白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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久々のライラ姐さん回です!
ヘスティア・ファミリアの正式な団員となってしまいました。



第279話 狡鼠、懐誘。

「ウ、ウチも飲むでー!(ヒューマンになるなんて、こんなおもろいこと逃す気はないで!)」

はぁ?ロキ、何考えてんだ?

フィンたちはどうするんだよ。

 

「飲んでヘスティア様の恩恵を刻んでも、坊ちゃまの眷属にはなれませんよ?神ロキ。」

「そんなのやってみんとわからんやろ!」

「私から見ても、神ロキの坊ちゃまへの気持ちはただの玩具しか見ておられないように感じます。」

「うぐっ!?」

そうだろうよ…。

あのバグ兎への好感度が最大近くまで高くないと、出ないんだぜ?

あたしでもセシルでもバグ兎に好意あるけど、リオンたちほどは高くないからな。

 

「なので、無駄でございます。」

「ちくしょー!ライラたんの恩恵が切れた時にウチの恩恵を刻むべきやったわ!」

そんなのしたら、監視の意味がないだろうが…。

 

「それじゃあ、監査役にならないじゃない…。」

「黙っとれ!ただのヒューマンになったお転婆娘は!」

「それはそれは大変失礼いたしました。神ロキ。」

「うへぇ……違和感こんもりしかあらへんわ…。」

「同意するよ…ロキ。」

アストレア様が敬語…。

違和感あって、気味悪ぃぜ。

 

まさか、ダンジョンへ潜るとか言わないだろうな…、いや絶対に言うな。

2年…いや7年前の大抗争でも18階層まで【ヘルメス・ファミリア】に護衛してもらったぐらいだからな。

アリーゼたちに、ソロで潜らせないように強く言っておかないとな。

 

「失礼しまーす。あら、神ロキいらっしゃい。神アスト…レア?」

「ふふふ、シノスさん。よろしくね。」

シノス…?

アストレア様が言ってた、神フレイヤがヒューマンになったって子か!?

……それが原因で、アストレア様はベルの眷属になりたかったか…。

迷惑千万だぜ、あのバグ兎は!

 

起こってしまったことは仕方がないな。

ペースがかなり狂ったけどよー、ここは割り切るしかないわな。

 

「…ヘスティア様。まさか、神アストレアにもですか…?」

「本神がどーしてもというからさー…。」

「ア、アリーゼさんたちは!?」

「…私達はヘスティア様の眷属となったわ…。考えようによっては、正式にここへ住むことになったわね!添い寝復活ね!」

まだ諦めていなかったのか…。

 

「仕方がありませんねえ…。まあ、若様へ正式に仕えることになったからよしとしますかねえ。」

「……ヴェルフ師匠の鍛冶場を正式に使えるようになっただけマシですね。」

まぁ…正式にあのバグ兎の味方となったと思えばいいか。

 

「…神力を完全に封印するだけでなく…恩恵も切れるんですね。」

「これで、シノスさんと同じくベルの眷属になれたわ!」

「むー!ベルさんの眷属の女神は私だけでいいのにー!」

「ほーほほほほ!」

アストレア様…、そのキャラ似合わないぜ?

はぁ…先が思いやられるぜ。

 

「女神2人を眷属にするなんて、とんでもない子やわ…。ちくしょー!何であの時追い出したんやー!」

「まだ言っているのかい…。」

ずっと言っているぜ?

けどよー。それだとアリーゼと輝夜とあたしは5年前から来れなかったし、生き返ることができなかったんだぜ?それに…リオンの正義も取り戻せなかっただろうよ。

【ヘスティア・ファミリア】の団員となったのが正解だったと、あたしは思うぜ?

 

「では、お帰りを。神ロキ。」

「ちょ、ちょい待ち!せめて、アイズたんの様子を…。」

「今は研修中ですので無理です。ライラ嬢、神ロキを連れて帰って下さい。」

研修中?…何の研修なんだよ。

非常に気になるぜ、いやそれ以前にこの執事に逆らっちゃいけねえ。

しゃーない、ロキを引きずって帰るか。

 

「あいよ。ロキ、行くぞ。」

「いややー!研修中というのが気になるわー!」

仕方がないな…。なら、この手を使うか。

「ホームへ帰る前に、一杯ひっかけていこうと思ったんだけどなー。」

「よし!行くでー!」

だろうな、ロキはホームでの禁酒とセクハラ禁止されていたからな。

ずっと「酒…おっ○い…お○り…酒…」と呟いてばかりだ。

だって仕方がないだろ?

【ロキ・ファミリア】は負けたんだからな。

 

「現金ね…。……と、ところでティオナの様子はどうかしら?」

「皆様と早くも馴染めて、楽しんでおられますよ。」

「…そ、そう。それはよかったわ………はぁ。」

ああ…【大切断】のことか。

まあ、寂しいという気持ちはわかるがな。

 

『寂しがっとるわな…。』

『あいつ、【ヘスティア・ファミリア】のこのホームの方角を一時間に一回は見つめてたぞ。』

『そりゃ、ずっと一緒にいた双子が離れ離れになったらなー。当のティオナはのほほんと楽しんでいるしなー。複雑に思うのもしゃーないわ。』

『ロキ、あいつも誘おうぜ。』『ええでー。』

 

さて、誘うか。

「おい、ティオネ。」

「……何よ。ライラ。」

「ロキと一緒に飲みに行くぞ、付き合え。」

「……行くわ。」

行き先は『豊穣の女主人』でいいだろう。

 

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「グビグビ……だからね!ティオナは私がいないと、何もできないのよ!あの妹は!…何で戻ってこないのよー!…ヒック」

「あー、ハイハイ。」

「ここまでシスコンやと思わんかったわ…。」

まだ数日だぜ…。大丈夫かよ。

 

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「アレン、アンタと同類がいるよ。」

「俺とあのイカれたアマゾネスと一緒にするな!」

「ニャ?」




アストレア様、調子に乗っていますね…。

ロキは大変悔しがってますね。

ティオネは、妹のティオナを心配している上に寂しがっています。
当のティオナは満喫していますが。

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