「し、真実の愛でございますか…。はうう~。」
「春姫様!しっかりしてください!この体たらくではベル様を守れませんよ!」
「はっ!そ、そうでございますね。ありがとうございます。リリ様。」
「…言っときますが、貴方達二人だけではありませんよ。第一、貴方たちは第一級どころか第二級冒険者にも至ってないじゃないですか。」
「「うぐっ!」」
痛いところを突いてきますね…。確かにそうです。
しかし。
「ですが、貴方達は他の人にないものがあります。」
そうです。リリはリリの武器が、春姫様は春姫様の武器があります。
「リリルカ・アーデ、貴方はまだ未熟ですが【ロキ・ファミリア】の【勇者】フィン・ディムナとタメ張るほどの頭脳があります。【勇者】は40代でありその頭脳を磨くのに時間がかかりました。貴方はその分、【勇者】よりは素質があります。なので、徹底的にその頭脳を磨き、坊ちゃまのために勝利の道を導きなさい!」
「はい!」
ええ!ベル様は突っ走りますから、リリは先回りしてベル様のために、最短の勝利の道へ導きます!
【勇者】なんか負けてたまるものですかぁぁぁ!
小人族の栄光?はっ!興味ありませんね!ぺっ!
「サンジョウノ・春姫、貴方もまた未熟ですが貴方の妖術は計り知れません。元【ゼウス・ファミリア】や【ヘラ・ファミリア】でもいませんでした。魔力だけを突き詰め、妖術の昇華に力を尽くしなさい。それが坊ちゃまのためになるのです!」
「承知しました!」
春姫さんも調子を取り戻しましたね。
やる気が湧いてきました!
ん…、先程メイ様は「貴方達二人だけではない」と言っていました。
ま、まさか…。
「あの…メイ様。質問です。」
「はい、何でしょうか?」
「先程、メイ様は"貴方達二人だけではありません"と言ってましたが、他の方も…?」
「当たり前でしょう。貴方たちだけでは不足です。」
「「うう…っ!」」
「まあ、その方たちも貴方達もよく知ってますので心配は無用ですよ。ただし、これは処女神のヘスティア様には口外禁止です。」
「わかりました。その方たちってどちら様でしょうか?」
「そうですね。教えてあげてもいいでしょう、ただし彼女たちの足を引っ張るような真似をしたら…、お仕置きですよ。」
「「ひぃっ!?」」
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「うう…ベル様はあちこち粉をかけすぎです!」
「でも、まだ見知った仲と思いますので、まだ大丈夫ではありませんでしょうか?」
それは確かです。でも…たったの半年でここまで多くないですか!?
「ああ、リリさん。団員募集は止めた方がいいでしょう。この【ヘスティア・ファミリア】は極秘事項が多いからです。今のメンバーだけでいいでしょう。」
それは確かに。ベル様とのスキル、ヴェルフ様の魔剣、春姫様の妖術、異端児…。
秘密が多すぎます!新団員が入ったとしても秘密が守れるかどうか…。
スパイもいるかもしれませんからね。
「どうせ、これからも増やしていくのですから問題ありません。」
「あの…、団員募集しないのにどうやって増やすのでしょうか?」
「貴方達…ただ坊ちゃまを守るだけ、と思っていたのですか?このファミリアは、主神ヘスティアの影響を受けて貞操感が強いですね。かと言って【ゼウス・ファミリア】のようになっては困るのですが。」
「ま、ま、まさか…べ、ベル様の」
「お、お子様を作ってもよろしいのでございますでしょうか?はわわ…。」
まじですか!よっしゃあああああああ!
そ、そうと決まれば服…いや心の準備を…。あうあうあう。
い、いけません!まずはフレイヤ様との戦争遊戯が先です!
ますます、やる気が漲ってきました!
「ふふふ…ベル様の子供…7人は欲しいでございますね……。こんっ!」
「このエロ狐!まず、今を乗り切ることが先です!気合入れていきますよ!私は戦争遊戯のため、【フレイヤ・ファミリア】と【ロキ・ファミリア】の戦力を調査してこちらの戦力を調整しなければなりません!」
「はいっ!春姫は今の魔法を使いこなすようにします!」
春姫様もやる気が出てきたようですね。
ベル様は私達が守ります!
(まあ子作りは当分先ですね。何しろ、坊ちゃまは精通がまだきておりませんので、子作りどころか性交さえもできませんけどね。今は彼女たちのやる気が出ていますので、言わないでおきましょう。神フレイヤが手出しできなかったのは恐らくそれが原因でしょうね。しかし、あのバカ主神と13年間一緒にいたというのに未精通とは…、元【ゼウス・ファミリア】にもいませんでした。坊ちゃまの純粋無垢はあのバカ主神の煩悩を凌ぐということでしょうか。…それだけでも『偉業』になると思いますね。)
「同じファミリアである私達ができるだけベル様のハーレムの序列の上位に組み込まなければなりません!」
「はい!リリ様!…せ、正室は無理でございましょうか?」
「……できるだけなら狙いたいですが、あの人でしょう……非常に不本意ですが。」
「…ですね。」
正室はあの方で決まりそうですね…。
…いや、もし断れば私達もワンチャンあるのでは!?
いけませんいけません!まず戦争遊戯が先です!
「メイ様は…今回の戦争遊戯から見て、どのくらいの見立てでしょうか?」
「…正直にいいますと非常に厳しいです。【猛者】は恐らくレベル8寸前でしょう。坊ちゃまだけで勝つ可能性は低いです。他の第一級冒険者も同様です。うまく【ロキ・ファミリア】とぶつかってくれてある程度消耗してくれるといいのですが。」
「…せめてレベル6が3人はほしいところですね。他の団員も油断ができません。」
ええ、非常に厳しいです。椿様、リュー様は恐らくこちらに味方してくれるでしょう。
リュー様は都市外におられるアストレア様へ行き、アストレア様を連れてくるか更新してくるとのことです。
5年前はレベル5にランクアップ寸前だと言ってましたので、更新するとランクアップは確実だと言ってました。
戦争遊戯までに間に合えばいいのですが…いえ、間に合ってほしいです!
あと、せめてあと1人レベル5がいれば、春姫様の妖術でレベル6が3人になるのですが…。
オラリオでレベル5というと…、【フレイヤ・ファミリア】と【ロキ・ファミリア】を除けば、【ガネーシャ・ファミリア】団長のシャクティ・ヴァルマ様が有名ですね。
味方になってくれたらいいのですが、立場上中立を守るでしょうね。
困りました、本当に困りました。
はい、リリ編は一旦完了です。
これからも同じように、時間の流れによりヒロイン編もやります。
(ベル君編がなかなか来ませんが、ご容赦ください。)
原作を見ても、ベルくんの成人特有の硬いアレの反応がないので…未精通では?と思いました。
「14歳にしてありえねーだろ!」とおっしゃりたい気持ちはわかります。ですが、精通について調べてみますと、早くて10歳遅くても18歳とあります。なので、まだ常識範囲かと思います
それに…、あの純粋無垢を形にしたベル君ですよ?あり得ない話ではないかと。
そのため、本作品ではこの設定でご了承願います。
さて次回は、正妻争い中のあの方でございます。
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