白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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続いて、愚者さんです!
異端児とモニター越しで話しているところに、他の改宗組や参加者たちは…。


第267話 愚者、様子見。

「………っ。」

「アイズさん、駄目ですよ。あの方々は異端児であり、モンスターではないですよ。」

「わかっているよ…。私はあの竜の娘に助けてもらったんだから…。」

「あたしはあの娘が子供を助けたのを見たんだ。…ベルくんが守りたいというならあたしも手伝う!」

「ティオナ!?」

「アイズ…ベルくんは異端児を、あの娘を守ろうとしているんだよね?」

「うん…あの時…私とベルが戦った時…ベルは…あの娘たちと笑って暮らせる世界が欲しい、と言ったんだ…。」

「世界…ですか。」

「世界かー。黒竜を倒すより大きいなー。なら支えないといけないよね!」

「テ、ティオナさん!?」

「アイズ、レフィーヤ、アリシア。あたしはもう【ロキ・ファミリア】には二度と戻らない。これからもずっとベルくんの側にいて、ベルくんを支えていく。そう決めたんだ。」

「ティオナ…。」

「たとえ…世界を敵に回したって、あたしはベルくんについていくよ。」

「「!!」」

(ティオナさん…いつの間にそんなに強くなったのですか…?)

意外だ…。もっと抵抗すると思ったのだが…。

【純潔の園】は状況が状況だったからわかるが、【大切断】もか。

 

「あの方々が…(エルニアの貴族屋敷から救った方の遺品を渡さなければいけませんね)。」

「とうとう異端児のことを知ってしまったか…。」

「あんたらは知ってたのかい?」

「【ガネーシャ・ファミリア】の幹部陣だけはね。…でも異端児のみんながベルくんにあんな信頼を置いているなんて…。」

「私達はどこか距離を置いていたからな。【白兎の…いや、義弟は我々より深く踏み込んで、異端児の信頼を得たんだな。」

「「「義弟!?」」」

「ちょ、ちょっと!お姉ちゃん!」

「何だ?違うのか?お前はあの時、義弟にプロポーズしたのではないか?」

「「「プロポーズ!?」」」

「その話、詳しく聞かせてもらいたいねえ。」

「ああ、いいとも「ちっともよくない!」お前が出会い頭に言ったんだろうが。」

「やーめーてー!」

【ガネーシャ・ファミリア】は異端児のことを知っているが、ベル・クラネルほど深くは踏み込まなかったからな。

本当に【象神の詩】も復活していたのか…。彼女が第一号とメイから聞いた。

はぁ…本当に驚かせてくれるな。

 

「あんなにいるとはね…。」

「ええ…画面越しだけど実物を目の前にするとね。それに思ったより混乱が少ないわね。」

「…あの時、ヘスティアに味方してよかったわ。」

「ああ、そうだな。だが、ヘスティアの慈愛がなければ彼らと分かち合うことはなかっただろう。」

「違いますよ、神ミアハ。ベルさんがあの竜の娘の手をとったからこのような光景を見れたんです。」

「…メーテリアの息子はどこまでも俺等を驚かせてくれるのだ…。だが!仲良くしておけば貴重なユニコーンの角や人魚の血などを得られるだろう!」

「まぁ、公平な取引をするならいいが!しかし、異端児のあの表情は俺らではできなかった!ベル・クラネルは数十日で彼らの信頼を掴み取ったのだ!ガネーシャもビックリだな!」

ああ、私もだ。

まさか、1回の邂逅で宴会をやるとは思わなかった。

 

「レイ、ウタッテー!」

「え、エト…。ワ、わかりました。お耳汚しですが…。♪~」

「む…。」

せ、【静寂】?

関わろうとはしなかったのに、画面の近くまで行って何を…?

 

「お、お義母さん?」

「♪~~、あ、アノ…?」

「邪魔してすまなかったな。続けてくれ。」

「あ、ハイ。♪~」

「いい歌だ…(メーテリアに聞かせてやりたいな)。」

……レイの歌を気に入ったのか。

彼女の歌はたしかに美しい。

モンスターではなく純粋な声によるものだからな。

それが【静寂】の琴線にかかったのだろう。

 

「これは…魔力ではなく単に純粋な声による歌か…。うむ、いい歌だ。」

「……俺はあの異端児を守る…。友が守るなら俺も守る…。」

「ヘグニ…。ああ、俺もだ。」

ヴェルフ・クロッゾ…【白妖の魔杖】に【黒妖の魔剣】もか。

む?【単眼の巨師】と【戦場の聖女】?

 

「ヴェルフ、彼らとの橋渡しを頼む。」

「椿…?」

「【白兎の脚】が持つ『白幻』は、あのユニコーンの角から造り上げたものだろう?」

「はぁ!?ユニコーンの角を武器に!?」

「ああ、そうだ。ベルは、その武器のおかげで深層のペルーダの猛毒の毒を解毒したんだ。俺はそのつもりがなかったんだがな。」

「ベルーダの猛毒を…。」

「単に試し切りしてドロップアイテムを取るより、あいつらと交渉して角や爪などを武器や防具と交換した方がいいんじゃないかと。お互い益があると思うんじゃが?」

「…まあ、搾り取るよりはマシか。聞いてみるか。」

「あ、ヴェルフ・クロッゾさん「…家名はやめてくれ」失礼しました。ヴェルフさん。私もお願いします。私も彼らへポーションなどの回復薬を提供したいのですが。」

「……要望が多いな。まあ、あいつらも魔石はいいがドロップアイテムはいらんとこぼしていたな。今から聞いてみるか。」

早速動いたか。

「私も…「愚者、様子を見なさい。」…わかった。」

私が干渉しなくてもいいように、か。

そうだな、見てみよう。




シャクティはもう達観し、ベルくんを義弟として扱うことと決めました。

そして、アルフィアはレイの素の歌声に聞き惚れました。

椿とアミッドは異端児との交渉のためにヴェルフへ橋渡し役をお願いしました。
愚者さんも入ろうとしましたが、メイに止めれらました。
全て愚者さんが関わると、周りも前へ進めませんからね。

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