白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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今回もリヴェリア回です。

一段落したところに…来客が来ました。
誰でしょうか?


第227話 九魔姫、納得。

コンコン

「団長、お呼びでしょうか?」

「ああ、ラウルとアキか。入ってくれ。」

「失礼するっス。」

「失礼します。」

…?何故、この二人を呼んだのだ?

 

「さて、呼んだのは他でもない。戦争遊戯での旗を守れなかったことに対する罰だ。」

「「な!?」」

何を考えている!

あの戦争遊戯はラウルとアキのせいで負けたのではない!

私達の責任だろう!

 

「フィン!あの敗北はラウルとアキのせいではない!」

「まあ、話を最後まで聞いてくれないか?…ラウル、アキ。君らのせいではないのはわかっている。けど、君たちは旗を守れなかったことに対して責任を強く感じているんだろう?」

「はいっす…。」「はい…。」

そうか…彼らは彼らなりに責任を感じているのか…。

 

「ロキと話し会った結果…、君ら二人は【ロキ・ファミリア】ホームから出ていってもらおう。オラリオのどこかで住まいを構えてここまで通ってほしい。」

な!?追放だと!

 

「!…わかったッス。」

「謹んでお受けいたします。」

いかん!彼らは次期幹部候補だ。

不満に思えば、改宗希望を出しかねん!

 

「フィン!それは重すぎじゃ!」

「そうだ!いくら何でもホームから追い出すことはない!」

「まーまー、ラウルたちを見てやー。」

「「え?」」

…どういうことだ?

 

「追放っすか…。すまないっす、アキ。ウチのせいで。」

「ラウル、気にしないで。それより新居を探しましょう。…二人きりで住むところを。」

「え?ふ、二人きりっすか?」

「あら、別々にするつもりだったの?私、悲しいわ…。」

「あ、ち、違うっす!その…本当にいいっすか?」

「もう…私達そういう関係じゃない。」

「そそそそ、そうっすね。…少し前では考えられなかったっすから…。」

「あら、私はずっと前から考えていたわよ?」

「ええっ!?」

ああ…そういうことか。

 

「「………なるほど。」」

「僕らがいるのに、もう二人の世界へ入っているね…。」

「そやな…。ここまでアツアツとは思わんかったわー。」

「……ここまで見せつけられるとイラッとするね。…ゴホン!」

フィン…それはやっかみというものだ。

想いあった二人が結ばれるのはいいことだ。

 

…アイナたちを思い出すな。

元気にしているだろうか?

 

「「はっ!す、すみません(ッス)!」」

「いや、仲がいいのはいいことだ。さて、追放処分と言ったけど引っ越し費用や新居の家賃などはこちらが負担しよう。」

「そうじゃな。」「そうだな。」

「ええっ!そ、そこまでは…。」

「ラウル。何度でも言うけど、戦争遊戯は僕らの責任だ。君らが気に負うことはないんだ。だから追放という形をとらせてもらった。なので、せめてこのくらいはさせてくれ。」

「色々と何かと必要になるだろう。それぐらいはさせてくれ。」

「そうじゃ。お主らが気にすることはないんじゃ。」

 

「「……ありがとうございます!」」

 

「避妊はちゃんとしとくんやでー、ヒヒヒ。」

「ロキ、下品だぞ。」

「「…………(サッ)。」」

…まさかこいつら、もう…。

いや、聞かないほうがいいな。

二人だけの問題だからな。

 

「…さて、もういいよ。」

「「失礼します(するッス)。」」

今回の戦争遊戯は、我々にいい影響を与えてくれたな。

ある意味、【ヘスティア・ファミリア】に…いやベル・クラネルに感謝しなければな。

やはり、一回はじっくりと話しておきたいな。

 

そういえば、ラウルとアキがああなったのをまだ聞いていないな。

フィンは開始早々、脱落したはずだから知っているはずだ。

「思ったのだが…、あの二人がああなったのはどういうきっかけだ?」

「そうじゃな、気になるのう。あそこまで踏み切らせたのが何かが。」

「ああ、そうか。君たちは脱落してなかったね。実は…」

そして私達は彼らの痴話喧嘩を聞いた。

『神の鏡』の前で、だ。

 

「……それはまた。アキの想い心を利用したうまいやり方だな。」

「がははは!その光景を見ながら火酒でもあおりたかったのう。」

「しかし、何故そうまでしたのだ?」

「恐らく、クノッソスでリリルカ・アーデをアキが脅したことがあってね。その意趣返しじゃないかな?」

「ああ…お前の意表を突いたアレか。」

なるほどな、アキがラウルを想っていることを利用した意趣返しか。

しかし、いくら彼女でもあの二人がああなるのは予想できなかっただろうな。

 

「さて…リヴェリア。ベル・クラネル伝記0巻が読み終わったら貸してくれないか?」

「まだ読み終わってないのだが…「リヴェリア様ー!大変です!ベル・クラネルの過去がわかりました!」…レフィーヤから貸してもらおう。失くすなよ?アイズを怒らせたくなかったらな。」

「もちろん、わかっているさ。まだ死にたくないからね。」

さて、不肖の弟子の話を聞きに行くか。

しかし、アイズが報告に来るまで何回繰り返して読んでいたのだ?

あいつ…アイズ以上にあの少年に執心してないか?

 

大丈夫なのか?

【ヘスティア・ファミリア】へ改宗してあの少年に何かをしなければいいが。

………いや、【最強侍従】や【最恐執事】、そしてアルフィアがいるから大丈夫だな。

特にアルフィアはな……。

 

丁度いい機会だ。

私の悔しさを少しは味わってこい。

真の都市最強の魔道士の力をな。




ラウルとアキ、旗を守れなかった責任でホームから追放されました。
形だけですね。

あとは二人の愛の巣を探すだけですね。

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