白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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アルフィアさんから指導を受けています。
どうなるのでしょうか?


第274話 千妖精、修行。

「……お前の頭は鳥頭か?あの年増ハイエルフから私のことは聞いていただろう?」

「あ、はい…。けど、そこまでとは思いませんでした…(その理不尽な性格も…)。」

「その程度なら【ヘラ・ファミリア】にゴロゴロいたぞ。」

「えええええっ!」

「だが、それでも黒竜に傷つけることも叶わなかったのだ。」

「え」

貴女ほどでも…黒竜に傷つけることもできなかったのですか…?

どれだけ強いのですか…?黒竜は。

 

「だから、貴様には私達を超えてもらわなければならない。覚悟しろ。」

「な、何をするつもりですか…?(怖い!ベ…団長に泣きつきましょう!)。」

「モンスターの巣へ放り込んで凌辱させ「凌辱!?」」それとも水の都の岩に体をくくりつけて死の感覚を教え込むのが先か「死の感覚!?」……私はこれといった修行をしたことがないから勝手がわからんな。」

「それは しゅぎょう ではないとおもいます!!」

絶対に修行じゃない!拷問です!

 

「馬鹿め。生と死の境界を見極めなくては限界など知れんだろう。貴様のようなトロ子が英雄なんてものになるためには、限界をあと三百は超えなくてはならん。」

「げんかい の 意味とは!!!」

「お嬢様。それは修業ではありません。」

(ありがとうございますぅぅぅぅ!セバスさん!助かりましたぁぁぁぁぁ!)

やばかった…あれは本気だった。

よかった…私の貞操を守れて。

 

「…貴様の提案を言ってみろ、セバス。」

「では、レフィーヤ嬢にはまず魔法を精神疲弊寸前まで、お嬢様へ撃たせてもらいます。」

あ、それはできます。

簡単ですね!

 

「なるほど…魔力を上げさせるためか。無効化できる私は格好の的というわけだな?」

「そうでございます。」

「並行詠唱とかはどうするのだ?このトロ子に教え込むには骨が折れるぞ。」

「メイのメイド親衛隊へ入ってもらって、鍛えさせていただきます。」

「メイド親衛隊?」

アイズさんとティオナさんが入っているところですか?

 

「…あんな甘いところでか?」

「あれはアイズ嬢専用でございます。メイから直接指導してもらいます。」

「…健闘を祈ってるぞ、トロ子。」

……アルフィアさんがこんな神妙に言うなんて、どんな魔境ですか!

メイド親衛隊は!

 

「な、何をするんでしょうか…?」

「それはメイへお聞き下さいませ。ではお嬢様に向かって、魔法を撃ってもらいます。その都度指導して下さい。」

「無効化するのだから意味がないと思うのだが…、まあいい。やってみろ。」

「え、でも…。」

「やれ。」

「あ、ハイ。」

駄目だ…この人には逆らえない。

リヴェリア様が私に対して、甘く接してくれたのがようやくわかりました…。

団長に甘いのが納得できませんが。

このレアスキルで、吠え面かかせてあげますよ!

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【誇り高き戦士よ、森の射手隊よ。押し寄せる略奪者を前に弓を取れ。同胞の声に応え、矢を番えよ。帯びよ炎、森の灯火。撃ち放て、妖精の火矢。 雨の如く降りそそぎ、蛮族どもを焼き払え】

【ヒュゼレイド・ファラーリカ】!

 

【追奏解放】!

【アルクス・レイ】!

 

「ぜぇ…ぜぇ…。」

「器用なやつだな、魔法をストックさせて連発するとはな。」

「ど、どうして無効化できるんですかぁ…。」

「知らん。そういう魔法だ。」

本人の性格を含めて理不尽過ぎます…。

貴女のような方が多くいる【ヘラ・ファミリア】は何故、黒竜に勝てなかったんですか!

 

「今、何を思った?」

「いいえ!何でもありません!」

「それだけ声出せるなら、まだやれるな。続けろ。」

「え」

「やれ。」

「あ、ハイ。」

やはり、この人は超々スパルタだ!

-------------------------------

【ウィーシェの名のもとに願う。森の先人よ、誇り高き同胞よ。我が声に応じ草原へと来れ。繋ぐ絆、楽宴の契り。円環を廻し舞い踊れ。至れ、妖精の輪。どうか――力を貸し与えてほしい】

【エルフ・リング】

【終末の前触れよ、白き雪よ。黄昏を前に風を巻け。閉ざされる光、凍てつく大地。吹雪け三度の厳冬--我が名はアールヴ】

【ウィン・フィンブルヴェトル】!

 

【追奏解放】!

【アルクス・レイ】!

 

「も、もう…無理ですぅ…。」

「意外と粘ったな…。」

「ええ、坊ちゃまと同じく根性がありますな。これは期待できそうですな。」

「まあ、あの年増ハイエルフよりはマシだな。…おいセバス。」

「何でしょうかな?」

……リヴェリア様よりマシ。それだけでも嬉しいのですが…。

キツすぎます…。

 

………考えようによっては、場所に困る魔法の試射で相手がレベル7…。

これ以上ない特訓でしょうね。

魔力が上がってくれるといいですが…。

 

『このトロ子に【白兎眷属】は発現しているのか?』

『いいえ、坊ちゃまへの想いがどのくらいなのか確認していませんので、発現しておりません。』

『私の勘だがな…、このトロ子もベルへの想いが半端ではないような気がする。』

『ほう、ではメイへお願いしてみましょう。』

……何を話しているでしょうか?

もう、聞く気力もありません…。

 

「おい、さっさと起きろ。」

「もぅ…詠唱を唱える気力も…ありましぇん…。」

「ちっ…。おい、セバス。このトロ子をメイのところへ連れて行け。」

「心得ました。レフィーヤ嬢、立てますかな?」

「無…理ですぅ…。」

「坊ちゃまを呼んで姫様抱っこしていただきますか?」

「!!!」

え?団長に姫様抱っこ!?

是非してほしい!…違います!

そんな不埒なことは…望んで…。

 

「セバス?メイからお義母さんのところへ行ってほしいと聞いたけど、どうした…レ、レフィーヤさん!?」

「!!!(早くありませんか!?ね、寝たふりしましょう)…………。」

このタイミングで!?

セバスさん、見計らっていませんか!?

恐ろしい御方です!

 

「ああ、丁度よかったです。坊ちゃま、お嬢様との特訓で精神疲弊したレフィーヤ嬢をメイのところへ運んでほしいのですが。」

しらばっくれたことを言ってますね!

さあ!早く運んで下さい!

 

「こんなトロ子なんぞ首根っこをつかんで運べばいいだろうが。」

「もう!お義母さんたら!レフィーヤさんはまだ入団したばかりだよ?」

「こいつはレベル4だ。このぐらいでへばっては話にならん。」

「う…まあ。レ、レフィーヤさん、大丈夫ですか?」

「……………(寝たふり寝たふり寝たふり)。」

運ぶならとっとと運んで下さい!

 

「坊ちゃま、精神疲弊していますから話しかけても無駄でございますよ。」

「うーん、仕方がないね。よいしょっと…(わ、かなり軽い…)」

「っ……………。」

わ…意外とたくましい。それに…いい匂い。

…あれ?何だろう?懐かしい感じが…。

 

ギュッ

「あれ?僕の服を掴んで…起きています?」

「…………(いけない!寝たふり寝たふり)。」

うう…。男なのに何でいい匂いがするんですか!

ミルクのようで…温かい匂い…。

眠ってしまいそうです…。

 

「坊ちゃま、メイのところへ運ばないとレフィーヤ嬢が目が覚めて怒りますよ?」

「わわわ、そうだね。じゃあお義母さん、行くね。」

「ああ、またな。」

 

バタン

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

「お嬢様の言った通りでしたな。」

「あのトロ子が獣人だったら、尻尾がちぎれるほど振っていただろう。」

「あとはレフィーヤ嬢の覚悟次第でございますな。」




それは遥か彼方の静穏の夢の有名な台詞が、ついに出てきました!

そして、【静寂の園】をまとったアルフィアへ魔法を連発しています。
精神疲弊寸前まで…。

そして、セバスの計らいでベルくんがやってきて姫様抱っこしていきました。
どうなるのでしょうか!

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