白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

220 / 439
デメテルへ眷属を託した後は…?


第219話 美神、後処理Ⅱ

さて…次は。

「次は【ミアハ・ファミリア】でございます。」

「わかったわよ。」

嫌な人ね、本当に。

 

あら、わざわざ店前で待ってくれたのね。

「おお、来たか。フレイヤ。」

「アポロンの宴以来ね、ミアハ。」

「そうだな。セバスから聞いているが、本当にうちでいいのか?ディアンケヒトの方が待遇いいと思うんだが。」

「あんな、うるさくガメつい神は嫌ですー。」

「そ、そうか…。」

「ええと…私が団長のナァーザだけど、いいの?」

「はいー、ナァーザさんの薬はよく効きますー。色々とお世話になっていますー。」

「え?そ、そうなの。それは毎度ありがとうございます…。」

「ええと、ヘイズだっけ?うち、結構オンボロだけど?」

「大丈夫ですー。これから盛りたてればいいですー。むしろ燃えますー。」

「わ、私よりポシティブ…。」

「そうか、なら借金でもして新たに…」

「ミアハ様は経理へ手を出さないで下さいー。私達がやりますー。」

「そうだね。ミアハ様はデンと構えてよ。」

「そうね、ミアハ様は何もしないで下さい。」

「む、そうか。いや、頼りになる子達だな。」

いえ、違うわよ。

貴方が金に無頓着だからじゃない。

なるほど、ヘイズたちをこちらへ改宗させる理由がわかったわ…。

 

ヘイズ…本当に世話になったわね。

あの子達の治療だけでなく、料理もお願いしてたものね。

「ヘイズ、本当に世話になったわ。治療も料理も。」

「いいえ、フレイヤ様を勝たせず申し訳ありませんでした。」

「ヘイズ、嘘はいけないわ。貴女、ベルが勝つことを期待していたでしょう?」

「……ごめんなさい。私達は治療士なのにフレイヤ様の苦痛を除くことができませんでした。なので、ベルに期待してたんです。フレイヤ様を解放してくれることを。」

「ううん、貴女は間違っていないわ。むしろお礼を言わなければならないわ。」

「……フレイヤ様!」

「そんな顔をしないの。【ミアハ・ファミリア】は【ヘスティア・ファミリア】の傘下にあるのだから、シルとして会いに行けるじゃない。」

「そうだな。いつでもいいぞ。」

「ありがとうございます…。」

ミアハならヘイズを悪くは扱わないでしょうね。

 

「言い忘れておりましたが、【ゴブニュ・ファミリア】へ建設のお願いをしております。」

「建設?」「我らの治療院か?」

「いいえ、総合施設でございます。」

「「総合施設?」」

「はい、オラリオ連合となったからには傘下ファミリアの物をまとめて売るところです。」

「あら、面白そう。」

「だが、その土地はあるのか?オラリオはどこもいっぱいだぞ。」

「…!まさか…。」

「はい、ご明察の通りです。元【フレイヤ・ファミリア】の敷地です。」

「元だと?」

「だから爆破したのね…。」

「爆破!?」

なるほど、爆破させてその後に建てるつもりだったのね。

だったら、そう言やいいのに…あ、無理ね。

オッタルたちが断固反対するでしょうね。

 

「そうでございます。私は数百年前からずっと思っていました。何故ファミリアごとに売る場所がバラバラなのだろうかと。1つにすれば効率的なのにと。」

「まあ…そうね。」

「なので、今回はいい機会です。総合施設で傘下ファミリアの売り物をまとめます。」

「ほう、面白いな。」

「はい、【ミアハ・ファミリア】と【ディアンケヒト・ファミリア】のような治療院はありませんが、出張治療院のような店でやってもらいます。【ディアンケヒト・ファミリア】へ確認しますとそのような余裕はないので【ミアハ・ファミリア】へ譲るとのことです。なので、ヘイズさんたちの活動の場が生かせられるかと。」

「なるほど…面白いわ。」

「【ゴブニュ・ファミリア】と【ヘファイストス・ファミリア】の武器を並べて競争心を煽らせるます。それは両ファミリアの主神も乗り気でございます。」

「そうだな、2つ並べて見る場所がないものだな。」

「そして【デメテル・ファミリア】の野菜や果物、【ニョルズ・ファミリア】の魚介類なども売ります。将来的には料理店も建てます。シル嬢は駄目でございます。」

「まだ何も言ってないわよ…。」

「なるほどな。バベルに匹敵する目玉となるな。」

「はい、まだ構想中ですのでお待ちくださいませ。」

「面白くなってきたわ。フレイヤとして行けないのが残念だけど。」

総合施設…今までにない案ね。

オラリオ連合だからこそできることね。

 

「じゃあ、ミアハ。ヘイズたちをよろしくね。」

「ああ、任せておけ。」

貴方を任せるの間違いじゃないかしら?

 

-------------------------------

 

「さて…セバス。次はどこかしら?」

「【タケミカヅチ・ファミリア】でございます。」

タケミカヅチね。

そういえばオッタル、あそこのファミリアと何回か関わりがあったわね?

セバスが改宗を勧めたのは、それもあるかしら?

 

---------------------------

 

「む…来たか。」

「久しぶりね。タケミカヅチ。」

「ああ、確かアポロンの宴以来だったか?今回は残念だったな。」

「嫌味かしら?」

「いや、そんなつもりはなかった。ただ…相手が悪かったな。」

「そうね。…オッタルをよろしくお願いするわ。」

「ああ、最強の武人にすることを約束しよう。この武の神の名にかけてな。」

「楽しみにしているわ。…オッタル。タケミカヅチの言うことを聞きなさいね。」

「はい…。」

もう、そんなに気落ちしなくてもいいのに。

オッタルのせいだと誰も言ってないわ。

ベルが…貴方より強かった、ただそれだけよ。

 

「レベル8だろうが、基礎から教えていく。お前はさらなる高みへ行ける素質がある。」

「!…よろしくお願いします。タケミカヅチ様…。」

武の神のタケミカヅチが太鼓判を押すとはね。

楽しみだわ。

…改宗をしましょうか。

 

思えば、あの路地に倒れていた子がオラリオ最強となるとは誰も思わなかったでしょうね。

それに、この子ミアにかなり懐いていたわね。

そして、【ゼウス・ファミリア】【ヘラ・ファミリア】へ何回も挑んで負けていたわね。

今でも負けた回数が多いほどにね。

「これで…終わりね。オッタル…今まで私の我儘を聞いてくれてありがとう。」

「いえ…我らではフレイヤ様を救うことができませんでした。申し訳ありません。」

「いいえ、貴方達は私をずっと助けてくれたわ。…これからは自分の道を目指しなさい。【ゼウス・ファミリア】の【傑物】や【ヘラ・ファミリア】の【女帝】に追いつきたいでしょう?」

「!…はい。追いついてみせます。」

「ほう、【傑物】と【女帝】はそんなに強かったのか?」

「はい、タケミカヅチ様。奴らは正真正銘の化物でした。特に【女帝】は、そこのセバスが育て上げたやつです。」

「元団長ですな。レベル9で、元主神ヘラに生き写しで傲慢で暴虐な方でしたな。」

「……そうね。」

「レベル9であのヘラに生き写し?……そうか、道は果てしなく遠いな。では早速やるか、まずは足運びからだ。」

「はい、タケミカヅチ様。…失礼します、フレイヤ様。」

「タケミカヅチ、よろしくね。さて、セバス。私たちは【ヘスティア・ファミリア】ね?」

「もちろんです。ご案内いたしましょう。」

オッタル…最強の武人となることを祈っているわ。

タケミカヅチならオッタルを任せられるわ。

ヘスティア程ではないけど、神格者だしね。

 

それに【ヘスティア・ファミリア】と懇意だから、シルとして見守っているわ。

 




ミアハは、無自覚たらしで金に無頓着ですからね。
ヘイズたちが管理してくれるでしょう。
ナァーザの苦労がやっと報われますね!

オッタルは、ダンメモのイベントで何かと【タケミカヅチ・ファミリア】との関連が多かったでしたね。
なので、改宗するとしたら【タケミカヅチ・ファミリア】が最適と思いました。
武人なら、武神に仕えた方がいいですよね!

感想・評価をいただけますと、嬉しいです!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。