白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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ヘスティア視点です!

【ヘスティア・ファミリア】勝利確定後の、神会の様子です。



第208話 処女神、宣言。

か、勝った…!

 

ワァァァァァァァァァッ!

 

「決まりました!【白兎の脚】の必殺技が【猛者】の必殺技を撃破し…そのまま【小巨人】が築いた山を旗ごと吹き飛ばしました!【ヘスティア・ファミリア】の完全勝利で終わりました!」

「そのままの勢いで旗を燃やすとはな。見事の一言に尽きるな。」

「これで、この戦争遊戯の【旗争奪戦】の勝者は【ヘスティア・ファミリア】となりました!」

 

「ベルくん!よくやった…!」

「ベル…とうとうここまで(5年前に眷属にするべきだったわ…)。」

冒険者になって…半年あまりでここまで…。

あの時、君に初めて会った時は忘れられないよ!

 

「ヒック…、とんでもないやっちゃやな。ええもん見せてもらったわ!美味い酒やったわー。」

「同感じゃ。ヒック…最高の【闘争】であったぞ!見事じゃ、【白兎…いや、ベル・クラネル!」

「美味かった…酒自体では駄目ということか。肴も研究せねば。」

酔っ払いは無視しよう。

というか、ロキ、カーリー。君たち当事神だよ?

ソーマ…新たな分野へ手を出すのはいいけど、サポーターくんのような子を生むんじゃないよ。

 

「おい、色ボケ。お前もウチも負けたんや。…その割には冷静やな?」

「……こうなるのは予想してたもの。あの子にね。」

「お前…負けることを予想してたんか…。そやな、あの少年はお前んとこで一時いたもんな。」

「ええ…。さあ、ヘスティア。私達は負けたわ。貴女の要望は何なの?」

フレイヤ…君は覚悟してたのか…。

だったら…いや君はそうせざるを得なかったんだね。

あの子が止めてくれるのを待ってたんだね。

 

「そうだね。フレイヤ。僕たちの要望は…ベルくんを中心としたオラリオ連合を設立したい!」

「「「な、何だってー!」」」

「そして、ダンジョン制覇と黒竜討伐を目指す!そのために協力してくれ!」

こ、これでいいのかな…。

 

「ヘスティア如きに何ができるってんだ?あの【白兎の脚】を改宗してくれるならいいぜ?」

メモメモ…。

「グータラロリ巨乳女神が何言ってやがる。一昨日来やがれってんだ!」

メモメモ…。

「第一、そっちは単体ファミリアで10人以下もねーじゃねーか。ふざけろ!」

メモメモ…。

「ねえ、アストレア。何をメモしているの…?え…?さっきの言ってた神の名前?」

「ええ、ヘファイストス。一斉送還するリストをね。」

「「「え」」」

…こいつら、アストレアの演説を聞き流していたね?

 

「い、一斉送還って、そんなことが…。」

「あら、やるのは私じゃないわ。ベルの母方の主神がやってくれるわよ。」

「「「あっ…」」」

「ヘラ、ゼウス。これを見ているかい?…フレイヤ、ロキ。ヘラとゼウスのオラリオ入りを許可してほしい。ただし監視つきで、だ。」

「私達は負けたですもの。従うわ。」

「大丈夫やろ(あのメイドと執事がおるからなー)。」

「というわけだ。ヘラ。ええと、アストレアが書いたリストは後で渡すから…」

「ま、待ってくれ!ヘスティア!いや、ヘスティア様ぁぁぁ!それだけはおやめ下さい!」

「そうです!協力…いや奴隷になってもいいから、それだけはおやめ下さい!」

「申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません!」

うわぁ…ヘラのやつ、ボクより下界へ降りて何をしたんだよ…。

というか、コレ。

世界へ公開しているのを忘れてないかい?

 

「いやよ。ヘラが許しても私が許しません。ベルを改宗ですって?斬るわよ?」

「「「ひいいいいっ!」」」

「ちょっと…それ、私のところの剣じゃない!没収よ!j

「あんっ!いいじゃない!こいつらを切り刻み、送還してやらなきゃベルのためにならないのよ!」

「「「ひぃぃぃぃっ!大変申し訳ございませんでした!」」」

……あっちはヘラとアストレアに任そう。

 

「ヘスティア、いいかしら?」

「何だい?デメテル?」

「【デメテル・ファミリア】を【ヘスティア・ファミリア】の傘下にいれてほしいけど、いいかしら?」

「もちろんさ!」

「「「えええっ!」」」

「ということで、貴方たちに一切食糧は買わせません。」

「「「お許しくださいませ!」」」

うわぁ…兵糧攻めで来たなあ。

 

「【ニョルズ・ファミリア】もだ。」

「【ヘファイストス・ファミリア】もよ。」

「そうか…。なら【ゴブニュ・ファミリア】もだ。」

「【ミアハ・ファミリア】も入ろう。」

「【ディアンケヒト・ファミリア】もだ」

「【タケミカヅチ・ファミリア】も入ろう。」

「【ヘルメス・ファミリア】も(入らないとマジで送還される…、ヘラとアストレアに)。」

「【ガネーシャ・ファミリア】もだ!」

「ハハハハ!なら【カーリー・ファミリア】も入ろう!」

「そして、正式に【アストレア・ファミリア】も入ります。」

一気に大所帯になったなぁ…。

 

「………え?は、早くないかしら?」

「(あー…あいつらによって根回し済みかー。ニョルズまでも…。もうアカンな、完全に降参や。)」

 

「ちょっと待っていただきたい、神ヘスティア。」

「…誰だい?」

「ギルドを統括しているギルド長のロイマンです。」

「「「えええええええっ!」」」

 

『……ロイマンって…兄弟でもいたのかしら?』

『色ボケ…。あれ、本人やで。信じられへんけどな。』

『USOでしょ…?』

 

「神ヘスティア。そちらの団長ベル・クラネル…【白兎の脚】は、【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】の系譜を受け継ぐ者であることは確かですな?」

「そうだよ。」

「7年前の大抗争についてはご存知ですな?」

「そうだよ。」

「そうだ!そいつは闇派閥じゃないのか!そうだ!裁くべきだ!だろう?みんな!」

「「そうだ!そうだ!」」

メモメモ…。

 

「こちらで調べたところ、事実であることがわかりました。確かに7年前、北の村で7歳の子供が拉致された記録があります。その名前もベル・クラネルであることがわかりました。」

「「「え?」」」

「それを裏付ける資料も他に多く残っております。したがって、【暴食】と【静寂】は人質を取られて邪神エレボスの手足となって、動いてたことが証明できました。私も【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】と長年の付き合いがあり、彼らのことをよくわかっております。人質をとられては仕方がありません。【白兎の脚】【静寂】【暴食】は一切非がないことを、ギルドは完全に証明いたします。」

「「「え…マジ…?」」」

「そして、今回の戦争遊戯での勝利おめでとうございます。神ヘスティアの宣言の通り、【白兎の脚】を中心としたオラリオ連合を築き、ダンジョン制覇および黒竜討伐をされることについてギルドは歓迎致します。よって、オラリオ連合はギルドが全力を持って支援いたします。」

「「「えええええ!」」」

「そうか、わかったよ。ロイマンくん、よろしくね!」

「かしこまりました、神ヘスティア。では、私は仕事がありますのでこれで。時間は有限ですからね。」

資料って…うわぁ、そこまでしたんだ…。

味方にいてよかったよ。

 

「「「………。」」」

「はい、貴方たちはリストに追加ね。」

「「「お許しくださいませ!ご慈悲を、何卒ご慈悲を!」」」

だったら煽るなよ…。

ボクはもう知らなーい。ヘラに任せるよ。

 

『て、手回しがよすぎないかしら…?』

『色ボケ…お前、気づいとらんのか?まあ、ええわ。というか…やりすぎあらへんか?コレ。』

 

「ま、待て!だ、だが、【白兎の脚】は冒険者になってまだ半年だ!任せられるか!そうだろ!みんな!」

シー……ン。

「え?な、何で…俺の眷属までも…。」

「キミたちに聞くよ。ベルくんは…オラリオ連合の上にいるのに役不足かい?」

「「「いいえ!賛同します!」」」

「な…。」

「あいつはこの半年ずっと駆け上ってきたんだ!俺らのように、ノロノロとしてねえ!」

「ベル様は、ずっとひたむきに頑張ってきたわ!」

「常に格上と戦い、強くなってきたんだ!あの【猛者】を倒すくらいな!」

「なら…問題はないね?」

「「「はい!問題ありません。我々冒険者はオラリオ連合に従います!」」」

ファンクラブの影響…すごいなあ…。

 

「………。」

ポンポン

「ねえ、覚悟はできている?」

「ひいいいいっ!」

「私がやると、手元が狂うといけないからプロに任せるわ。」

「「「プロ!?」」」

「ヘラが来るまで、首を洗って待ってなさい。」

「「「ご慈悲を!何卒ご慈悲を!」」」

ボクは知らなーいっと。

 

「それで、ドチビ。ウチらへの仕置きはどうすんのや?」

「…そ、そうね。あまりの手回しの良さに忘れていたわ…。」

「今晩に各ホームで待ってなよ。こちらから使いをやるから。」

「使い…?」

「……マジ?アイツらが来るのか…。嫌やなぁ…。」

彼ら以外に、説明してくれる人がいないから仕方がないよ!

 




アストレア、大活躍ですね!
ヘラにチクると言っても、もうチクってますね。
煽った神々…合掌です。

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