アルフィアと雑談しています。
当初のピリピリムードがなく、義母としてのママ友談話のような感じになっています。
「……そうか。それで、ベルと何の関係があるのだ?」
「その人間から少女に変えたのが、お前の義息子だ。」
「…何だと?」
「半年前、アイズはあの少年をミノタウロスから救った時からあの少年を気にし始めたのだ。今までにない反応で私達も驚いた。」
半年前、『豊穣の女主人』でベートが暴言を吐いた翌日にアイズがダンジョンへ潜らなかったことに驚いた。
その理由を聞けば、あの少年のことだった。
今、思い返してもアイズはダンジョンやじゃが丸くんよりも、あの少年を気にかけていたことにもっと関心を持つべきだったな。
「そうでございますな。アイズ嬢は坊ちゃまを一目で見た時から気にし始めました。アイズ嬢は気づいておられないかもしれませんが、一目惚れというやつですね。」
「何?」「何だと?」
は?ひ、ひ、一目惚れだと!?
あのアイズが!?
「【九魔姫】、いえ、ここではリヴェリア嬢と言っておきます。それは、メイと意見が一致しています。アイズ嬢は今の今まで恋はしたことはありませんね?」
「ああ、幾度か異性を紹介しようとしたが、じゃが丸を選ぶくらいだった。」
「なら、確定ですね。」
「ちょ、ちょっと待って欲しい。それは確かなのか?」
じゃが丸くんやダンジョンのことより、あの少年に一目惚れだと!?
………そうでなければ、あの少年を気にしないわけがないな。
妙に納得した。
「はい。アイズ嬢はその時から何か変わったことはありませんかな?」
「ああ、多くあった。私達がいくらやっても駄目だったのをあの娘は反応したのだ。信じられないほどにな。」
「…おい、セバス。それは確かなのか?出任せじゃないだろうな?」
「お嬢様、確かでございます。リヴェリア嬢、アイズ嬢は何かと坊ちゃまを気にかけているのではないですかな?」
「ああ、そうだ。私達が今までやったことは何なのだと思うくらいな。」
「……自覚していないのは何故だ?」
それはそうだろう。
恋のこの字も知らないのに、それを自覚するには無理がある。
…【最恐執事】も言ってたが、ようやく少女になったばかりなのだぞ?
それに、あの子は…。
「今の今まで、剣しか握ったことがないあの娘にそれを自覚しろというのは無理があるだろう…。」
「ええ、ですがまだ精神的に幼いですね。」
「ああ、そうだ。だが、ここ最近は女性らしさを出し始めている。【ロキ・ファミリア】副団長としては懸念すべきことだが、私個人としては嬉しい。」
あの少年を気にするようになってから、身だしなみや服などを気にするようになった。
レフィーヤやティオナの影響もあるかもしれないが、思い返せばあの少年への気があったかもしれない。
「他の奴にしろ。」
「無茶を言うな…あの娘が今までなかったことだ。叶えてやりたい。」
『お嬢様、他の方にしますと坊ちゃまの【憧憬一途】が消失してしまいますぞ。』
『くそっ!何故あの野生児にベルをやらなければならんのだ。』
『逆に考えてください。こちらに入ったからには坊ちゃま好みとして教育すればいいのです。』
『ちっ……。』
………?
何を話しているのだ?
「おい、何をこそこそと話している。」
「五月蝿い。貴様にわかるか?あんな野生児に私の愛しい義息子をやらなければならないのを。」
「野生児……まあ、お前から見ればそうだろう。そんなに愛しいなら、7年前に行けばよかったのに…。」
「五月蝿い。」
野生児か…7年前のアイズは正にそうだった。
ここまで矯正するのに大変だった…。
副団長としても、アイズの保護者としても。
そして、聞かなければならないことがある。
「それはそうと、ベル・クラネルについて詳しく聞きたい。」
「何だと?」
「そうだろう?私…私達が手塩にかけて育てた娘が気になる相手を知って何が悪い?」
「貴様に聞かせる話は「では、坊ちゃまについてお話いたしましょう。」…おい、セバス。」
……本当にあの少年を溺愛しているのだな。
だったら…いや、たらればを言えばきりがない。
それを言うなら私も人のことが言えん。
「お嬢様、坊ちゃまの味方は多い方がいいのです。【ロキ・ファミリア】の愚物の小人族や酒しか考えていないドワーフよりはマシでございます。」
「あいつらへひどい言われようだな……。まあ、否定はしない。」
「……そういえば、私もベルがオラリオへ来て半年間のことは聞いたが、その前のことはまだ詳しく聞いてないな。」
「では、そこからお話いたしましょう。」
は?…ああ、そうか。お前は最近この時代へ来たばかりだったな。
……丁度いいな。
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信じられん……。あのゼウスによって教育されてきたというのに。
【傑物】や【暴食】を除けば、例外なくゼウスの影響を受けていた。
特にあの少年の父親はひどかった。
なのに…。
「あの狒々爺め、絶対に許さん。余計なことをベルに吹き込みやがって。」
「信じられん…。あのゼウスに14年間育てられて聞くに耐えないことを教えられて、今でもなお何故そんな純粋無垢でいられるのだ?もう偉業になるのではないか?」
「そうだろう、そうだろう。」
ベル・クラネルのことを褒めると上機嫌になったな…。
こいつがここまで親馬鹿と思わなかった。まあ、それは私もだが。
あのミノタウロスの血塗れ事件で、お互い気にし始めましたからね。
無理もありません。
そして、アルフィアの親馬鹿ぶりに呆れて自分を見直しています。
第245話は日時を間違えてしまい、第244話と同時に出してしまいました…。
混乱させてすみません!
ストックの在庫が…。
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