白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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団員たちの顔合わせを温かい目で見つめているヘスティア様です。
ヘスティアがその時、思い出したことは…。

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戦人さん、Lanmokoさん、誤字報告いただきありがとうございます!


第258話 処女神、回顧。

うんうん、仲良きことは良きことかな。

一年も経ってないのにもう最強最大派閥になってしまったなー。

みんなからの期待を裏切らないためにも、しっかりとまとめておかないとね。

 

一昨日、フレ…いやシノスくんとオッタルくんがセバスくんと一緒に行った後に…。

 

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コンコン

 

「ん?誰だい?」

「私よ、ヘスティア。」

「何だい、アストレアかい。入ってもいいよー。」

 

ガチャ

「終わったかしら?…あら?フレイヤは?」

「オッタルくんとセバスくんとクノッソスへ行ったよ。…多分、ベルくんのスキル検証のためだと思うよ。」

「え?また誰かを連れてくるの?」

「そうみたいだね。僕はもう知らなーい。」

「ヘスティア…現実逃避しないでよ。」

「時を越えてくることに対してどうしろっていうんだい!?ボクの管轄外だよ!」

ボクの司るのは『悠久の聖火』だよ!

時じゃなーい!

それにアレはどうしようもないだろ!?

 

「まあ…そうね。あ、ルゥの改宗お願いしていいかしら?」

「んあ?いいのかい?」

「ええ、ルゥも【剣姫】に勝ったようだし…。それにメイからメイド親衛隊に加入するなら改宗するようにと言われたのよ。」

「……言われた?」

「……脅迫されたに近いかもしれないわね。」

「んー、でもどうして?傘下ファミリアなら別に改宗しなくてもいいんじゃない?」

「ルゥのステータスを見たらわかるわ。」

……【白兎眷属】のようなスキルじゃないよね?

そういえば…遠征直後、治療院でベルくんとの関係が怪しかったよね…。

 

いい機会だ、聞いておこう。

「…エルフくん。キミに聞きたいんだけど…。」

「は、はい。」

「ベルくんと深層へ落ちた時、ベルくんと何かあったのかい?」

「!?」

やはり何かあったね?

よし、アストレアもいることだし全部言ってもらおう。

 

「あ、私も聞きたいわね。さあ吐きなさい、ルゥ。」

「そ、それは!?その…あの…何も…い、いかがわしいことはありま…せんでした。」

「…嘘は言ってないね。」

「それなら、何故こんなに赤面して動揺しているのかしら?絶対に何かあったに違いないわ。」

「そうだね。さあ、吐くんだ!…大丈夫だよ、ここはボクたちしかいないから。」

「そ、それを言ったら、改宗は取りやめということにならないでしょうか?」

「ならないよ。約束しよう。ベルくんと離れ離れにしないことも。」

「そうね(そうしないと、ルゥは安心できないでしょうね)。」

「わ、わかりました。その…実は……。」

そして、エルフくんは深層のセーフティエリアであったことを話してくれた。

 

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「なるほど…。その一歩手前だったことね。」

「ルゥ。」

「は、はい?アストレア様?」

「ヘタレね。」

「うぐぅ!?」

そうだね。本当にそう思うよ。

 

「というか、よくその場で思いとどまったね…。ある意味感心するよ。」

「よく理性が保ったわね…、ルゥ(私なら押し倒しているわ、絶対に)。」

「うう…。」

「さて、改宗しようか。」

「ええ、聞きたいことは聞けたし。」

「……よろしくお願いします。」

そして、エルフくんを改宗した。

 

…なるほど、アストレアの言ってたことがわかったよ。

「このスキルは……なるほど、改宗した方がいい理由がわかったよ。」

「でしょう?改宗しても消えなくてよかったわ。」

「これ、エルフくん更に強くなるんじゃないかな?」

このスキルは確かに強力だ。ベルくんのスキルに、ベルくんの血によるスキル、エルフくんのスキル…。

それにこの1週間の特訓で、ステータスが跳ね上がっているよ…。

もう敏捷がCに入っているけど!?

 

「強化パフが二重になっているし、早熟するわよね?ルゥがベルを見限らない限りね。」

「それは絶対にあり得ません!例え皆さんがベルを見限ろうと私だけはベルの側に居続けます!」

「……サポーターくんも同じことを言ってたよ。はぁ…ベルくんは罪な子だなぁ。」

「リリルカ・アーデもですか?そ、そうですか(やはり私だけではないということですね)。」

「やはり、5年前に眷属にするべきだったわ…。」

「まだ言っているのかい…。」

(まだ言っているのですか…。)

しつこいなぁ…。

 

「ところで、フレイヤは役割演技でシルという娘に?」

「あー…役割演技どころじゃなくなったよ。」

「は?」「え?」

そしてボクはフレイヤがシノスというヒューマンになったということを話した。

 

「……は?ベルの血が神力を封印できる?嘘でしょ?」

「事実だよ…。あの子はヒューマンなのに…何で神力を封印できるんだよ…。」

(シルがシノスですか…。ベルは本当に神フレイヤをヒューマンにしたのですね。シル…いえシノスにとってはそれは願ったり叶ったりですね。私もシノスに対していつもどおりにできますね、もちろんルーゼにも。)

「…よし!ヘスティア、ベルの血をちょうだい。私もなるわ!」

「は?」「へ?」

キミは何を言っているんだい?

 

「神力を封印される上にベルの眷属になれるなら、問題ないわ!」

「ア、アストレア様!?あ、あの…まだアリーゼたちがダンジョンにいますが…。もしアストレア様が神力を封印されるとアリーゼ達は恩恵を失うんじゃ…。」

「……忘れていたわ。アリーゼたち全員が揃ってからにしましょう。」

(結局飲むのですね…。)

「むー!ボクもなりたいのにー!」

フレイヤもアストレアもずるいよ!

ベルくんはボクの眷属なのに!

 

「ヘスティアはダメよ。フレイヤの場合美の神は他にもいるし、正義を司る神は私だけじゃなく他にもいるもの。『悠久の聖火』を司るのはヘスティア、貴女だけよ。」

「くそー!何でそんなスーパーレアを司るんだ、ボクは!普通の火でいいのに!」

「その普通の火の頂点を司るのが貴女よ?」

「ちくしょー!」

「それに、貴女がヒューマンになったらベルの恩恵が消えるかもしれないでしょ?」

「そうですね。」

「ううー…。」

誰だよ!ボクに『悠久の聖火』を押し付けたのは!

 

「さて、私達は元ホームを整理してくるわ。」

「そうかい?気をつけるんだよ。」

あー、確か【ヘルメス・ファミリア】が【アストレア・ファミリア】ホームを一時預かっていたと言ってたっけな。

引き払ってここへ来るのかい…。はぁ…。

 

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「アストレア様、すみません…。私はその…今までホームへ近づくこともできなかったので。」

「ああ、ルゥ。貴女を責めているわけじゃないの。よく売り払わなかったと思っているの。」

「そんなことはできません!」

「ごめんなさいね。…ルゥ、貴女はもう【ヘスティア・ファミリア】の一員となったわ。なので手伝わなくてもいいわよ?」

「アストレア様、私はヘスティア様の眷属でもあり、アストレア様の眷属でもあります。」

「…ありがとう、ルゥ。ところで…ベルは誰を連れてくるのかしら?すごく気になるわ。」

「私もです…。」

 

それがザルドと知った時アストレアは7年前について激昂したが、アルフィアと違いお詫びと御礼を真っ先にしてきた上、美味い飯を提供してもらったため、許したのであった。




はい、ルゥさんの改宗です。
そして、フレイヤがベルの眷属となったことにアストレアが嫉妬しています。
どうなるのでしょうか?


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