白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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リュー、三回目です!



第24話 妖精剣士、決意。

「……以上となります。そして私は、シルに…ミア母さんに拾われて現在に至ります。」

「…ありがとう、リュー。辛いことを話してくれて。」

「うっ…うっ…。」

私が潰した組織は27,ギルドへ突き出した神は4、多くの死者を出しました。

皮肉なことにそれで『暗黒期』を終わらせることになりましたが…。

 

しかし【ルドラ・ファミリア】ホーム強襲時に、ジュラは確実に殺しておくべきでした。

そうすれば、再びジャガーノートが出てくることはなかったのです。

…ん?そうなるとベルとあのような仲になることはなかった…?

……………………………考えないことにしましょう、ええ。

 

いけません。…気を取り直してアストレア様に向き合いました。

「アストレア様…、私はもうアストレア様の正義に顔向けできません・・・。」

「リュー…、それは違うわ。確かに貴方は多くの人を殺し、多くの罪を犯した。それは私の責任でもあるわ。」

違う!それは絶対に違う!

貴方のせいではない!私が未熟なせいだっ!

 

「違いますっ!アストレア様のせいではありませんっ!」

「リュー…、私が都市外へ出る前に貴方へ告げた言葉、覚えている?」

「っ…正義を捨てなさい、…と。」

「その意味はね…「アストレア様自らが奉ずる真理に背き、私の『復讐』の一端を背負っていただく、ことでしょうか?」…そうよ。気づいてくれたのね。」

「いえ…、その、あの…か、彼が教えてくれて気づかせてくれましたので…。」

ああ…言ってしまった…。

ベル…許して下さい…。

 

「ぐすっ…ぐす…?おお!例の彼ですね!」

「セシル…貴方は黙ってなさい!」

「ひゃうっ!?」

「リュー。ヘルメスから聞いたけど、今のオラリオは笑顔でいっぱいだそうね。リュー・・貴方は私怨とはいえ、『暗黒期』を終わらせた。それは【ロキ・ファミリア】や【フレイヤ・ファミリア】でも【ガネーシャ・ファミリア】でもできなかった。誰が何を言おうとも、私は貴方のやったことを自慢に、誇りに思うわよ…リュー。」

「…アストレア様…。ありがとうございます。」

私は、ようやくアストレア様の眷属に戻れたかもしれません…。

 

「それにリュー、いい人に巡り会えたわね。…それで『豊穣の女主人』に拾われた後のことも聞きたいわ。」

ゑ?ま、まだ続けるのですか?

これ以上は、違う意味で精神力が保ちません!

 

「き、今日は、もう遅いですので寝ましょう!」

「あ、センパイ!逃げる気ですね!」

「違う!オラリオへ一刻も向かわなければならないのです!」

そうです!決してベルのことを言いたくないわけではないのです!

 

「なるほど!愛しの彼に一刻も早く会いたいのですね!ひゅー!ひゅー!」

「……セシル、寝られないのなら寝かせてあげましょうか?私はやりすぎてしまうかもしれませんので、永遠の眠りになるかもしれませんが。」

「レ、レベル1の後輩に大人気ないですよ、センパイ。アストレア様~お助けください!」

こ、この子は…。

 

「仕方がないわ。リュー、セシル、続きは明日にしましょう。」

「そーですね。では、お休みなさい!アストレア様、センパイ!」

…本当にアリーゼと輝夜とライラを合わせて3で割ったような子です。

 

結局話さなければならないのですか…。

どうにか…誤魔化す手はないでしょうか?

(「ねーよ。」「諦めろ。」「誤魔化しちゃ駄目よ!」)

…ベル、助けてください…。

 

その時、どこかの兎は盛大なくしゃみをかましていた。

そして周囲にかなり心配されていた。

 

「ああ、リュー。先程のステータスを渡しそびれたわね。はい。」

眠りに就く前に、アストレア様は、私のステータスの写しの羊皮紙を渡してくれました。

 

「なっ…!?」

Lv.5

力:I0

耐久:I0

器用:I0

敏捷:I0

魔力:I0

狩人:G→E

耐異常:G→E

魔防:I→G

魔導:I

◆スキル

・妖精星唱(フェアリー・セレナード)

魔法の効果が増幅する。夜の間、強化補正が増幅する。

・精神装填(マインド・ロード)

攻撃時精神力を消費することで『力』を上昇させる。精神力消費量含め、任意発動。

・疾風奮迅(エアロ・マナ)

疾走時、速度が上昇すればするほど攻撃力に補正。

・白兎純愛(ラビット・ラブ)

愛しい人のことを想えば想うほど、全能力超高補正。

発動時に、発展アビリティ『剣士』の一時発現。

発動時に、発展アビリティ『精癒』の一時発現。

◆魔法

・ルミノス・ウィンド

広域攻撃魔法。風・光属性。

・ノア・ヒール

回復魔法。地形効果。森林地帯における強力補正。

 

…………バレたのはこれかあぁぁぁ!?

・白兎純愛(ラビット・ラブ)

愛しい人のことを想えば想うほど、全能力超高補正。

発動時に、発展アビリティ『剣士』の一時発現。

発動時に、発展アビリティ『精癒』の一時発現。

 

とても嬉しいけど…、今この場では嬉しくないっ!

…このスキルは今の私にとって非常に強力ですね。

ベル…ありがとうございます。

 

アストレア様は私を優しい目で見て、

「リュー…、その人の手はとれる?」

「…言ったら寝ていただけます?」

「ええ。」

「はい…、私の手を取れる唯一の男性です。彼を…愛しています…。」

「そう、よかったわ。リュー、逃しちゃ駄目よ。じゃあ、お休みなさい。」

…アリーゼと同じことを言いますね。

 

ええ、逃す気はありません。どんなことがあっても。

ベル、待っててください。もうすぐ駆けつけますので。

 

ベル…貴方は私の『正義』であり『希望』だ。

あり得ませんが、他の者が貴方を見捨てても、私は決して貴方を1人、死地へ生かせはしない。

私は改めてそう決意し、オラリオの方角を眺めた。




はい、リュー視点は一旦完了ですがまだリュー編は続きます。

今回のように流れ次第で、キャラ視点を出すかもしれませんのでご期待くださいませ。

次回は…あの方でございます!

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