前に…アレを何とかしたいのですが…。」

「「「無理。」」」

 

「ところで、ラウル。お義母さんへ手紙送っていいかしら?」

「いや、アキ。数年前から送ってるじゃないっすか。ウチが送る前から既に母さんが知っているのは驚いたっすよ。」

「ふふふ、だってラウル手紙をほぼ出さないじゃない。」

「それはまあ、そうだけど。けど、今回はアキの手紙と一緒に書いて送ろうかと思うけど、どうっすか?特に今回のことを。」

「あら、いいわね。」

「「「チッ!!」」」

 

「あれほどいがみ合っていた僕たちが、ベル・クラネルたちに負けたことによってああなっているんだ。僕は…彼を見誤っていたよ。」

「フィン、俺もだ。俺もベルの強さを…あいつの願っていることに負けた。」

「後は…彼らからの仕置きか。」

「俺は既に覚悟している。…聞くが、何故お前が生きているのだ?【狡鼠】。」

「よぅ、【猛者】。後日に説明してやるよ。あのバグ兎が本当に勝っちまうとはなぁ…。」

「何だい、ライラ。君は信じてなかったのかい?」

「勇者サマよ、普通に考えろよ。レベル5がレベル8に勝てるわけがねーだろ。普通はな。」

「そうだね…。普通はね。」

「そうだな、普通はな。」

 

「どうやら彼らの思惑はうまくいったようですね。」

「は、はい。そうですね。長く時間がかかるかと思いましたが、こんなに早く…。」

「ベルを中心としたオラリオ連合か…。あっさりとうまく行きそうだね。」




ベルが勝ち、【ヘスティア・ファミリア】連合によって胴上げされ、【ロキ・ファミリア】・【フレイヤ・ファミリア】残党に見守られています。

そして脱落組では、ファミリアに関係なく談話しています。
ライラが色々と取り持ったでしょう。それもリリの策に入りますね。
【勇者】は気づいているようですが、それに乗っています。

次回は…ヘスティア視点です!

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