白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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アリシア回です!
現団員と改宗組の顔合わせ中です。




第251話 純潔園、蒼白。

レベル2といえ、リリさんはすごいですね。

団…【勇者】とレベル6とかけ離れていますが、年齢からみてまだこれからですね。

しかも頭脳で互角なら、数年もすれば【勇者】を超えるのではないでしょうか?

 

「さて、次はヴェルフ・クロッゾさんですね。レベル2で、【ヘスティア・ファミリア】の鍛冶を担当しています。」

「よろしく頼む。あー、家名は呼ばないでくれると助かる。」

「皆さんもご存知のように彼の先祖はラキアに魔剣を譲りエルフの里を多く焼きました。ですが、それはヴェルフさんではないです。ここにおられるエルフの皆さんは当然おわかりですね?」

ビクッ。

 

すみません……、わかってなかったのがここにいます…。

レフィーヤ、こっちを見ないで下さい。

 

「…当然。ヴェルフにそんなことを言う同胞は斬る…。」

「おい、ヘグニ。そこまでしなくていいぞ。」

「…友を侮辱するやつは許さない…。」

だ、大丈夫でしょうか…?

斬られませんよね?

 

「当然でしょう。ヴェルフさんは直接エルフの森を焼いた本人ではないでしょう。そこを突くのは筋違いというものです。悪いのはラキア、神アレスですから。」

うぐっ!……言葉もありません。

なのでティオナにレフィーヤ、こっちを見ないでくれませんか。

 

「うん、でもそれで精霊から見放されて魔剣が崩れたんだよね?どうしてヴェルフさんに?」

そうですね、それが知りたいですね。

 

「さあな、いきなり発現したからわからないな。まあ、それで周りが魔剣作れと言われ辟易したからラキアを出たんだ。……数ヶ月前のラキア遠征で、親父と爺が来たのは驚いたが、一応解決したから気にするな。」

え?そ、そうなのですか。

私も人のこと言えませんね。リヴェリア様に仕えたいために森を出たのですから。

ラキア遠征の裏でそのようなことが起こったのですか…。

 

「そうですね。そういえば、彼らは今投獄されていますね。」

「!!…頼む、本当に頼むからあいつらを改変しないでくれ!」

「………。」

「おい…まさかもう既にしたんじゃないんだろうな?してないと言ってくれ!」

「今、思い出したところです。彼らが抜けていましたね、と。」

「本当に頼む。あいつらはそっとしておいてくれ…。」

「そうですか。残念です。」

(((マジでやる気だったんだ…。)))

改変…?フリュネ・ジャミールのように?

まあ、自分の父と祖父を改変されたら気が気でないでしょうね。

 

「さて、アリシアさんはどう思います?」

「いえ…その。…18階層では大変申し訳ありませんでした…。貴方の事情も知らずに失礼な発言をしてしまったことを許して下さい。」

「あー、そんなことあったな。いや、気にしないでくれ。よくあることだしな。」

「同胞よ…、貴女はそんなことを言わないと思ってたのに…。」

「同胞…、それは駄目でしょう…。」

「アリシアさん…あの時すぐに謝っていればよかったんじゃ…。」

「まあまあ…、事情を知らないから仕方がないかと…。」

うう…同胞からの非難が痛いです…。

エイナさん…感謝します!

 

「ヤマト・命さんです。彼女はレベル2ですが、偵察や索敵に長けています。同じ仕事である【ヘルメス・ファミリア】のルルネ・ルーイさんより技術は上です。」

「あの…さすがにレベル3より上とは言い過ぎではないでしょうか?」

「いいえ、命様。リリから見ても【泥犬】よりは上ですよ?レベル差における実力は別にしても。」

「そ、そうですか。」

そうなのですか?レベル2にしては侮れませんね。

 

「そうだ。【絶†影】。」

「お前の索敵能力は厄介だ。」

「お前の重力魔法はあのバカ犬にない。」

「フレイヤ様の魅了騒動前にお前を先に潰したのは、お前が逃げられる可能性が高かったからだ。」

戦争遊戯でもガレスさんを縫い止めたのは彼女でしたか。

なるほど…元【ロキ・ファミリア】にもラクタたちがいましたが、索敵能力やあの重力魔法はありませんでしたね。

 

「また彼女は元【タケミカヅチ・ファミリア】構成員というだけあって、それなりの武を修めています。【ロキ・ファミリア】でいいますと、【超凡夫】に近いと言ったほうがわかりやすいかもしれませんね。」

「「「ああ!」」」

ラウルさんのような万能で、ラクタたちのような偵察や索敵能力があり、重力魔法を持つ…。

…確かに有能ですね、驚きました…。

ベルさんの存在が強すぎて、彼女が目立たないのでわかりませんでした。

いえ、その方が彼女にとってやりやすいかもしれませんね。

 

「サンジョウノ・春姫さんです。レベル1ですが、それを補うほどの妖術をお持ちです。既に知っているかもしれませんが、神イシュタルが狂喜したレベルブーストの妖術をお持ちです。今のところは連続で最大4つまでです。【ヘスティア・ファミリア】の最大の切り札です。」

「春姫でございます。よろしくお願い致します。」

「はいはーい!レベルブーストって、レベルを1段階上げるだけなんですか?」

「はい、そうです。体感した方が早いかもしれませんね。模擬戦の時にやってみましょう。」

「「「はい!」」」

そんなに強力なら、この前の戦争遊戯で何故使わなかったのでしょうか?

聞いてみましょうか。

 

「あの、質問です。どうして先日の戦争遊戯では使わなかったでしょうか?」

「もっともな質問です。春姫さんの妖術はどこのファミリアでも欲しがるものです。神イシュタルが神フレイヤに強気で出れるようになったのは、春姫さんの妖術があってこそです。」

「「「!!」」」

「もし出せば、有象無象の糞神共が春姫さんを手に入れようとしてあらゆる手をしてくるでしょう。それを防ぐために使わなかったのです。」

「…なるほど。そういうことでしたか。」

無用な争いを避けるためですか…。

オラリオ連合を築いた今となっては、大丈夫ですが念のため隠したほうがいいですね。

 

「それにレベルブーストを受けた方は、精神が高揚します。また得た経験値も半分になります。命のやりとりの危険が高いモンスターが相手ならともかく、対人戦では経験値がもったいないですからね。」

「そういうことでしたか…。確かに私が受けた時は精神が高揚していました。あれは慣れないと危険ですね。」

「どういうことでしょうか?」

「高揚すると、危機察知能力が鈍くなる上技術がおろそかになってしまいます。」

「はい、ルゥさんの言う通りです。なので、今後は春姫さんの妖術に慣れてもらいます。いいですね?」

「「「はい!」」」

対人戦はまだ生き残れるかもしれませんが、モンスターが相手ではそう行きませんからね。

 




18階層でヴェルフへ怒鳴った時の謝罪がようやくできましたね。

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