白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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ロキ・ファミリア帰還の番です!


戦争遊戯の後始末
第209話 勇者、帰還。


思ったより早く決着が着いたな…。

さて、アイズたちと合流するか。

「お怪我はないようですね。」

「アミッド…、君は知っていたのかい?彼らのことを。」

「はい、知ってました。2週間前に。」

2週間前…。あの時の親指の疼きが激しかった時か。

だけど、言ってくれてもよかったんじゃないかな?

 

「何故言わなかったんだい?それなりの付き合いはあったと思うけど?」

「言わせてくれると思いますか?彼らが。」

「……そうだね。彼らはそうだったね。」

彼らが手を組んだ時点で敗北確定だな。

しかも、彼らが出張るまでもなくベル・クラネルたちだけで勝った。

それは非常に大きい。

僕らの完全な敗北だ。

 

「やれやれ…。何とかアイズたちを守らないとな。」

「ベル・クラネルのことですから、大丈夫と思いますが。」

「そうだね。ただ、どんな要求をされるのかが怖いんだよ。彼らからね。」

「……ご無事をお祈りしております。」

「この2週間で何があったのかを詳しく聞きたいね。怖いけどね。」

「…簡単に言いますと、怖かった上疲れました。」

「そ、そうかい…。」

聞くのが怖いけど、聞いたほうがいい気がする。

親指もそう言っているね。

 

「さあ、みんな。僕らは負けたが、堂々と帰ろうじゃないか。」

「「「はい!」」」

 

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地上へ帰る途中に、アイズとリヴェリアとガレスと合流した。

「やあ、リヴェリア、ガレス。お疲れ様。」

「どうやら、吹っ切れたようだな。」

「全く手間のかかる奴め。」

「すまないね。でもそっちは、ベル・クラネルの戦いを直接目にしたからいいじゃないか。」

「がはははは!お主らが褒めるのもわかるわい。火酒を飲みながら見たかったわい。」

「全くこいつは…。フィン、彼に追いつこうともう思わないのか?」

「やめた。僕らは負けた。なら、彼が走る先をそのまま辿らせてもらうさ。その方が一族再興の最短の道だからね。」

「そうか。その方がいいだろうな。この2週間で彼らに何があったのかを詳しく知りたいものだ。」

「え?リヴェリア…ガレス、君たち気づいてないのかい?」

「何をだ?」「何がじゃ?」

「そうか、そこまで徹底していたのか…。帰ったら話すよ(恐らくロキは気づいているだろうね)。」

「「???」」

彼らが解放されていることを知ったら、どんな顔をするんだろうね。

アイズたちは…。

 

「ねー。アイズ。【黒妖の魔剣】に言ったことをもう一回言ってみてくれる?ねー?」

「えと…その…あの…。」

「ねー?誰の胸より大きいって?ねー?」

「……ご、ごめんなさい。」

「えー?謝って欲しいなんて言ってないよー。誰の胸より大きいかと聞いてるだけだよー?」

「…………(たすけて)。」

「いい加減にしなさい、ティオナ!…【黒妖の魔剣】、ずっと涙目だったじゃない…。敵対ファミリアだけど、あまりにも可哀想だったわよ。」

「ティオナさん、ベル・クラネルはそんなことを気にしませんよ!……多分。」

「多分って何ー?どういうことー?レフィーヤー?」

「(あ、しまった)ご、ごごごごめんなさい!」

「何で謝るのー?ねー?」

……まだ、根に持っているのか…。

 

「ところで…聞きたいのだが、いや聞きたいことが多くあるが、まずアレについて聞きたい。」

「そうじゃな。何があったんじゃ…。」

「ああ、アレね。まあ、僕と同じく吹っ切れたかな?」

「吹っ切れすぎじゃろう…。」

彼らのことだね…。当分は長引きそうかな?

 

「はー、帰ったら怖いっす…。旗を守りきれなかったから…。」

「ラウル、あれは貴方のせいじゃないと何回も言ってるじゃない。私も責任の一環もあるのよ?」

「いや、アキ。旗の守護の責任者はウチっす。アキには及ぼさないようにするっすよ。」

「駄目よ。ラウル、私達は一緒でしょ?」

「アキ…。」「ラウル…。」

「「「チッ!!!」」」

責任か…。なら、その責任を利用させてもらうか。

彼らにも僕らにも益になりそうなことを。

 

「地上へ出るのが怖い…。怖い…。」

『ルルネさんを突き出す…?でも…うーん…。』

『100万ヴァリス分のグッズは欲しいですが…。仕方がありません!でも…(チラッ)うーん。』

『よーし!地上へ出たら【泥犬】をとっ捕まえてアルゴノゥトくんのファンクラブ本店へ連れて行こうっと!』

 

そろそろ、地上に着くか。

「みんな、そろそろ地上に着く。僕らは負けた。けど、堂々と胸を張ろう。罵詈雑言が来ようとも気にするな。いいな?」

「「「はい!」」」

 

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思ったより、なかったな。

というか、負けたのに拍手喝采で迎えられたよ。

複雑だ…。

 

ルルネ・ルーイはすぐに【ヘルメス・ファミリア】総動員で確保して連れて行かれた…。

ティオナは悔しがっていたが、仕方がないね。

 

そろそろホームか…。

「やあ、帰ったよ。門を開けてくれるかい?」

「お疲れ様です!団長、みなさん。おい、門を開けろ!」

ゴゴゴゴゴ…。

やはり、ロキが待ち構えていたか。

 

「お帰りー!フィン、皆。」

「「「ただいま!ごめんなさい!」」」

「ロキ、すまない。負けてしまったよ。」

「しゃーない。相手が悪すぎたんや。それに、ウチも楽しめたからなー。」

「こちらとしては無様すぎた。すまない。」

「まんまと奴らに嵌められてしもうたわ。」

「ロキ、僕らの仕置きはどうなったんだい?」

「……今晩に、ドチビからの使いが来るんや。」

「「「使い?」」」

「…使い(恐らく彼らだろうね)。…ロキ、僕怖いんだけど。」

「……ウチもや。」

「「「???」」」

使いか…どちらが来るんだろうね?

……いずれにしろ、覚悟はしておこう。




ティオナ、まだ根に持っていますね。
そりゃ、世界公開されていますから。

そして、使いがロキ・ファミリアへ行きますね。
まだ、リヴェリアとガレスは気づいていません…。
どこまでも情報を徹底的にするのでしょうね…。

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