白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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続いて、メイ回です!
いよいよ、本題に入ります!


第262話 侍従長、危惧。

ふむ、連絡する内容はこのくらいですね。

後はアイズさん関連ですね。

「連絡事項はこのくらいでしょうか。質問はありますでしょうか?」

「はいはーい!ベルくんの本命って、アイズだよね?何でここにアイズがいないんですか?」

『うわ、ストレートに聞きましたね。さすが【大切断】ですね…。』

『あ、リリさん。ティオナはそう呼ばれるのが嫌いなのでやめたほうがいいよー。』

『あ、はい。わかりました。気をつけます!ありがとうございます。アーディ様。』

『様づけはいらないんだけど…。』

『すみません、それはリリの口癖なのでスルーしてください。』

『春姫と同じかー。』

 

ちょうどよかったです。

ティオナさん、いいタイミングです。

「いい質問です。簡単に言うと時期尚早だからです。」

「「「時期尚早?」」」

「アイズさんは、まだ自分の気持ちに気づいてないのと精神年齢が非常に幼いからです。」

「あの…精神年齢が幼いって…第一級冒険者様ですよね?」

「アイズさんは半年前までじゃが丸くんとダンジョンしかない人でした。そうですよね?ティオナさん、シノスさん?」

「…うん。本当にそれしかなかったんだよ、アイズは。あれでも柔らかくなった方なんだよ。」

「そうですね。いわば、剣そのものでしたね。私は興味ありませんでしたね(キリッ)。」

何を威張っているのですか…。

まあ、元ファミリアでアイズさんと親しくしていたティオナさんがいるのは、非常に好都合です。

説明の裏付けとしては最適ですからね。

 

「そうなんですか…「春姫さんにわかりやすく言いますと、ウィーネさんより幼いです」え……ウィーネ様より…下?」

「うわぁ…そこまでですか…。」

「今のアイズさんが坊ちゃまへどう思っているのかをアルフィアさんが聞きました。そしたら…」

「「「そ、そしたら…?」」」

「ペット、と言いアルフィアさんを激怒させました。」

「アイズ…それはないよ。」

「ひどい…ベルくんをペットなんて…。」

「アルフィアを怒らせるなんて…よく生きていましたね。」

「【九魔姫】が必死で宥め、止めていたそうです。」

「「「うわぁ…。」」」

でしょうね。セバスから聞いて、笑ってしまうところでした。

ですが、好都合です。いずれアルフィアさんとアイズさんと会わせる予定でしたから。

そこへ【九魔姫】と一緒であれば、問題ありません。

 

おや、シノスさんが不満顔ですね。

まあ、お気持ちはわかります。

「あの…質問です。ベルさんをペットという方が、ベルさんの本命というのが納得できないんですけど…。」

コクコクコク

「ええ、ですが坊ちゃまのスキル【憧憬一途】の対象がアイズさんです。それは変更不可です。」

「………。」

「納得できないようですね?シノスさん?」

坊ちゃまを愛する女性として、その発言は認めたくないでしょう。

 

愛を司る女神がここまでなるとは、坊ちゃまは末恐ろしいですね。

スキルの伸びが一番大きいのは彼女かもしれませんね。

「はい、女としてでもベルさんを愛する女性としてでも、アイズさんの発言はスルーできません。…元神フレイヤとして愛を司る立場としてでもです。」

「なるほど、気持ちはわかります。ですが、セバスと私はアイズさんの現状を危惧しています。」

「「「え?セバスさんとメイさんが危惧?」」」

「はい、今のアイズさんを放置しますと非常に危険です。ファミリア崩壊…いえオラリオ崩壊に繋がりかねません。」

「「「ほ、崩壊!?」」」

ええ、崩壊です。

アイズさんはそれほど危険な状況です。

 

まだシノスさんは納得できないという感じですね。

「あの…なぜそこまで危惧するのですか?【最強侍従】と【最恐執事】といわれた貴方がたが。」

「そうですね。整理しましょう。坊ちゃまの【憧憬一途】が発現したのは【ロキ・ファミリア】の不手際がきっかけです。坊ちゃまがアイズさんに一目惚れしたのがきっかけです。」

「…くっ、その前に私と会っていれば…!」

「ルゥ、それを言うなら私がもっと早くベルさんと会っていればよかったんです。」

それを言えばキリがないでしょう。

 

さて、ここで爆弾を落としましょう。

「ですが、アイズさんの方も坊ちゃまに一目惚れです。」

「「「え?」」」

「「「は?」」」

「ティオナさん、あの日からアイズさんに何か変わったことはありませんでしたか?」

「…あったよ、すごく。あの日の夜に宴会をやったんだけど、ベートの発言であんな悲しそうなアイズは初めてだったよ。その翌日にもダンジョンに潜らずホームでボーっとしてたんだ。」

やはりそうでしたか。

これで確信が持てました、今のアイズさんは危険な状況であることを。

 

「エイナさん。【ソーマ・ファミリア】関係でアイズさんに依頼した時気づいたことありましたか?」

「…ありました。【ロキ・ファミリア】で神ロキとリヴェリア様へ相談に行った時、アイズ氏はすごくがっかりしていました。そして依頼の際、アイズ氏はベルくんに怖がれていないかと相談もされました。今、思えば確かにアイズ氏は当時ベルくんに興味を持っていましたね。」

「あー、確かウダイオスを倒した帰りに今までないほど意気消沈していて、リヴェリアと話していてじゃれ合っていたなー。…それもベルくん?」

なるほど、あの時ですか。

坊ちゃまが魔法を初めて取得しダンジョンへ潜った時ですか。

 

「はい。坊ちゃまはその日に魔法を取得していて、精神疲弊するまでダンジョンに潜っていました。精神疲弊した坊ちゃまを膝枕したのがアイズさんです。目を覚ました坊ちゃまは、あまりの恥ずかしさによりアイズさんの前で逃亡しました。」

「「「あー…。」」」

「だから、アイズはあんなにガッカリしてたんだ…。一目惚れかー、あのアイズが。」

ティオナさんがいてよかったです。

アイズさんの親友が坊ちゃまのハーレムにいることを。

 

「はい、その後もアイズさんは坊ちゃまが関わることに興味を持たれたのではないでしょうか?」

「うん、今思えば確かにベルくんが少しでも関わると、身を乗り出して聞くぐらいだったよ。」

「アイズさんがベルさんに一目惚れなのはわかりました。それが何故崩壊に結びつくのでしょうか?」

まだわかりませんか?

シノスさんが一番気づくと思ったのですが、早くもヒューマンに溶け込んでいますね。

いいことなのですが、神フレイヤであったことを忘れないでほしいです。

まあ、悪いことではありませんが。

 

わかりやすく説明して差し上げましょう。

神フレイヤにとって、トラウマとなるものを。

「わかりませんか?アイズさんのペット発言に、一目惚れであることを聞いても?」

「「「???」」」

「そうですね。一番反対しているシノスさんにわかりやすく言いましょう。」

「え?わ、私ですか?」

「セバスと私は意見が一致しています。今のアイズさんをそのまま放置しますと…」

「し、しますと?」

「かつてオラリオで最強最悪を誇った超絶残虐破壊衝動女の神ヘラと同じ、ヤンデレの道を歩む可能性が非常に高いです。」

「大変理解いたしました!全面協力いたします!絶対にそれは回避しなければいけません!」

「「「???」」」

「理解していただけて嬉しいです。さすが、神ヘラと渡り合っただけはありますね。」

「好きで渡り合ったんじゃありませんよ!ああ…何てことなの。何故気づかなかったの…私は!不味いわ…不味過ぎる…。」

早くも理解してくれましたね。

 

狼狽しすぎでしょう、と言いたいですが仕方がありません。

神フレイヤにとって忌むべきことですからね。

「あ、あの‥シノス?」

「皆さん!アイズさんを至急、真っ当な恋する乙女にさせなければいけません!そうしないと、私達いえヘスティア様も含めて皆殺しにされます!」

「「「皆殺し!?」」」

「神ヘラに仕えていたセバスさんが危惧するなら相当なものです…。い、今のところはどうなんでしょうか?メイさん?」

「今の時点はまだ大丈夫ですね。坊ちゃまとの繋がりを断たれるのを非常に恐れています。私とセバスに相談するよう強く言っています。」

「なるほど…。なら、私達がその受け皿になる必要があるということですね?」

「はい、その通りです。」

早くも対策を考えてくれましたね。

シノスさんがいてくれたことにより、計画が早くも進みそうで何よりです。

 

 

「アイズが私たちを皆殺しにするわけがないと思うけど…。」

「ティオナさん、アイズさんが執着しているじゃが丸くんを坊ちゃまに置き換えてみて下さい。そして、お姉さんのティオネさんの【勇者】に対する態度や【勇者】へ近づこうとした女性への殺意をアイズさんにイメージしてみて下さい。」

「………ひっ、……ヤバい、ヤバすぎる!アイズをティオネのようにしちゃいけない!」

(ティオナ……ティオネに対してひどい扱いだな。)

 

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「へっくち!」

「おいおい、ティオネ風邪か?気をつけろよ。」

「ええ、ライラ。きっと団長が私のことを噂しているに違いないわ!」

「フィンなら、ずっとそこにいるぞ?」「………。」

「い、言ってみただけよ!」




アイズは自覚してない分、ベルくんは私のものと思っているところがあります。
ペット発言がその証拠です。
もし、自覚してしまったら…、ティオネ以上でヘラと同じヤンデレになる可能性が高い…と、本作品はそう設定させていただきます。

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