白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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三回連続のリヴェリア回です!


第247話 九魔姫、依頼。

いい機会だ。

「ベル・クラネルに遭った、【ロキ・ファミリア】のやったことについて深く謝罪する。」

「……うちの義息子が世話になったから気にするな。それにあの無乳に余計なことを吹き込まれなくてよかったと思う。」

「それは私もそう思う。アイズをロキに近づけさせるべきではなかった。お陰でアイズにいらん知識をつけられた。矯正するのに疲れた…。」

「…お前も苦労しているのだな。」

一段落したと思ったら、アイズの発言でロキの仕業と思うのがよくあった。

ロキの折檻→アイズの矯正教育→ロキの吹き込み→アイズの発言…で、いたちごっこだった。

疲れた…。

 

だが、ここ【ヘスティア・ファミリア】なら問題ないだろう。

ヘスティア様も常識をわきまえており、貞操観念が高い。

我々エルフにとっていい環境かもしれん。

【ロキ・ファミリア】の最古参メンバーじゃなかったら、改宗を間違いなく希望していただろう。

 

いや…やめよう。

私が改宗すると、多くのエルフが【ヘスティア・ファミリア】へ雪崩れ込むかもしれん。

そこまでヘスティア様に迷惑をかけられん。

 

「ああ。だから、【ヘスティア・ファミリア】主神ヘスティアが羨ましい。あんな寛大な女神がいることを今の今まで知らなかったのが恥ずかしい。」

「…神ヘスティアは、あのヘラをいい子というぐらいだぞ?」

「何……だと!?」

あの…最強最悪女神のヘラを…いい子だと!?

あ、あり得ない…。

何て寛大な心をお持ちなのだ……。

ロキとは、本当に比べ物にならないな。

 

「さらにあのクソエロ神ゼウスのことを、困った子扱いするぐらいですからな。」

「そうか……神は運次第というが、ベル・クラネルは大当たりを引き当てたようだな。」

「それは私も深くそう思う。…メーテリアが引き寄せてくれたかもしれんな。元々、神ヘスティアがねぐらにしていた教会は、私達姉妹の思い出のところなのだ。【アポロン・ファミリア】如きに潰されたがな(絶対に滅ぼしてやる)。」

「そうだったのか…。なら、アイズとベル・クラネルを引き合わせてくれたのはお前の妹かもしれんな。」

「……余計なことしなくてもいいのにと言いたいが、あのスキルが発現したと考えるとそう考えざるを得ないな。はぁ……。」

「あのスキル?」

あの少年の、考えられない成長速度と関係あるのか?

是非聞いてみたい…!

 

「…こいつなら教えてもいいだろう?セバス。」

「そうでございますな。リヴェリア嬢、坊ちゃまがここまで急成長したのは、あるスキルでございます。」

「いいのか?私に教えても。ここで見聞きしたことは一切他言しないと約束しよう。」

「ふん、その時は私の魔法で滅させてやる。」

「では、そのスキルとは…。」

そして、私はあの少年に発現した【憧憬一途】について聞いた。

 

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【憧憬一途】のきっかけがあのアイズとはな。

アイズがあの少年を気にし始め、あの少年はアイズに一目惚れしスキルが発現したとはな。

 

……お互い一目惚れなのか。

ぜひ叶えてやりたい。ラウルとアキのように相思相愛になってほしい。

「……運命というのはあるものだな。アイズがベル・クラネルと会ったことによって変わり、ベル・クラネルがアイズと会ったことにより英雄の道を最短で駆け上るとはな。」

「全くでございますな。」

「美の神のイシュタルやフレイヤの魅了が一切効かないだと?とんでもないスキルだが、純粋無垢なベル・クラネルしか扱うことができんな。」

「そうだろう、そうだろう。」

…………こいつ、変わったな。

あの少年のこととなると、非常に機嫌がよくなるな。

まあ、あの娘…メーテリアに生き写しなら仕方がないだろう。

 

ここへ預けるには、やはり【最強侍従】と【最恐執事】の協力が不可欠だ。

アイズを…少女から恋する乙女に変えるためにも。

「【最恐執事】…いやセバス殿。アイズをよろしくお願いしたい。私ではあの娘に対してどうしても甘くなってしまう。」

「もちろんお引き受けいたします。メイも承知済みです。」

「……私も機会あれば、声をかけよう。」

「すまん。」

「気にするな。」

こいつがこういうことを言うとはな。

義息子の意中の相手がアイズと知れば、そうせざるを得ないだろうな。

あの少年に嫌われたくないならな。

 

「では、リヴェリア嬢は【ヘスティア・ファミリア】ホームに出入自由と皆様へ伝えましょう。また、改宗されたメンバーについての報告書を週一に提出しましょう。」

「それは非常に助かるな、頼む。」

「カップが空になりましたな、紅茶を淹れましょう。」

出入り自由はともかく、週一の報告書は非常に助かる。

それが彼らによるものなら、正確だろう。

ふぅ……、ようやく一安心できる。

 

ドドドドドドド!

「何だ?この音は?」

「……騒がしいな。またあの小娘共か?」

「おかしいですな?アリーゼ嬢はダンジョンへ先程行ったばかりですが?」

嫌な予感がする…。

 

バーン!

「リヴェリアぁぁぁ、ベルが…ベルが…。」

「お、おい!アイズ!ノックをしてから入れと…。」

「ベルに何があった?」

何があったというのだ!?

 

「【白妖の魔杖】に寝取られた!」

「「は?」」

 

……こいつは何を言っているのだ?




続いて、ママ友(お互い義母ですが)談話です。
リヴェリアさんとアルフィアさんとは意外に相性がいいかもしれません。
ダンメモ3周年でもアルフィアの発言に、リヴェリアさんが激昂するくらいの感情をむき出しにしたのですから。

そして、リヴェリアさんはセバスさんにアイズのことをお願いしました。
うまくいくといいですね!

そして…アイズが殴り込まれて爆弾発言を…。

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