白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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復活したばかりのリーネさん視点です!
そして…、


第230話 侍者、決心。

そういうことでしたか…。

私はあの時に死んで…【未完の英雄】いえ2段階ランクアップした【白兎の脚】に数ヶ月前から連れて帰り、生き返ったのですね。

……意味がわかりませんが、皆さんの反応を見る限り事実なのですね。

 

「ぐすっ…ぐすっ…リーネぇ…。」

「もう…エルフィさん、泣かないで下さいよ。」

「だって…、私達二軍の中核メンバーの一人が目の前に死なれたら…。」

「ごめんなさい…。」

私だけですか…。

ロイドさん、カロスさん、リザさん、アンジュさん…。

みんなまでは無理でしたか…。

何故…みんなも連れて帰れなかったのですか…。

何故…私だけ生き返ったのですか…。

 

「ごめんなさい…、私だけ生き返ってしまって…。」

「いや…【最強侍従】に聞いたんだが、条件を満たせたのはお前だけだそうだ。生き返っただけ御の字だろう。」

「そや。時を越えるだけでも反則やのに、ベルたんの運によって生き返るのはめっちゃホンマに運がよかっただけや。…ベルたんを責めたらあかんで。ウチでも感謝しても感謝し足りないんや。」

「でも…。」

私は…みんなを助けられなかった…。

 

「いい加減にしやがれ!てめぇは本来あいつらと死んだんだ。クラネルのおかげで運よく生き返ったんだ!」

「ベートさん…。」

「てめえが生き返ったのは本当に運がよかっただけだ。その運に感謝しろ!」

「ちょっと!ベート!そんな言い方はないじゃん!」

「てめえは黙ってろ!…うじうじする暇あるなら、さっさと強くなりやがれ!てめえは治療士だろうが!あの【戦場の聖女】を超えやがれ!あいつらの命を救えなかった分…多くの命を救え!」

「!!」

「それが、あいつらへの何よりの餞だろうが!」

「ベート…。」

……アミッドさんを、超える…?

私は治療士…。癒やし、命を助ける…。

みんなの分の命を…。

 

パチパチ

「素晴らしいです。そこの三首領よりはまだ素質がありますね。ベート・ローガさん。」

「ちょっと、メイ!」

「坊ちゃま、彼は言い方は悪いですが正に的を当ててます。どう思います?神ロキ。」

「…ベートの言う通りや。さっきも言うたけど、リーネたんが生き返ったのはホンマにスーパーレア並に運がよかったんや。他の子には悪いけど、リーネたんが生き返ったのは意味があったんとウチは思うんや。」

「意味…?」

「さっき、ベートが言うたやろ?リーネたんは治療士や、人を癒やすことができるんや。癒やした分、多くの命を救えるんや。死んだあの子たちの分より多くな。やから…、自分を責めたらあかんで。」

「…はい!」

ベートさんの言う通り…私は死んでいったみんなの分まで強くならなければならない!

あの人…都市最高の治療士、アミッドさんを超えたい、いえ超えてみせます!

一度死んだ身だけど、多くの命を救ってみせる!

 

「ベートに先を越されて言われるとは…。僕らも引退かな、ガレス?」

「そうじゃのう…。」

「私はやるぞ。まだまだ負けるわけにはいかないのでな。」

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

「ベル…ありがとう。本当にありがとう…。」

「い、いえ。僕はただ連れて帰っただけで…。」

「アルゴノゥトくーん!ありがとう!本当に!絶対に、ぜーったいにこの借りは返すからね!」

「貴方は…本当に何なんですか!都市最強に勝っただけでなく…時を越えてくるなんて!…でも、本当にありがとうございます!」

「とんでもない人ですね、貴方は。…これからも間近で支えますよ、ベルさん。」

(ベルくんのアレを初めて見たけど…、信じられないよね。時を越えてくるなんて…。それに、この件で一気に増えそう…。ますます負けるわけにはいかなくなったよ!)

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

今こそ、告げよう。

生き返ったなら、心残りがあることはしたくない。

今なら、言える。

都市最高の治療士を目指すことを決めた私なら。

「ベートさん。」

「ああ?何だ?」

「私は貴方が好きです。」

「「「ハァ!?」」」

「お、おい!てめえ…何を…。」

「あの手紙を読んだかどうかはわかりませんが、私は貴方が好きです。私は貴方の言う通り、雑魚ですが、アミッドさんを超えて貴方に追いついてみせます!私はこの生涯を賭けても貴方を追いかけ続けます!」

「……へっ!言うようになったじゃねえか。やってみやがれ!」

「はい!」

もっと早く言うべきだった。

生き返ったこの命…、悔いなく使ってベートさんを追いかけ続けます!

 

「ちょーーーーーーっと待ったーーーーー!」

「きゃっ!」

「「「あー…。」」」

「な・に・をしてるのかなぁ~?ベートの、こ・い・び・とのレナちゃんを置いといて!」

「こい…びと?」

恋…人?

え?私が死んだ後に…?

 

「そーそー、このあたしがベートの隅々まで知ってるんだから!【ロキ・ファミリア】のみんなが証人だよ!ねー!」

「「「証人になった覚えはない。」」」

「そーそー…って、えええええ!そんな!そ、そうだ!【道化の魔書】エルフィちゃん!そうだよね!さっき、恋人と言ったよね!?」

エルフィ…?

 

「(ひっ…)え、えーとそれはリーネが死んだ後だけど、リーネが生きているならリーネが先だよ?(チラッ)」

「がーーーーん!裏切られたー!女の友情ってそんなものなのかー!」

「…そうですか、なるほど。」

「「「ひっ!」」」

つまり…、これが神々のいう寝取りですか…。

ですが、以前の私と違います。

絶対に、その想いだけは負けません!

 

「私はリーネ・アルシェと言います。初めまして。ベートさんの自称恋人のレナさん?」

「自称!?ちがーう!自他と共に認める恋人でーす!レベル2のレナ・タリーちゃんです!」

「おや、レベル2ですか?奇遇ですね、私もです。」

(((リーネが怖い…。)))

「うぐぐぐぐ…っ!ベート!何か言ってよー!」

「……。」

ベートさんは何も言わないで下さい!

これは…私の戦いです!

 

「ベートさん、他派閥との恋愛は禁止ですよ。ですよね?ロキ?」

「え?あ、そ、そやな。うん、そやったわー。」

「ひどい!ロキ様!ベートの寝込みをいつでも襲ってもいいと言っていたのにー!」

「…ロキ?」

「ひっ…。ウ、ウチそないなことを言ったっけな?さ、酒に酔って覚えとらんわー。」

「というわけです。ささ、お帰りはあちらですよ?」

「うぐぐぐ…。はっ!レ、レナちゃんはベートの勝利の女神だもん!クノッソスの戦いでベートを起こして勝利に導いたんだよ!そうだよね?【千の妖精】!」

「(ちょっと!こっちに振らないで下さい!)わ、私は戦いに夢中だったから、み、見ていません!」

「そんなー!」

クノッソスの戦い…?ああ…。

私が死んでいる間に決着がついたのですね。

後でゆっくりと聞きますね。

 

『あの…レフィーヤさん、僕の背の後ろに隠れないでくれませんか?』

『怖いんですよ!リーネさんが!…だ、団長なら守って下さいよ!』

『改宗がまだだから、今はフィンさんじゃ…』

『お黙りなさい!』

『は、はいっ!』

 

『あの…メイさん。いいんですか?ベルくんが…。』

『ただの微笑ましいじゃれ合いです。エイナさん、レフィーヤさんは他派閥でありながら、坊ちゃまの距離がかなり近いところにいます。改宗しますと一気に距離が縮まるかもしれませんね?』

(確か…【ロキ・ファミリア】の担当はミィシャだよね?ミィシャに聞いてみようかな、彼女たちのことを。情報は大切だよね。)

『なるほど…それなら、ベルくんのためにも仲良くしておいたほうがいいですね。』

『はい、正解です。』

 

「それに…(チラッ)」

「な、何だよー!」

「ふっ…(ぐっ…ゆさっ)」

「ガハァッ!」「ロ、ロキ!?」

「!!…ぐ、ぐぬぬぬ!レ、レナちゃんはこれから大きくなるもん!【大切断】と違うんだよー!」

「「「あっ!?」」」

「テ、ティオナ!いつの間に、大双刃を持ち出したのよ!?お、落ち着きなさい!」

「んー?何かさー?同族を真っ二つにしたくなったなー?」

「あ、あの!ティオナさん!落ち着きましょう?」

「アルゴノゥトくんが言うなら仕方がないかー。」

『『『うわぁ…チョロすぎる。』』』

「心配だわ…。」

 

「ぬぐぐぐ…負けるもんかー!」

「ふふふ」

絶対に負けません!

一度死んだので…、躊躇や羞恥はありません!

 

治療士としても強くなり、ベートさんの横に立ってみませます!




一回死んで強くなったリーネです!
レナ・タリーというライバル出現で、ますます強くなりました。
そして治療士の頂点を目指し始めます!

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