白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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リューファンの皆様、おまたせしました!
本日からリュー・アストレア再会編、開始です!



第22話 妖精剣士、再会。

私は今、オラリオ外にいるアストレア様の元へ全力で向かっています。

【ヘスティア・ファミリア】と【フレイヤ・ファミリア】の戦争遊戯に、【アストレア・ファミリア】が参戦または【ヘスティア・ファミリア】へ改宗してもらうためです。

ベルを…わ、わわ私の愛しい人を助けるために!

彼が倒れた時は焦りましたが、まずはアストレア様の協力が必要と思い小人族のリリルカ・アーデへ言伝をお願いしました。

もっと、彼と話をしたかったのですが。シル…いえ神フレイヤのことについても。

 

今…気づいたのですが…、アストレア様へどう報告したらいいのだろうか?

「…考えていませんでした。どうしましょう…。と、とにかく会ってからです!」

どこから説明したらいいのだろうか…。

 

それはさておき、今の状況では【ヘスティア・ファミリア】は確実に負けます。

あの…【猛者】には絶対に勝てません。アンドロメダに助けてもらう前にほんの一時で手合わせしただけですが、今の【猛者】は7年前の同じレベル7の【静寂】を明らかに超えています。

また、【黒妖の魔剣】にも勝てません。

勝つにはランクアップして狐人の妖術で立ち向かう必要があります。

そして…あの【剣姫】にも。

 

あの時、わかりました。ベルの意中の人が【剣姫】であることに。

シルならともかく、あの戦闘中毒にベルを渡してたまるものですか!

(「いや、お前が言うなよ。」「お前が言うな。」「リオンには言われたくないわね!」)

頭の中で誰かが言ってますが、気のせいでしょう。ええ、気のせいですとも!

いけません、急がねばベルが危ない!(棒)

(((無視しやがった(わ)、このポンコツエルフが!)))

わ、私はポンコツではない!

 

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ここですか…。

どんな顔して会えばいいのだろう。

どんなことを話したらいいのだろう。

会わせる顔がないのはわかっている、それでもベルのために会わなければならない。

私の…正義を取り戻してくれた彼のためにも。

 

すーーーーはーーーーー。

コンコン………ガチャ

「はい…、どちら様でしょうか?」

誰だ?この子は?…新たな眷属でしょうか。

「…リュー・リオンと言います。アストレア様はご在宅でしょうか?取り次ぎをお願いします。」

「っ!…はい…少々お待ち下さい。」

 

バタン

「……オラリオを出てからの眷属でしょうか…。」

 

ドタバタドタバタ!…ガチャ

「リュー!…ああ!……本当にリューなのね…!久しぶりね。」

ああ…アストレア様は本当に変わらない…。

こんな私でも昔と変わらず話してくれている。

 

私はひざまずいて、アストレア様へ挨拶した。

「お久しぶりです、アストレア様。本来なら顔を合わせることが許されない私ですが、どうか私の話を聞いていただけませんでしょうか?」

「もちろん、いいわよ。時間はたっぷりあるからゆっくりと話しましょう?さあ…こっちへいらっしゃい。」

「申し訳ありません、アストレア様。時間があまりにもなさすぎます。単刀直入にいいます、私と共にオラリオへ戻ってきてくれませんでしょうか?」

アストレア様は、訝しんでいた。そりゃ、そうだろう。

オラリオ外へ出ていくようお願いしたのは私なのだから。

 

「…リュー…、何があったの?…いえ、いいわ。わかったわ。オラリオへ向かいましょう。」

「感謝します。アストレア様。…それでそちらの娘は…?」

「ああ、こちらはセシルよ。数年前に眷属にした娘よ。セシル、こちらは私の眷属、リューよ。」

「…………セシルといいます。」

「リュー・リオンといいます。」

はて?機嫌が悪いようだが、私は何かしたのだろうか?

 

「セシル、悪いけど今すぐ荷物をまとめてオラリオへ向かうわよ。」

「ええっ!そんな、急に!そりゃ、オラリオへ行くのは嬉しいのですが…。」

「リュー、事は一刻を争うのね?」

「はい、アストレア様。申し訳ありませんが、そのとおりです。」

「そんな!貴方は…貴方は!いきなり来てオラリオへ来い、なんて何を考えているのですか!アストレア様は貴方が来るのをずっと待ち続けていたのに、いきなりオラリオへ来いなんて身勝手すぎませんか!」

「セシル、リューは私が信頼する娘よ。貴方ももちろん信頼しているけど、今はリューを信じてあげてくれないかしら?お願い。」

「………わかりました。準備をしてきます…。」

セシルという娘は私をキッと睨んで奥へ入っていった。

 

「ごめんなさいね、リュー。セシルは貴方に対して嫉妬しているのよ。」

嫉妬?ああ…なるほど。

「いえ、セシル…さんの言う通りです。私は許されないことをして貴方に会うことさえも許されないのですから身勝手と言われるのは当然です。」

「リュー…、貴方は確かに許されないことをしてしまった。けど、それと同時に多くの人を救い、笑顔を取り戻したのは事実よ。ヘルメスから聞いているわ。」

神ヘルメスが?…そうですか。感謝しなければいけませんね。

 

「酒場の娘をやっていることも聞いたわよ。染めた髪の毛も似合うし、絶対に可愛いわよね。ふふふ。ああ、早く見てみたいわ!ヘルメスからは「昔より酒場の娘の方が似合っているぜ!」ですって。」

………前言撤回します。あの神はやはり一回殴らなければなりませんね。ええ、殴ります。

いや…私はやりすぎてしまうので…アンドロメダにお願いしましょう。

 




とうとう、アストレア様と再会しましたね。

GA文庫15周年人気作品増量試読合本に掲載されたSSにアストレア様視点のリューの再会前があり、参考にさせていただきました。
セシルのキャラ、これでいいのだろうか…。
(独自解釈とさせていただきます。)

また、セシルがリューに対して思うところがあるようなので、最初は対立→融和→懇意という王道で進めたいと思います。

本来、リュー・アストレア再会編は5話で終わる予定でしたが、キーがまたノッてしまい2倍の10話になってしまいました。
すみません!
リューファンの方、ご期待くださいませ。

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