白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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続いてシノスさん回です!
ベルくんのステータスを数週間に見て…。


第236話 街娘、呆然。

え?何これ…。

数週間前のベルのステータスが大きく変わっているわ…。

 

「え?…【魅了】に【兎囲女達】?………そんな。」

(うわぁ…すごくショック受けているなあ。)

 

【魅了】って…え?私、ベルの魅了にやられているの?

…だから、本調子じゃなかったのね。

 

まあ、いいわ。

美の女神として癪だけど、ベルなら許すわ。

けどね…、ここは思い切り言わせてもらうわよ!

 

「何ですか…これは。もう神を超越していますよ!」

「やはりキミもそう思うよね。」

「【魅了】って…私達美の神のお株奪っているじゃないですか!冗談じゃありませんよ!」

「まーね。」

「【兎囲女達】!?これ、絶対にゼウス様の影響ですよね!?絶対に、本当に、許しません!ああ!腹立つ!」

「まー。うん、わかる。」

「この【時駆白兎】って、先程言っていた時を越えるスキルですか…。いまいちピンと来ませんが、具体的にどのような感じなのですか?」

「あー、それはね「百聞は一見にしかずといいますので、実際にご覧になりますか?」……。」

「……メイさん、セバスさん、盗み聞きは失礼ではありません?」

「私たちはずっと部屋におりましたが?」

「「え?」」

「気配を断っていました。」

「「………。」」

何も、気配を断たなくてもいいじゃない…。

怖いわよ!

 

「それで、百聞は一見にしかずというのはどういう意味です?」

「少々お待ちくださいませ。」

 

コンコン

 

「ん?誰だい?」

「春姫でございます。あの…【フレイヤ…いえ【タケミカヅチ・ファミリア】の【猛者】様がいらっしゃいました。セバスさんに呼ばれて、と。」

「来ましたか。メイ。」

「先に行って、準備をしておきましょう。」

ヒュッ!

 

準備?何をするつもりかしら…。

この二人が出張ることって、絶対にろくなことじゃないわよね?

大丈夫かしら…。

 

「何をするんでしょう?オッタルさんも呼んで…。」

「あーなるほど、実際にやるんだね。もうボクは達観したよ。キミもそうしたほうが早いぜ?でないと、疲れるよ…。」

「ええー…何が起こるんですか…。」

何をするのかしら?

先程オッタルに会ったけど、この状態で会うとどうなるのかしら?

試してみましょう。

 

「フレイヤ…様?…え?シル様…でもない?」

あ、やはりわからないわね。

すごいわね…【白兎眷属】って、神威を完全に封じた上に神をも眷属にするなんて。

まあ、異性でベルへの愛が高い必要があるけれどね。

……ベルは神時代で初めて女神を眷属にしたということよね?

その第一人神が私ということなら、悪い気はしないわね。

いけない、オッタルを安心させないと。

 

「ええ、神の力を完全に封じられました。」

「ヘスティア様!何てことを!」

「ボ、ボクじゃないぞ!」

「オッタルさんオッタルさん、ヘスティア様のせいではありません。これは…え?私の影響によるもの?」

「そうでございます。自業自得とはこのことでございますな。」

「どういう意味だ?」

(そういうことですか…。はぁ…ベルさんはとんでもないですね。)

私たち美の神による影響で、発展アビリティ【魅了】が発現し、そのアビリティがベルの「家族が欲しい」という想いが結びつき、【白兎眷属】というスキルを生んだのね。

セバスの言う通り、私たちが仕掛けて私に返ってきたということね。

複雑だわ…。

 

「【ヘスティア・ファミリア】のトップシークレットでございます。」

「オッタルさん、これはむしろ私にとっては都合がいいです。なので、ヘスティア様を責めては駄目ですよ?」

「…わかりました。それで俺を呼んだのは何だ?」

「では、クノッソスへ参りましょう。」

「……先に説明してくれ。」

クノッソスね、タナトスたち邪神が入り浸ったところね。

入るのは初めてだわ。

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ここが…クノッソス。

ウラノスの眷属、ダイダロス…いえその子孫たちが築いた人口迷宮…。

ベルもそうだけど、人の想いって凄いわね…。

 

あら、メイだわ。側にあるのは…大剣と鎧?

「来ましたか。もうすぐ来られますので、お待ちくださいませ。」

「これは…ザルドの大剣と鎧?」

そういえば、オッタルの部屋にあったけど盗まれたと聞いたわ。

セバス…どれだけ私達のホームから盗んだのよ…。

 

「何だ、メイ。私は今、いいところなのだが…。」

「メイ、どうしたの?ここへ来てほしいって…うわぁぁぁぁぁぁ!」

「え?ベ、ベルさんが穴に落ちた!?…いえ、この穴は…。」

「なっ!ベル、ぐっ!弾かれただと!?」

この穴…どこかで。

そう、天界で…同郷のウルズ、ベルザンディ、スクルドのあの女神たちが開いた穴に似ているわ…。

まさか…【時駆白兎】とは…。

 

「成功でございますね。愚者、お願いします。」

「またかね?わかったよ。」

【未踏の領域よ、禁忌の壁よ。今日この日、我が身は天の法典に背く。ピオスの蛇杖、サルスの杯。治癒の権能をもってしても届かざる汝の声よ、どうか待っていてほしい。王の審判、断罪の雷霆。神の摂理に逆らい焼きつくされるというのなら、自ら冥府へと赴こう。】

 

幾度が見たことあるわね、あの光。

一体何なのかしら?

 

「坊ちゃま…お願い致します。」




【時駆白兎】を直接見るために、クノッソスで発動しました!
あの大剣にあの鎧、そしてオッタルにフレイヤ、メイとくれば、あの方ですか!?

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