白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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続いて、お義母さん回です!
ベルの器がよくわかってないアイズを叱責中です。


第255話 静寂、推薦。

……他の奴にした方がよさそうだな。

だが、ベルはこいつを…ちっ!

 

「ベルはあの異端児を家族同然に思っているのだぞ?貴様が1000歳のババアだろうが、モンスターだろうがそう簡単に変わるわけないだろう、馬鹿が。」

「ババアではありません…。私はまだ16歳です。」

「例えの話だ、野生児。それに…ベルは大犯罪者の私の罪を共に背負うといってくれたのだぞ?」

「な…。」

「そこまでの器なのか…あの少年は。」

そうだ。ベルは優しいだけではない。

全てを救うという…『偽善』を堂々と言い張る子だ。

 

「それを知った私はあの子の器に打ち震えたよ。そしてあの子のために私は全てを賭ける、と決めたのだ。貴様が大英雄と大精霊の子と知っても、変わらんだろう。」

「……ああ、そうだな(なるほど、例のスキルが強まるだけだろうな)。」

「え?何でリヴェリアにわかるの?ベルとそんなに話したことないのに?」

「では聞くが、お前の知っているベル・クラネルはそんな少年か?」

「……違う。ベルはそんな子じゃない。」

「では、何故恐れるのだ?」

「………。」

こいつは何を怖がっているのだ?

 

「なるほど、今までの関係が変わるのが怖いのですな?」

「!!(な、何で…わかるの!?)」

『私が思っていたより、あの少年にかなり食い込んでいるのがわかるな…。』

『だったら、少しは教養と考える能力を身につけろ。エイナの方が何百倍もマシだ。』

『エイナが?まあ、あいつなら納得するな。しかし、エイナを育てたアイナは凄いな。本人は破天荒な性格だというのに…。』

エイナはいいお手本だ。ベルを立ててフォローしてくれている。

ただ甘やかすだけでなく、ちゃんと叱る。

私はエイナを薦めたいな。

 

「アイズ嬢、そのままでいたいなら構いません。ですが、周りは待ってくれませんよ?」

「どういう…ことですか?」

「ここで暮らしている内にすぐわかりますよ。」

「???」

ああ…そうだったな。

だが、この野生児にわかるのだろうか?

 

『おい、どういうことだ?』

『…ベルのスキル『兎囲女達』は知っているか?』

『ああ。おい…まさか。』

『勘違いするな、あの子はまだ未精通だ。だが、ここや周りにいる女共のほとんどはベルを慕っている。いつでも関係に進んでもいいようにな。……私は認めたくはないが、言う資格がない。』

そうだ…私は7年前、あの子を捨てて終末の時計を遅らせることを選んだのだ。

本来なら私はあの子に会う資格も見る資格もないのだ。

 

だが…ベルは7年前に来て私を救い、この時代へ連れてきた。

それは受け止めなければならない、ベルのために生きることを。

 

『信じられん…あの大神の元に14年間もいるのにまだ未精通だったのか…。それは、まあ後で考えるとして、一体何人いるのだ。』

『知るか、5人から先は知らん、知りたくもない。』

『5人以上!?あ…【最強侍従】が言ったのは事実だったのか…。』

『あのメイドが何を言ったのだ?』

『10人でも100人でも余裕持って囲むのが英雄の条件だと。』

『あのメイド…何を教えているのだ。』

メイとセバスはベルの強化に力を注ぎすぎだ。

スキルの強化だからといって、ハーレムを作ることはなかろうに。

はぁ…。

 

『だが…、そうでもしなければあの娘たちが報われない。仕方がないだろう。』

『くそっ!7年前…いやゼウスと争ってあの子を引き取るべきだった!』

『今更だろう…。』

『五月蝿い。』

お前までもそう言うのか。

 

…ベルはこいつを想っているのはわかった。

だが、こいつはベルのことをどう思っているのだ?

聞いてみるか。

「おい、野生児。お前はベルのことをどう思っているのだ?」

「えっと…ペット?」

「よし、死ね。」

ここでやるより、ダンジョンの深層へ連れて行って嬲り殺すか。

ベルには事故と言っておこう。

悲しみはエイナたちが埋めてくれるだろう。

うむ、完璧な計画だ。

 

「ま、待ってくれ!アルフィア!この子はあまりの天然だから、よくわかっていないのだ!」

「うちの義息子をペットだと?万死に値するぞ!」

「気持ちはよくわかる!が、この子はその気持ちを本当に理解してないのだ!」

「野生児だからか。」「……そうだ。」

…よくよく考えれば、7年前よりはかなりマシになっているな。

こいつがかなり教えたのは理解できる。

仕方がない、こいつに免じて許してやろう。

 

「リヴェリア…ひどい。私は野生児じゃないのに。」

「ほう、お前がダンジョンやじゃが丸くん以外に興味あることは何だ?言ってみろ。」

「…ベル?」

「ほらな。だから、こいつは理解してないのだ。」

礼儀や作法を知ってたとしても、中身は全くの子供…いやそれ以下か。

苦労しているな、こいつは。

 

「リヴェリア嬢。アイズ嬢は私共におまかせいただけませんかな?」

「……先程、この子を頼むと言ったのだ。二言はない。」

「セバス、お前はこの野生児をどうにかできるのか?」

この年増ハイエルフが手間かけて育てた結果がコレだぞ?

いくら、セバスでも…。

 

「はい、お嬢様。元ファミリアの団長と比べれば、まだ可愛いものです。」

「…そうだな。」

「…確かにそれは言える。あの【女帝】と比べるのもどうかと思うが。」

「???」

あの団長と比べれば、この野生児は赤子の手をひねるより簡単だろうな。

あの傲慢な女は後にも先にも出てこないだろう。

 




お義母さんとしては、アイズは最下位に近い位置となりましたね。
まあ、才媛であるエイナと比べれば…

【ヘラ・ファミリア】団長の【女帝】と比べれば、アイズは簡単でしょうね。

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