白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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久々のフレイヤ回です。
【ヘスティア・ファミリア】の使いを待っている所です。


第214話 美神、驚愕。

負けたわね…。しかもあんな形で。

オッタルの必殺技を真っ向から打ち破るなんて。

レベル8とレベル5なのに…。

 

負けたのに…清々しい気持ちね。

皆は、ミアの命令で寝ているわ。

ここにいるのは、幹部のこの子たちだけ…。

この子たち、俯いて顔を上げられないわね。

仕方がないわ。圧倒的な戦力差を覆されたのだから。

 

「み…「いい加減にしな!アホンダラ!アタシらは負けたんだ。いつまでも俯いてんだい!」…」

ミア…私の台詞を取らないでくれるかしら?

 

ヘスティアの要望が、ベルを中心としたオラリオ連合とはね。

ゼウスとヘラでもできなかったことね。

天界の上位に入る神格者のヘスティアだからこそ可能。

そして、今回の戦争遊戯で一番注目されファンクラブもできるくらいのベルなら問題ないわね。

……ロキのところは恐らくヘスティアの傘下に入るでしょうね。

ロキは送還されないでしょうね、多分。

 

そして…私は天界へ送還され、この子たちは改宗される…。

せめて…ベルと少しお話がしたかったわ。

送還される前に話をしてもらいましょう。

ベル…。

 

「…使いはいつになったら来るんだ?遅えぞ!」

「モゾモゾするな、発情猫。」

「イライラするな、シスコン猫。」

「何だ?盛ってんのか?発情シスコン猫。」

「そこらへんの娼館へ行ってこいよ、発情シスコン馬鹿猫。」

「て、てめえら!」

アレン…あそこで公開されてはもう隠せないわね。

…せめてアーニャとは話をしておきたかったわ。

ミアに言付けしてもらいましょう。

 

「神フレイヤ。覚悟を決めるにはまだ早すぎます。こちらのハーブティーでも飲んで落ち着かれてはいかがでしょうか?」

「……え?」

どうして…、貴方が…。

 

「「「!!!」」」

「何者だ!ここまで忍びこんでくるとは!」

「門番は何をしてやがった!」

「ひぃっ!」

「お前は…馬鹿な…。あり得ない!」

「静かにしな!…相変わらずだねえ、サド執事。【ヘスティア・ファミリア】からの使いかい?」

そんな…!あ…!

ベルは、ゼウスとヘラの系譜を持っている…。

何てこと…!

何故、私は見落としていたの…!

 

「久しぶりですね。神フレイヤ、ミア、小僧。」

「「「小僧?」」」

「そこにいるではないですか?でかい図体して負けたレベル8が。」

「くっ…何故、お前が解放されているのだ!【ヘラ・ファミリア】の【最恐執事】が!」

「なっ…【ヘラ・ファミリア】だと…。」

「おや、気づいておりませんでしたか?」

「…久しぶりね、セバス。何故貴方が…いえ貴方達が解放されているのか説明してくれるかしら?」

「喜んで。では…」

そして、セバスは解放されてから戦争遊戯の終わりまでのことを話してくれた。

 

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「ふん、やはりあの坊主はあの爺とヒステリー女の系譜を持ってたのか。」

(あの愚兎がな。だが、そんなのはどうでもいい。)

(……ちっ、【暴食】と【静寂】はあの兎を見捨てたのか…)

「ベルの特訓相手は、【最恐執事】のお前だけでなく【ゼウス・ファミリア】の【最強侍従】もだったのか…(こいつらが手を組んで暗躍してたのなら…、勝てないはずだ。もっと早く気付けていれば…)。」

「そうでございます。」

「ご託はいいよ。さっさと用件に入りな!」

「せっかちになりましたな、ミア。若い頃と大きく変わり、このセバス時の流れを感じます。そう思いませんか?神フレイヤ、小僧。」

「え?あ、あまり変わってないじゃないかしら?」

「(サッ)…………。」

オッタル…目を反らしたらだめじゃない!

気持ちはわかるけどね。

 

「「「若い頃?」」」

ズシン!

「黙りな。」

「「「ハイ(怖い)!」」」

「やれやれ、では、まずヘスティア様の言葉を伝えます。「フレイヤ、キミのやったことは罪深い。魅了でオラリオを支配しただけでなく、怪物祭の騒動、ミノタウロス強化種などベルくんにオラリオを巻き込む試練をぶつけた。だけど、魔導書の提供や歓楽街炎上、異端児騒動などでベルくんを助けたのもまた事実。そして、ベルくんの希望により重くはしない。」だそうです。」

ヘスティア…。あんなことをしたというのに。

ベル……ありがとう。

 

「…神ヘスティアの寛大な処置感謝する。」

「お、俺もです…。」

「……ちっ。」

「………。」

「礼儀がなってない方々ですな。神フレイヤ、甘やかしすぎではありませんかな?」

「…貴方が元いたところと、一緒にしないでくれるかしら?」

「それは失礼しました。ああ、アーニャ嬢。部屋の隅にうずくまっていないでそちらへ座って下さいな。これから通達しますので。」

「「「え?い、いつの間に?」」」

「ニ、ニャー…(ガクガクブルブル)。」

ア、アーニャ!?

何でそんなに怯えているの!?

 

「て、てめえ!この愚図に何しやがった!」

「何も。単に首の襟を掴んで建物の屋上を転々としただけでございます。」

「嘘つくニャー!ミャーをボール扱いにして高く運んだじゃないかニャー!おミャーが豆粒になるまで高くポーンポーンと投げて移動したニャー!」

「「「うわぁ……ひでぇ。」」」

「け、怪我をしたらどうするんだ!」

「大丈夫です。その時は【ミアハ・ファミリア】へ運ぶだけでございます。」

「そういう問題じゃねえ!」

「いい加減にしな!話が進まないよ!さっさと話しな!」

「怒られたではありませんか、【女神の戦車】。」

(((お前のせいだろ!)))

…セバスは相変わらずね。

アーニャに怪我がないのはよかったわ。

 

…その気になれば、セバスはバベルの屋上から紐なしバンジーでもやりかねないわ…。




今頃、気が付きました。
ベルのことしか頭にいっぱいだったみたいですね。

そしてセバスから【フレイヤ・ファミリア】へのイジリがひどいです。
特にアーニャに対しては。

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