さて、どうなるのでしょうか?
「よう、リド、グロス。」
『ん?おお!ヴェルフっち。どうしたんだ?』
『…ワタシハ、コウイウサワガシイトコロハスキデハナイ…。』
「それはすまんな。ところで、お前らドロップアイテムの扱いに困っていると言ってただろ?」
『そーなんだよ!魔石だけならアレは食えないしなぁ。』
『そしてお前らの爪や角も処分に困ってたよな?』
『お?そうだよ。』
『ソレガドウシタノカ?』
そういえば、そうだったな。
彼らから提供してもらっているが、私も仕事があるから手が回らなかった。
彼らへ提供するなら問題ないだろうな。
『こちらがな、武器と防具と回復薬とそれらと交換できないかと言ってきてんだ。』
『……いいけど、俺らモンスターだぜ?』
『お主らがモンスターのわけがないだろうが。』
『貴方方はモンスターに見えますが、中ははっきりとした私達と同じです。』
異端児騒動から数ヶ月の経っていないのに、【ヘスティア・ファミリア】だけでなく他のファミリアと彼らとの会話を見れるとはな。
『…そう言ってくれるのは嬉しいぜ。ただ…ベルっちの助けになってくれ。ベルっちは何もかも抱え込もうとしているんだ。俺らも助けるが、あんたらも手伝ってくれ。』
『アノコゾウハ、ムチャトムボウヲスル。ミテイラレン。』
『もちろんじゃ。ベル・クラネルの専属鍛冶士がこやつなのが惜しいんじゃがな。』
『へっ、何だ。嫉妬か?』『ああ、嫉妬だとも。』
『彼らは置いといて、ベル・クラネルはグロスさんの言う通り無茶をします。なので何が何でも治します。』
そうだな…。
彼は本当に生傷が絶えないな。
遠征で、まさか【アストレア・ファミリア】を全滅…いや苦しませたジャガーノートとかち合うとはな。
そして、重症を負ったままで深層へ落ちるとは驚いた。
もう駄目かと思ったよ。
『お、おう。そういや、あんたらは何て言うんだ?俺はリドってんだ。』
『……グロスダ。』
『これはしまったな、手前は椿と申す。』
『すみません、自己紹介が遅れましたね。私はアミッド・テアサナーレです。』
『おう!リドってんだ。よろしくな、つばっち、アミっち。』
『ははは!つばっちか!これはいいな!』
『アミっち…ですか。まあいいでしょう。』
『ドロップアイテムの扱いに困っていたんだ。愚者に全部やっていたけど、追いつかないと不満言ってたんだ。』
『オレイハイラヌカラ、モッテイケ。』
『そうは行きません。取引は取引です。見合ったものを渡します。』
『ヌ、ヌゥ…カワッタニンゲンタチダナ…。』
『ベル・クラネルほどではありません。』
『『…そうだな。』』『…ソウダナ。』『…そうじゃな。』
あのように彼らと笑い会えるとはな…。
私のやってきたことは無駄ではなかったな、いや違う。
ベル・クラネルのやってきたことが大きな一歩を踏ませたのだ…。
「♪~…。い、以上デス。」
ワァァァ!パチパチ!
「素敵でしたよ、レイ。」
「いい歌だったわ!」
「モンスターとは思えませんねぇ。」
「レイ、すごーい!」
…メイの言う通り、この場でやってよかった。
私は…勇気が足りなかったな。
今までのやり方だったら、異端児と彼らが話し合い、笑いあえるこの光景を見れることはなかっただろう。
「いい歌だった。私はアルフィア…ベルの義母だ。お前は何という?」
「べ、べべべベルさんのお、お義母さんデスカ?こ、コレは失礼シマシタ。レイといいマス。」
「(……こいつもか。はぁ…)…お前たちは何を望むのだ?」
「地上を、見たいデス…。あの日の下で暮らしタイデス…。」
「そうか…謝罪しておこう。」
「…謝罪デスカ?」
「私とあそこにいる大男は…お前たちを切り捨てたファミリアの一員だ。」
「「「!!!」」」
「許してくれとは言わん。私達の都合でお前達を切り捨てたのだ、恨んでも構わん。」
「…思い出シマシた。アノ方のお仲間デシタカ…。……ワタシ達は貴女達を恨みまセン。もう慣れマシタから。」
「……すまん。」
「デスガ…ベルさんはどんな状況デモ、ワタシ達を決して見捨てまセンデシタ。ワタシはソレが嬉しい…。アノ方を助けタイ。私…イエ、ココにいるみんなもそう思っているハズです。」
「そうか……ちょっと画面の端へ来い。」
「ハ、ハイ…。」
…?何をするつもりなのだ?
7年前もそうだが、【静寂】のやることは過激だから怖いんだ。
特に【ヘラ・ファミリア】はな!
本当に彼女は、あのベル・クラネルの叔母なのか?
『お前…ベルに惚れているな?』
『ナナナナナ、ナンデ!?』
『ふっ…一目瞭然だ。まあ、いい。お前ならいいだろう。』
『ハ、ハイ!?』
『義母として、ベルの近くにいることを許してやろうというのだ。』
『ハイ!?』
『不服か?』
『イエイエイエイエイエ!よ、喜んデ!』
『あの野生児よりはマシだな…。』
『野生児デスカ…?』
『ああ、いい。こちらのことだ。…ベルの力になってやってくれ。』
『あ、ハイ!もちろんデス!アルフィアさん。』
『……ますます気に入った。他のやつらはお義母さんとかいいやがる。私は認めていないのにな。』
『は、はァ…。』
『…話が逸れたな。すまないが、先程とは別の歌をお願いしていいか?』
『あ、ハイ!喜んで!♪~』
………杞憂だったな。
まさか、甥への恋愛感情を確認するとは。
メイの言う通り、相当な親バカになっているな。
……だったら、7年前にベル・クラネルへ会いに行けよ!
アルフィアは、レイをベルのハーレムと認めました。
レイの歌声で、レイの本質を見抜いたでしょうね。
親馬鹿の前に、モンスターもないということを証明していますね!
そして、愚者さんもキレました。
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