白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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続けてフレイヤ回です。
3つの選択肢はなんでしょうか?



第215話 美神、感謝。

「では、まず1つ目。男性は全員性転換で、女性はそのままです。そして強制カップリングします。」

「あら、面白そうね。」

「………勘弁して下さい。フレイヤ様。」

「「「嫌だぁぁぁぁ!」」」

「ニャ?ということは、兄様は姉様「轢き殺されてえか?轢き殺されたいんだな?」ゴメンなさいニャ!」

「…本当だったのか、【狡鼠】の言ったことは(1つ目に決まったら、自害しよう)。」

「…嫌だ…死にます。」

「ふん、案外軽いじゃないか。」

「「「軽くない!重い、重すぎる!」」」

「黙りな!2つ目は何だい?」

 

「2つ目は、少々厳しいです。【フレイヤ・ファミリア】は解散。眷属達はこちらの指定するファミリアへ改宗。ホームも財産も全部没収とのことです。これは裏情報ですが、ギルドは【フレイヤ・ファミリア】を完全にギルドの下部組織にしようとしています。そうなる前に解散して、オラリオ連合のファミリアへ改宗することをおすすめします。」

「……このバカ女神はどうなるんだい?」

「ああ、言い忘れていました。これは坊ちゃまの要望であり、ヘスティア様も他の方も難色を示していました。坊ちゃまの言葉をお伝えします。「フレイヤ様が何に苦しんでいるのか僕はわからないです。なので、わかるまでは追放や送還はしないで下さい。」とのことです。」

「ベル……!」

「それで、どうなるんだい?」

「それを踏まえて、ヘスティア様から貴女への処罰内容を伝えます。「本当はアポロンと同じくオラリオ追放にしたいけど、ベルくんがこう望んでいるので次の沙汰を下すよ。ベルくんが寿命で死ぬまで神フレイヤとしての活動を禁ずる。そして神威を完全に封じ役割演技で街娘のシルとして、ベルくんの従者として側に仕えるように。」とのことです。我ながら、非常に甘い沙汰だと思います。」

ベル!ありがとう…!

あんな仕打ちを貴方にしたというのに…!

ヘスティア…ごめんなさい…。

 

「……確かに甘いねえ、あの坊主とあの女神は。いいのか?アンタとしては。」

「私なら、元主神ヘラに引き渡しますね。」

「……それなら自害して天界へ帰った方がマシよ。」

「…だろうね。」

あのヘラに?嫌よ!

ゼウスにしたことを私にするなら、天界へ帰るわ!

 

「…私としてはそれに賛同できません。」

「俺もだ。」

「「「そうだ!そうだ!」」」

「黙れ、3つ目をまだ聞いてないだろうが。」

みんなはさすがに反対ね…。

私はそれでいいと思うんだけど…。

ベルの従者…ふふふ。

 

「そうだねえ。おい、サド執事。3つ目は何だい?」

「…これは、坊ちゃまの強い要望です。ですが、私としてはオススメできませんな。あまりにも酷な内容と思いました。」

「え?【ヘラ・ファミリア】の【最恐執事】の貴方が?ベルがそんなことを?」

「あのベルがそんな恐ろしいことを考えつくわけがない、と思うが…。」

「同感だ。」

「……内容は何だい?」

ベルが…セバスが恐れるようなことを?

そんな子じゃないはずよ。

 

「その前に、皆様にお聞きします。そちらのミア・グランドの料理は美味かったでしょうか?」

「…ああ。そうだ。」

「「「美味しかったです!マム!」」」

「俺はちょくちょく食ってたからな。美味かったぜ。」

「悪くはなかった。」

「お、美味しかったです。」

「母ちゃんの料理は美味いニャー!」

「では、神フレイヤの料理はいかがだったでしょうか?」

「「「「(スン)……………。」」」」

「え?何でみんな、一斉に真顔で黙るのよ?」

ミアの料理が美味しいのは認めるわ。

でも私の料理もそれなりと思うけど?

 

「………おい、まさか。あの坊主が考えたというのは…。」

「では、3つ目です。【フレイヤ・ファミリア】は現状のままとする。その代わり神フレイヤの料理の腕が【小巨人】の料理の域に達するまで、【フレイヤ・ファミリア】の飲食物、水一滴に至るまで神フレイヤの手掛けた料理のみとし、携帯食や外食などは一切認めない。とのことです。」

「「「「(スン)……………。」」」」

「あら、簡単じゃない。そっちがいいわね。3つ目にしましょう、みんな。」

ええ、それぐらいなら問題ないわね。

ベルらしい案ね。

なのに、何でセバスが恐れるぐらいなの?

 

「……あの坊主。何て恐ろしい事を考えつくんだい。アレを食ってピンピンしてたのはあの坊主だけじゃないかい。」

「え?ミア?」

「あ、あ、あの白髪頭!ミャーを、【フレイヤ・ファミリア】を全員毒殺する気かニャー!ミャーは嫌だニャー!あんな地獄はもうたくさんだニャー!」

「ちょっと、アーニャ。毒殺って…」

「皆、聞いてくれ。俺は団長として苦渋の決断をしようと思う。2つ目の仕置きを受け入れようと思う。全ては俺の非力が故だ。……すまない。」

「ちょっと、オッタル…」

「いや、オッタル。お前は悪くねえ、仕方がねえんだ。この3つの内で2つ目がまだマシなんだ。」

「そうだ、オッタル。私がお前なら間違いなく2つ目を選択していた。」

「団長よ…。貴方の選択は間違っていない。」

「そうだ。」

「胸を張れ。」

「お前は間違っていない。」

「我々はお前の選択を尊重しよう。」

「ちょっと、みんな…」

ひどくない!?

私の料理を食べたときは「…美味いです。」と言ってくれたのに!

その後、何故かトイレに行列が並んでいたけど、たまたまね。

 

「決まりだね。他の奴らにはどう説明するんだい?」

「俺が…「いや、我々だ」我々幹部が決めたことにする…。」

「「「オッタル、皆もわかってくれるはずだ。」」」

「団長!ミャーは従うニャー!」

「………むぅ。」

みんな…ひどいわ。

ベルだけよ、わかってくれるのは。

 

「決まりですな。神フレイヤ、問題ありませんでしょうか?」

「申し訳ありません。フレイヤ様、何卒2つ目を受け入れていただきますようお願い致します。」

「「「お願い致します!」」」

「………甚だ不本意だわ。本当に不本意よ…。3つ目ならすぐに終わるというのに…。」

まるで私の料理は激マズと言っているようなものじゃない!

 

「無理だね。アタシが保証するよ。アンタがそれを可能にする頃は、数千年後ぐらいだね。」

「貴女がそこまでいうほどですか?ミア。」

「ああ、そうさ。後にも先にも、コイツの料理を食ってピンピンとしたのはあの坊主だけさ。他にいるとしたら…くたばったけど、【ゼウス・ファミリア】の【暴食】だけだろうね。」

「なるほど…。シル嬢には、厨房には立入禁止と命じておきましょう。」

「その方がいいよ。死者が出ないうちにね。人によっては、あの世へ逆もどりになりかねないからねえ。」

「ミア…ひどいわ。」

「諦めな。人…いや神には向き不向きというものがあるんだよ。」

絶対に諦めないんだから!

覚えてなさいよ!

 




2つ目に決まりましたね。
3つ目はベルらしいですね。203話の文末で、ヘディンがガチキレしたのはそれです。
特にアーニャは身にしみているでしょうね。

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