白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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初のアキさん回です!
ラウルと想いを通じ合ってアツアツ状態です!


第232話 貴猫、歓喜。

嬉しい。

リーネを…復活させてくれた…。

【ヘスティア・ファミリア】にとんでもない大きな借りができてしまったわね。

リーネのことだけじゃない。

ラウルと私の橋渡しまでしてくれた。

 

あの子…団長が気にしていた子からの意趣返しとはね。

こういう形なら大歓迎よ。

お互い近すぎて、一歩踏み出せなかったもの。

あの時のやりとりは、私らしくなかったけど今となっては結果オーライね。

 

リーネも…以前のリーネより強くなって何よりだわ。

ベートもリーネへの接し方もどこか柔らかくなっているわね。

 

はぁ…一昨日と昨夜は凄かったわ。

我慢できずラウルとこっそり抜けちゃったわ。

【蠱毒の王】の台詞じゃないけど、どこが【超平凡】よ!

うふふふ。

 

ラウルを狙う娘が他にはいないことはわかっているけど、レナ・タリーの例もあるから油断はできないわね。

きっちり、私を刻み込まないと…。

二度と娼館には行かせないからね!

 

…ラウルは私のもの。そして私はラウルのもの。

団長から追放宣言されたけど、私としては渡りに船ね。

みんなに気を遣っていたけど、これで堂々とできるわね。

明日から二人の新居を探さないと…。

 

あら?団長が【白兎の脚】に…。

「ちょっといいかい?ベル。」

「はい、どうしましたか?フィンさん?」

「いや、ちょっとお願いしたいことがあってね。【アストレア・ファミリア】の【狡鼠】を監査役として派遣してほしいんだけど可能かな?」

「あ、はい。問題ありません。」

「…?なんだか拍子抜けだけど…。」

「【勇者】、それもリリさんの予想範囲です。リリさんはライラさんが【勇者】の一番の理解者であることを今回の戦争遊戯でわかったので、派遣とか依頼してくるでしょう、と。」

「…参ったね。ここまで彼女の手のひらの上とはね。」

「いいえ、3つの計算外がありました。1つ目はミアが予想以上に強かったこと、2つ目は坊ちゃまのあの技がそのまま【フレイヤ・ファミリア】の旗を燃やしたこと、3つ目は【貴猫】と【超平凡】の仲がかなり進展したことです。」

「1つ目はともかく、2つ目は誰も予想できないんじゃないかな…。だが、3つ目は彼女からの意趣返しだったじゃなかったかな?」

「ええ、その筈でした。しかし、あそこまで熱愛するとは思わなかったとのことです。羨ましく思い、かなり歯噛みしておられましたよ。」

「一矢報いたかな?…と言いたいけど、こっちもダメージを受けているよ。」

「変な意地を張るからです。」

「痛感しているよ。…ということで、ベル。頼むよ。」

「はい!わかりました!」

…なるほど。

あの娘も【白兎の脚】にご執心ということね。

あの娘たち…大丈夫かしら?

 

「!!あの…メイさん。ちょっといいですか?」

…?あの人、元ギルド嬢のエイナ・チュールが私を見て何か驚いているようだけど?

「エイナさん、何ですか?……。ほう、それはそれは。【九魔姫】、ちょっと来ていただけますか?」

あの方…【最強侍従】もこちらを見て興味深そうに…。

何かあるの?

 

「何だ?……何だと?お前の魔法が?…そうか、それは非常に惜しいことをしたな。………は?すまない。もう一回言ってくれるか?………それは確かか?一昨日の今日だぞ?……はぁ。ロキ、ちょっと来い。」

リヴェリア…なんでこっち見て驚いているの?

 

「何やー?何があったん?………ファッ!?エイナたんにそんな魔法が!?ウチへ入ってほしかったわー。………ファッ!?マジ?……遅かったかー…。フィン、ガレス、ちょっと来てやー。」

ロキも…何でこっち見て驚いているの?

なんか怖いわ…。

 

「何だい?ロキ。」

「何じゃ、もうこれ以上は勘弁して欲しいぞい。」

「いや、あのなー。…………ということやねん。」

「……本当かい?君が学区から出た時に入団させるべきだったよ。それにしても早いね…。ここまで差をつけられるとは。」

「ここまでとは思わんかったのう…。」

……?団長もガレスさんもこっちを見て…。

ちょっと怖くなったわ。

ラウルは…、ベートのところね。

行ってみましょう。

 

「…?どうしたっすか?アキ。」

「ううん、少し寂しくなっただけ。」

「…てめえら、イチャイチャするなら他のところでやれ!」

「ベートこそ、すればいいじゃない。その二人がいるんだから。」

「お、おい馬鹿!」

「ベート・ローガぁ!私を選ぶよね!」

「ベートさん!駄目ですよ!他派閥との恋愛は禁止ですよ、ということで貴女は帰って下さい!」

「嫌だー!」

レナ・タリーには悪いけど、私はリーネを応援するわ。

リーネが積極的になったのはいいことだわ。

 

団長たちとロキと…【最強侍従】で何か話し合っているわね。

あ、今終わったみたい。

「みんな、ちょっといいかい?」

「「「あ、はい!」」」

「一昨日、我々で話し合ったのだがラウルとアキは、旗を守れなかった責任でホームを追放することになった。」

「「「なっ!?」」」

「これは、僕たちのケジメであり二人の責任を軽くするためだ。完全に突き放すというわけじゃない。彼らはそのままうちへ通ってもらうだけだよ。」

「「「ああ…、なるほど。」」」

みんなから温かい目で見られているわね。

……いいじゃない。別に。

 

「だが、状況が少し変わった。アキ。」

「は、はい!」

「……この場で聞くのは公開処刑になるかもしれんが…。私が恥を忍んで聞く。」

「……な、何でしょうか?」

「お前たち、一昨日と昨日の夜にどこへ行ってきた?」

「「!!」」

な、何で…。

見られないようにしたはず!

 

「ああ、言わなくていい、その反応でわかった。何故かというとな…。アキ、お前身ごもっているぞ。」

「…え?」

「…ええっ!」

「「「ハァッ!?」」」

 

「【ヘスティア・ファミリア】のエイナ・チュールは、相手の体の状態を確認できる魔法を習得しているんじゃ。」

「「「ええっ!」」」

え…?エイナ・チュールがそんな魔法を?

まだ入りたてよね…?

 

「彼女が君を見てね、妊娠3日目とあるらしいよ。身に覚えは…言うまでもないね。」

「「………。」」

私に…ラウルとの子が?

チラッ。

 

「そそそそ、それは本当っすか!あわわわ、まず母さんに…いや先にアキを【ディアンケヒト・ファミリア】に…あ!リーネに診てもらったほうが早いっすね!」

「その…ラウル。ごめん。」

「え?何で謝るんっすか?自分らの子っすよ!…嬉しくないんすか?」

「違う!それは絶対にない!嬉しいよ!…その…安全日といったけど危険日だったの。」

「ええっ!」

『なるほど…そんな手があったわね。』

『ティオネ…、フィンを獲物を狙うような目で見ないでよ。』

『さっきのあんたに言われたくないわよ!』

 

「でも、自分…俺は嬉しいっすよ。アキと子ができるのが。」

「ラウル!」

「アキ…、結婚しよう…ッス。」

!!

「嬉しい…。うん、私もラウルと結婚したい…。」

「「「うおぉぉぉぉ!」」」

「「「きゃああああ!」」」

 

『エルフィさん…。ラウルさんとアキさん、さっきから思ったんですがいつの間にああいう仲になったのですか?』

『一昨日だよー。』

『一昨日!?』

『リーネ…、話せば長くなるんだ。』

 

「みんな、いいかい?話はまだ終わってないんだ。すまないね、プロポーズの邪魔をしてしまって。」

「「い、いえ。」」

「それで、追加だけど僕たち全員で罰を受けようと思う。ロキとリヴェリアとガレスと【ヘスティア・ファミリア】の【最強侍従】と話し合ったんだ。」

「「「………(ゴクリ)」」」

「ああ、緊張しなくていいんだ。簡単にいうと、宴だよ。」

「「「………は?」」」

「まず、ラウルとアキの結婚式だ。」

「「「うおぉぉぉぉ!」」」

「そして、リーネの復活祝いじゃ。」

「え?わ、私?」

「最後に…改宗するメンバーの送別会だ。」

「あ…。」

「ちゅーわけや。ということで、食料庫と酒蔵を空にするくらいパーッとやるでー!」

「「「うおぉぉぉぉ!」」」

団長…みんな…ありがとう!

 

「ラウル…。」

「アキ…俺らは幸せ者っす。みんなに祝ってもらえるのが。」

「うん…!」

ありがとう…みんな。

そして、【ヘスティア・ファミリア】。




エイナさんの魔法はそこまで見破れますね。
アキさんが戦争遊戯後にラウルを連れ出して…ということがバレてしまいまいた。

そしてラウルのプロポーズをその場で…。
フィンはそれを見習うべきですね。

そして、結婚式&復活祝い&送別会のトリプル宴をやることになりました!

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