白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

211 / 439
【フレイヤ・ファミリア】の帰還の番です!
少々短めですが…。

そして、勝った【ヘスティア・ファミリア】は…。


第210話 女将、喝入。/白兎、勝鬨。

「………。」

「「「………。」」」

「いつまでも落ち込んでいるんだい!シャキっとしな!」

「「「イエス!マム!」」」

「オッタル!アンタもしっかりしな!」

「わかっている…。」

(こりゃ、駄目だ。かなり堪えているね。)

 

-------------------------------------------

「おい!堂々としな!アタシ達はどこのファミリアだ!言ってみな!」

「「「【フレイヤ・ファミリア】です!」」」

「なら、いつものようにやりな!クソッタレ共から何を浴びさせようが、睨み返してやれ!」

「「「イエス!マム!」」」

「おい、オッタル!先陣を切りな!…アタシたちは負けたが、堂々とやれ!あの女神の名を汚したくないならな!」

「わかった。」

「「「イエス!マム!」」」

 

-------------------------------------------

意外だったねえ…。

まさか拍手喝采で迎えられるとは。

それもあの女神とあの坊主のおかげかねえ。

 

「門を開けな。」

「あ、はい!お帰りなさいませ。開門!」

ゴゴゴゴゴ

やはりいたか。

 

「お帰りなさい、みんな。よく帰ってきたわ。」

「「「申し訳ありませんでした!フレイヤ様!」」」

「いえ、いいのよ。よく頑張ったわ。相手が悪かっただけよ。」

「おい、アタシたちへの仕置きはどうなったんだい?」

「それがね…、彼らからの使いが今晩に来るそうなの。」

…アイツらが来るというのか?

ふん、久々だねえ。面ぐらいは拝んでおくか。

 

「使い…ですか?」

「ええ、ロキは何かを知ってそうだったけど…。」

「アンタ…気づいていないのかい?」

「え?」

あ…コイツ、あの坊主しか見てないわ。

普段のコイツなら、とっくに気づいているはずだ。

 

「ちっ…、勝負は初めから決まっていたということか…。」

「どういうことだ?ミア?」

「使いという奴が来ればわかるよ。アタシは厨房へ行く。腹減った奴は来な!」

「「「イエス!マム!」」」

今のうちにたらふく腹に入れておくか。

奴の出方次第によっては、どうなるかはわからないからねえ。

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【ロキ・ファミリア】と【フレイヤ・ファミリア】は行った…。

「さて、ベル。私達も帰りましょうか。」

「うん。あれ?お義母さんとセバスとメイは?」

「そういえばそうですね。いつの間にかいなくなっていますね。…え?あ、はい。ベル、司令から連絡です。どうぞ、通信機です。」

「あ、うん。も、もしもし?リリ?」

『ベル様!勝利おめでとうございます!』

『ううん、みんなのおかげだよ。特にリリの指示とエイナさんの魔法がありがたかったよ。』

『リリとエイナ様はできることをしただけです。ベル様はすごかったです!』

『ありがとう!ところで…お義母さんとメイとセバスは?』

『クノッソス経由でホームへ帰るそうです。今は姿を見せる時ではないと。』

ああ、そうか。特にお義母さんは死んでいることになっていたっけ。

 

『え?……あ、はい。エイナ様より、生命力と精神力がかなり低下しているためアミッド様とナァーザ様に診てもらうようにとのことです。』

あ…うん。さっきからずっとダルいままだ。

エイナさんの魔法、便利だなあ。

『わかった。今からアミッドさんのところへ行って一緒に帰るね。』

『はい!お待ちしております!』

…この通信機、便利だなあ。

愚者さんも凄いけど、それを使いこなすリリも凄いよね!

 

「じゃ!帰りましょうか!アミッドちゃんたちを拾って行きましょう!」

「そうですね。しかし、【重傑】があの程度だったとは。それだけ私達が強くなったということでしょうか?」

「いえアリーゼ殿と輝夜殿に驚き、本来の力を出せなかったでしょう。でなければ、とっくにレベル2である私の重力の檻をちぎっていたでしょう。」

「む、なるほどな。そっちの可能性が高いな。」

あのガレスさんを足止めするなんて、アリーゼさんたち凄いなあ。

 

「本当に私達で【ロキ・ファミリア】と【フレイヤ・ファミリア】を降したのですね。」

「残る母ちゃんを倒せなかったのが悔やむニャー!」

「そうだね。けど、あの冒険者くんの炎で山の半分ごと消し去るなんて…。」

「全くだ。あの女将、かなり強かったぞ。俺たちが一斉にかかっても勝てないなんて…。ベルのあの炎がなかったら、俺たちの何人かが脱落していたぞ。」

ミア母さん…、そんなに強かったんだ。

もし先にミア母さんと戦っていたら…オッタルさんに勝てなかったかもしれない。

 

「あんたらはまだマシだよ。あたしらは何もしてなかったからねえ。」

「はい、でも勝ててよかったです!」

「しかし、あの弱体化の波状攻撃はえげつなかったな…。逆の立場と思うと恐ろしいな。」

「そうでもしないと、奴らには勝てなかったから仕方がないよ。」

弱体化攻撃については賛成できなかったけど、それしか【ロキ・ファミリア】と【フレイヤ・ファミリア】に勝つ方法がなかったし、セバスとメイが強く推すから渋々認めるしかなかったんだ。

ごめんなさい…【ロキ・ファミリア】と【フレイヤ・ファミリア】の皆さん…。

 

「そうだニャー!ここ数日こき使われたサーを足止めするのは楽しかったニャー!」

「しかし、クロエ。クビになった私が言うことではないですが、帰ったら豊穣の女主人の酒場で【女神の戦車】がいたらどうするのです?」

「ニャハハハ、そんなワケないニャー!一時的な代理なのでいるわけないニャー!」

(兄様…フレイヤ様…。)

言ったほうがいいのかな…。

いや、メイとセバスから戦争遊戯後にそれぞれのファミリアへ報告するまで言わないで下さい、と言われたんだ…。

 

「ベル…迎えにきたよ。」

「あ、ナァーザさん!わっとと…二重回復薬ですか?」

ライラさん、アミッドさんと、ナァーザさん、そしてカサンドラさんが歩いてきた。

 

「勝利おめでとうございます。…かなり消耗しているようですね。」

「ぶ、無事でよかったです。」

「本当に勝っちまったんだなあ、レベル8に。」

「それを飲んで。かなり消耗しているようだから。」

「あ、はい。ありがとうございます!ゴクゴク…。ふぅ…何とか回復できました。」

「…え?ああ、わかった。すまないが、【悲観者】。ベル・クラネルへ回復魔法を掛けてくれないか?エイナ・チュールがまだ生命力がかなり消耗しているとのことだ。」

「あ、はい。わかりました。」

 

【一度は拒みし天の光。浅ましき我が身を救う慈悲の腕。届かぬ我が言の葉の代わりに、哀れな輩を救え。陽光よ、願わくば破滅を退けよ】

【ソール・ライト】

 

ああ…結構回復していく…。

オッタルさんの戦いは本当に消耗してたんだなあ。

いつ、脱落してもおかしくなかったと思う。

 

「はぁ…。かなり楽になりました!ありがとうございます!カサンドラさん!」

「い、いいえ。それくらいはお安い御用ですから…。」

 

「ベル、凱旋です。帰りましょう。」

「はい!皆さん…僕たちの勝利は皆さんのおかげです!ありがとうございました!」

「気にするな。」

「まだまだ借りは大きいわ!これからよ!」

「そうですねえ。まだこれからがありますからねえ。」

「あたしはもう疲れたぜ。あいつらの相手をするのは。」

「さっさと帰ってゆっくり休むニャー!」

「明日から仕事開始だからねえ。」

「ルノア!言わないでニャー!」

 

「おい、坊や。締めをしな。勝鬨をまだ上げてないだろ?」

「あ、そうでございますね!」

「【猛者】を討ち、そのままで旗を燃やしたのはご主人様です。」

「私達の大将がここで示して下さい。」

え、今、ここでやるの…?

は、恥ずかしい…。

 

「わかりました…。僕らの、【ヘスティア・ファミリア】連合の勝ちだ!」

「「「おおーっ!」」」

その声は18階層の隅々まで届いた…。




【フレイヤ・ファミリア】は、さすがに凹んでいますね。
それをまとめているのが、百戦錬磨のミア母さんです。

フレイヤはセバスとメイにとっくに気づいてもおかしくないのに、気づいていません。
ベルくんに夢中になっているからです。

そして、【ヘスティア・ファミリア】は凱旋そして勝鬨をあげました!

感想・評価をいただけますと、嬉しいです!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。